有吉&マツコが展開した「どうでもいい自慢合戦」に込められたコミュニケーションの極意(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『かりそめ天国』

飲み会で「俺、肉2キロ食ったことがある」「3徹したことがある」など「どうでもいい自慢」の被せ合いがあったが「あいにく自分は持ち合わせていなかった」という投稿に、「僕ありませんでした」と冷めてるのがダメだという話から有吉とマツコの「どうでもいい自慢合戦」が始まったのがくだらなくておもしろかった。

有吉:ステーキ屋の店長が「有吉ほど食うやつは見たことがない」って。

マツコ:食べ物だったらあたしもあるよ。たいがいのものだったら飲み込める。

有吉:ヒッチハイクのときにドイツのビール工場の人と全員で飲み比べしたの。最後に残ったの2mの人と俺だけ。

マツコ:それに近いのあたしもあったわ。昔さ『SMスナイパー』で男の人の顔の写真と局部の写真で誰の局部か当てる大会があったのよ。あたし、最後ソープ嬢と決勝やった。負けたのよー、準優勝。やっぱプロ! スゴい!

有吉:俺、直腸検査でお医者さんがだいたい「スムーズに入るね」って言う。

マツコ:直腸検査(あたしも)あるよ。いつも人間ドック受けてる病院でさ、毎年やってくれる身長高いテニスやってたすごいイケメンの先生がいたのよ。その人、上手なのよ。ある年、消えてたの。系列のほかの病院に行っちゃったのよ。直腸検査だけそこの病院でできませんかって頼んだ。

有吉:なんの自慢? それ、先生がスゴいだけじゃん!

ひとしきり自慢話で笑ったふたりは「こんなものいくらでもあるはず。なんでもいいんだから」(有吉)、「世間話しながら被せ合ってどんどんふくらんでいくんだから。そうやって楽しむでしょ、飲みの席って。ダメよ、もっと人生楽しまなきゃ」(マツコ)と言い合い、「世の中くだらないことだらけじゃん。そこをがんばらなくてもいいじゃんってことあるよ。『いきなりステーキの一番上のカードです』とかさ」と有吉が例を出すと「それを言うなら、あたしも出前館スーパーゴッドよ」とマツコがまた“自慢”を始める。有吉「まったくうらやましいと思わない(笑)。でもこれが大事!」。

有吉:靴さ、俺、甲が高いんだよねとかさ。

マツコ:それあたし。長さだけだったら27くらいでいいの。甲高いからさ、29。大変、見つけるの!

有吉:なんの自慢なんだよ! なんなの、目悪い自慢とかさ。

マツコ:最近さ、老眼がヒドいのよ。朝なんて全然焦点合わないから、つたわないとトイレも行けない。

有吉:なんの自慢なんだよ! 自慢じゃないんだよ! よくないことなのになんか自慢げに言っちゃう。

こうした「どうでもいい自慢」の真意を「自虐なんだけど、ちょっとした優越感を感じてるのよ。あたし、皆さんよりも大変な思いをして生きてるんですよ。あなたたちはそこまでストイックな人生送ってますかっていうね」と語るマツコ。

さらに「牛乳2リットル飲んでもお腹を壊さない」などとつづけるマツコに、投稿者に被せ、有吉「俺はそういうのないですね(笑)」。

バカバカしくもありつつコミュニケーションの極意なようなものも詰まっててずっとおもしろかった。

『しくじり先生』

松本明子が「実家の空き家問題」を講義。空き家になった実家を25年間手放せず維持費総額1600万円支払ったそう。

多くの人が直面する深刻な問題でとてもためになる授業だったし、時折挟まれる「いつもさ、ツッコんだあと、その顔するんだもん」と若林が笑う松本明子の顔芸、バラエティモンスターの側面を含めておもしろかった。

「広島の山奥に東京ドーム1.5個分の敷地があって。土地持ってんのよ、俺」と生徒側ゲストのアンガールズ田中。

松本からリフォーム代や解体費の金額を聞き「俺ん家、めちゃめちゃデカいからこの金額ではすまない」と天を仰ぐ田中。けれどもし、結婚して東京に永住するとなっても親族の中では田中が出すという認識ではないかと言われ田中「これは一家離散だな(笑)」。


明日観たい番組:『THE MANZAI 2021 プレマスターズ』にAマッソ、トム・ブラウンなど

『THE MANZA I2021 プレマスターズ』(フジ)アインシュタイン、インディアンス、Aマッソ、蛙亭、からし蓮根、祇園、キュウ、コウテイ、ダイヤモンド、トム・ブラウン、ビスケットブラザーズ、ミキ、ラランド、わらふぢなるお。

『週刊さんまとマツコ』(TBS)「80・90年代懐かしCM」清水ミチコ。

『くりぃむナンタラ』(テレ朝)「ミニスカート陸上2021」。

『テレビ千鳥』(テレ朝)「カレー粉かけたら何でも旨いんじゃ!」第2弾。

『有吉ぃぃeeeee!』(テレ東)『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』。

『ガキの使いやあらへんで!』(日テレ)「夜の口パクヒットスタジオ」。

『おかべろ』(フジ)に、ニューヨーク、蛙亭、ザ・マミィ。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。