レイザーラモンRG「1台じゃないと歌は聴こえない」|正田真弘写真室「笑いの山脈」第15回

2021.11.19
レイザーラモンRG「1台じゃないと歌は聴こえない」|正田真弘写真室「笑いの山脈」第15回

文・撮影=正田真弘 編集=竹村真奈村上由恵


カメラの前に立ちはだかり、ネタの瞬間ものすごい存在感でエネルギーを放出するお笑い芸人。その姿はまるで気高い山のようだ。敬愛するお笑い芸人の持ちネタをワンシチュエーションで撮り下ろす、フォトグラファー正田真弘による連載「笑いの山脈」。本業はポカリスエット、カロリーメイト、どん兵衛、Netflixなど見たことある広告をいっぱい撮っている人。

レイザーラモンRG「1台じゃないと歌は聴こえない」

知れば知るほど、好きになる。
そんな芸人さんである。

撮影は中野のスナックで行われた。
「あるある」を熱唱してもらうのに、マイクが置いてあり和装とのなじみのいい場所となると
ここは間違いないロケーションだった。
お昼の酒場は夜の気配を残したまま何か眠っているようにひっそりしていた。

そんな撮影現場にRGさんはバイクに乗ってやってきた。
着替えや準備をしている間、この連載を担当してくれている編集の村上さんとRGさんの会話が聞こえてきた。
そこには、友達のような何か柔らかい空気感があって、ひんやりとしていたスナックが温まってきたのを感じた。

2012年、ツイッターでファンからの「あるあるばかりを歌うバスツアーをしてほしい」というリクエストで始まった『RGバスツアー』。
その後口コミで人気イベントとなり、以降定期的に開催されることになる。
村上さんは2012年の常磐ハワイアンズのツアーに初参加しそのおもしろさにハマり、その後10回以上も参加した常連さんだったのだ。
年々ツアー参加希望者は増えてもバスは1台のみ。「1台じゃないと歌は聴こえない」というロックスターの名言のように聞こえるRGさんの言葉が『RGバスツアー』の真髄。
参加したすべての人を一日中楽しませたい、そんな底なしのサービス精神と参加者へのまっすぐな思いが最高のエンタテインメントになっている。

隣の人、前の人、うしろの人、身近な人を楽しませて笑顔にする。
半径5メートルの人たちに一日をかけて自分を総動員するお笑いが存在することに感動すら覚えた。

本当の優しさってなんだろうか。RGさんは笑いを通じてとても大切なことを教えてくれた。


レイザーラモンRG
1974年6月8日熊本県生まれ、愛媛県育ち。吉本興業所属。大学の学生プロレスで出会ったHGと1997年にレイザーラモンを結成。市川海老蔵の格好をして歌舞伎あるあるを歌ったことをきっかけに「早く言いたい」と言いながら最後まで言わないネタが話題に。スピード感あふれる独自の観点によるものまねも人気。


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  • 『夢幻DIE監獄(むげんだいプリズン)~仮釈放編~』

    11/21(日)13:00開演 14:30終演
    前売り:2,000円 オンライン:960円
    出演者:レイザーラモン/コットン/蛙亭/いぬ/エスファイブ/スカチャン/ナミダバシ/ピンタンパン/虹の黄昏(フリー)

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