合格発表で“覚悟”を誓ったBE:FIRST、RYOKIが語るオーディション中に感じていたこと【『あの日のTHE FIRST』レポート#8】


“宝物”になったクリエイティブ審査での経験

15人で挑んだ合宿審査に10位で駒を進めたRYOKI。合宿1次審査の“クリエイティブ審査”では、リーダーシップを取ろうと奮闘するもののコミュニケーションの壁にぶつかり悪戦苦闘。12位に順位を落としたものの、SKY-HIからは「聴いている人に、ものすごく寄り添える歌が歌えるようになった」と成長を認められた。

[THE FIRST 合宿クリエイティブ審査] Good Days / Team B (ジュノン、リョウキ、シュンスケ、ラン、リュウヘイ)

──クリエイティブ審査はいかがでしたか?

RYOKI すごく思い出深かったですね。チームBでのクリエイティブは、「こういうときは、こうすればいいんだ」「こうすればまわりを助けてあげられるんだ」と明確に気づかされた経験だったので。

本当にあのときは、みんながみんな目の前のことに必死だった。一人ひとりの想いは強いし、言わないだけでけっこう考えていたのに、共有をうまくできないから解決策を見つけるのが本当に大変で。「僕ががんばらないと!」と動いたら、変な役回りになっちゃったこともありましたし……。

今になってみると、先にああいう極端な経験ができてよかったと思います。どんな状況に直面しても焦らなくなったし、グループとしてつまづく前に小さなモヤモヤを取り除けるようになった。“自分の宝物”になりました。

──体調不良で練習を欠席していたとき、JUNONさんがその場にいないRYOKIさんを気にかけるシーンもありましたね。

RYOKI うれしかったですね! 放送を観るまであんなやりとりがあったなんて知らなかったんですけど、「お前(JUNON)、いいやつやん!」って思いました(笑)。

“グループの一員として輝く”を追求

グループを活かしも殺しもする特徴的なクセを持っていたRYOKI。オーディション当初はそのクセに悩まされることもあった彼だが、“強い個性”へと昇華させた転機こそ“疑似プロ審査”の「Move On」だった。つづく“VSアーティスト審査”では、持ち前の兄貴肌をじゅうぶんに発揮し、サポート役としてメンバーを支えていった。

──疑似プロ審査はいかがでしたか?

RYOKI すごくよかったと思います。チームBから一緒だったRANやRYUHEIはお互いのことを知っていて、言葉にしないでもわかる団結力みたいなものがあった気がします。意外とチームの空気もよかったんですよ。最後まで妥協しないメンバーだったので、結果的に個性が爆発したパフォーマンスができるレベルになりました。チームAとの勝負には負けてしまいましたが、僕たちとしては全然負けたつもりはなかったです。すごくやり切れましたし、悔いのないパフォーマンスをすることができたので。

また「Move On」を経て、苦手なことを補う努力は必要ですけど、自分の得意なところを伸ばしてあげるのが一番いいことだと思いました。伸ばすべきところや気をつけるべきことをしっかり見てあげることによってパフォーマンスの粗がなくなったし、繊細さを見出せるようになりました。

それに、順位を気にするのもやめたんです。「どうせなら1位を取りたかった」っていうのはずっとあるんですけど、順位を気にしてもいいことがないように思えて。SKY-HIさんが「順位は下がったけど、評価は上がっている人もいる」とお話しされているのを聞いて、よけいに「気にするのをやめよう」って。あそこまできたら自分との闘いだったし、あとはグループの一員として活躍できるかどうか。自分の個性を見つめ直していけば自ずと順位も上がると思ったので、着眼点を変えました。

──VSアーティスト審査はいかがでしたか?

RYOKI 11人でのパフォーマンスにウキウキしたし、ワクワクした。予想だにしない展開だったので、課題が発表された時点ではどんなパフォーマンスになるのか想像できなかったですね。最後の審査ということもあり、みんな気合いが入っていました。SOTAがサビの振りだけ先に落としてくれていたので、なるべく早く覚えて、曖昧だったメンバーに教えてあげられたらなっていうのはありました。日に日にみんなの意識がより高まっていたし、目に見えて完成が近づいてくるたび、気合いもどんどん入っていった。でき上がりまでの過程が、すごく楽しかったです。

誰とも被らない唯一無二のグループ

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