悩みも多かったクリエイティブ審査
15人で挑んだ合宿審査に6位で駒を進めたLEO。自ら買って出た“ムードメーカー”というポジションを時に楽しみ、時に苦しみながら、どんなときでもグループを支える柱として成長していった。合宿1次審査の“クリエイティブ審査”では、率先してクリエイションに参加しチームAの躍進に貢献。パフォーマンス後には涙する場面もあったが、SKY-HIからは「あなたがチームを引っ張っていたことは間違いなかった」と称された。
──クリエイティブ審査はいかがでしたか?
LEO 審査内容にびっくりはしましたけど、あまり焦りはなかったですね。テンはもともと知り合いでしたし、SOTA君も一緒にやりたいと思っていたので、ふたりがいることで「知ってる人がいる」という安心感が強かった。ただ、チームをどうしていけばいいのかを悩む場面は多かった気がします。いいものを作る上で、チーム内で意見がぶつかることもありましたし。
サビのリリックを考えてるときの雰囲気とか、マジで最悪だったんですよ。SOTAとテンが振りを作っているときに、MANATOとナオキと歌詞を考えていたんですけど、誰かが「これどうですかね」って言うと「いや、イケてないと思う」みたいな感じで、ケンカが始まりそうな空気でしたね。今では、チームAは一生チームだなって感じています。僕はBE:FIRSTとして活動していて、ナオキも違う事務所に入りましたけど、もう一回あのメンバーで曲がやりたい。社長に相談してみようかな。
──作詞・作曲をしてみていかがでしたか?
LEO メロディラインをもらって歌詞を乗せてみたことはあったんですけど、「こうしたほうがいいんじゃない?」と話し合いながらみんなで作るのは初めてでした。作曲をしていた先輩の話を思い出したり、過去の自分の資料を全部頭の中でチェックして、「これでいいやって妥協するのはやめよう」とチームAのメンバーに言った記憶があります。
自分が新卒の代なので、「“A” Life」には同級生の友達へのエールも込めました。何百通りもの歌詞を考え、<殴り書きの地図眺めて>は一瞬で出てきたんですよ。いろんな人の応援ソングとして、ぴったりな歌詞になったと思います。
──ナオキの脱落について、どのように感じましたか?
LEO 部屋もチームも同じだったので、一緒にいる時間が誰よりも長かった。ずっと近くでがんばりを見ていたからこそ、彼の脱落が発表されて「ナオキの何がダメだったのか」ってすごく考えました。オーディションからナオキが去ったあとも電話をしたり、落ちたメンバーの中で一番連絡を取っていました。SKY-HIさんのライブで久しぶりに再会したとき、帰りにけっこう遅い時間まで駅のホームで話をして、自分に自信がない時期だったのですごく力をもらいました。
チームのためなら嫌われ役も買って出る
“疑似プロ審査”ではともすれば嫌われ者になってしまうチームの指南役を自ら担い、“VSプロアーティスト審査”では11人のまとめ役として常に誰かのことを気にしてきたLEO。思うように歌うことができず苦悶する場面もあったが、コツコツと努力を重ねて表現力を開花させていった。
──疑似プロ審査で、メンバーに意識の改善を求めたときの気持ちを教えてください。
LEO 「意識を変えよう」と伝えるべきなのか、めちゃめちゃ考えました。空気が悪くなるのが不安だったんですけど、画面の向こうにいる人からしたら僕らがアマチュアかどうかなんて関係ないじゃないですか。それに、RUIのように幼いメンバーに「なんでダメなのか」を教えてあげるのも、年上としての責任だと思ったんです。オーディション段階とはいえ、表に出ている以上はプロなんで。
それに妥協するのは観てくれている人に対して失礼ですし、関わってくれている人に対しても「これで大丈夫だろう」みたいな甘えは絶対にあってはならない。「自分が嫌われ者になってもいい」と覚悟を決めて、伝えることにしました。どんなふうに伝えるのか、頭の中で何回もリハーサルをしましたね。結果としてみんなも呼びかけに反応してくれたので、伝えてよかったです。
──テンの脱落について、どのように感じましたか?
LEO しんどかったですし、「なんでだろう」という思いが強かったですね。年下とはいえ、僕にとっては目標の人であり尊敬する人なので。泣かないように我慢してたんですけど、本人を目の前にしたら無理でした。
テンが中学生のころから知っているので、あいつが死ぬほど努力をしてきているのも知っています。同じ事務所で育成生をしていた時代に、あいつの姿を見て「人って努力すればどうにでもなる」と思ったんです。あの時の感情は今思い出しても、グッとくるというか、「あぁ……」って思ったのを思い出しますね。
──VSプロアーティスト審査の内容が発表されたとき、どのように感じましたか?
LEO みんなで「5対6はないでしょ。11人じゃない?」って話していたんです。だから、11人でやると聞いたときは「ああ、やっぱり」という感じでした。さすがに、相手がSKY-HIさんだとは思いませんでしたけどね。最後にフードを被って「SKY-HI」って言われたときは、「かっけえ!」って全部を持っていかれました(笑)。
課題曲が「To The First」だと知ったときは、「この曲がやれるんだ!」ってうれしさと、「やべえ」という気まずさが半々でした。メンバーの中で「To The First」のイントロを誰かが口ずさんだら、どんな状況でも立ち上がってかっこよく歩かなきゃいけないという感じで「ネタにしていた」ことがあって。そんなふうにふざけてる僕らを見て、SKY-HIさんは「こいつら、このあとこの曲をやるのにな」と思っていたらしいです(笑)。
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