ツッコミどころ満載の『逃走中』のパロディに千鳥ノブ「子供が見る夢やろ!(笑)」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『テレビ千鳥』

大悟の風貌と動きを見て「ちょっと待て。ナニ中?」「もしかしてアレ中?」と困惑するノブ。企画タイトルは「芸人やタレントや俳優やスポーツ選手がよくやってるアレやりたいんじゃ!!」で、もちろんアレとは『逃走中』的なもの。

ほかにも謎解き要素があったり、敵を攻撃する「ビルバスボール」があったり『鬼タイジ』や『戦闘中』などもごちゃまぜに入っていて、「ニイマスの毒ガス」「ジャズンベ階段」「ギョロンパ」「パブフの太陽」などそれっぽい単語もどんどん出てくる。それを『戦闘中』が放送された日にやっているのがおもしろい。

しかも、実際にやるわけではなく断片だけをパロディにしているふざけっぷり。本家同様「逃走者を確保」の連絡も入り、マヂカルラブリー村上、朝日奈央、鈴木福といった絶妙の人選の人たちが捕まっていく。ブラマヨ小杉は「自首」。それ用にわざわざ写真だけは撮っているのがさらにバカバカしい。

で、このまま写真だけかと思ったら、カメラマンを従えた藤田ニコルがハンターから追われていたり、吉田沙保里や安藤美姫が出てきたりするのもまたくだらない。

「リーダーぶるヤツ」「捕まったときのコメント撮り」などのあるあるから、「ハンターが2万体開放」とか、やたらでかいスペシャル武器「ブローディーランチャー」とか寸法がおかしいものまでやたら手が込んでいる。

それでいて最後はあっさりハンターに確保される千鳥。ノブ「子供が見る夢やろ!(笑)」。

『サクマ&ピース』

今回は平子の地元「小名浜」へ。小名浜といえばこの手の番組ならイオンモール、アクアマリン、ら・ら・ミュウに行きがちだが、そこには行かず「裏小名浜」に。

まずはフラダンス教室へ行くと先生が強烈キャラ。「俺、テレビ界の鬼才って言われてるんですよ」という佐久間だが、その「鬼才の具現化」佐久間がフラダンサー姿に。「お前が踏み込んだ世界はこういう世界だからな!」と言う平子と共に大男ふたりがフラダンスを踊るのがおかしい。

この回で最後に訪れたのは1階が服屋、2階がカフェという代官山にあるようなおしゃれな店。店主が中央台出身だと聞くと「中央台の人間が出しそう。小名浜の人間には思いつかない」と平子。

「名店街のライフフレンドカメソウが我々のファッションシーンを支えてた」とか地元民でしかわからない話を連発。そんな話のさなか、店員が佐久間に「むっちゃんも来てくれます」と佐久間の妹も店に来ていることを明かす。さらに70代の母まで来ていると知ると爆笑する佐久間。

とにかくこのふたりの画としてのバランスが最高だし、やりとりも心地いい。4回限定なのがもったいない。

『くりぃむナンタラ』

司会は「進行ボーイ」のクロちゃん。それを聞いて「日テレに戻りますー!」と上田。その上田の女子高生姿を見て平子「くりぃむさんほどになってもまだこういう仕事しなきゃいけないんだ(笑)」。

今回の企画はティーン女子の中にウエダくんが紛れ込んで恋愛相談やファッションコーデに挑戦し、どれがウエダくんかを当てる「ウエダくんには騙されない」。

そんななかで前半、進行のクロちゃんがパネラーにコメントを求める際、なぜかナチュラルに平子を飛ばす。「なんで俺を飛ばす?」と聞く平子に「平子さんと一緒に仕事をしたときにあんまりいい思い出がない」とクロちゃん。

再び飛ばされると「なんかあるなら言って。俺が直すし」と言うも、その後ティーン女子たちへの質問タイムで「僕も聞いていいですか?」と手を挙げた平子に構わず「終了でーす」とクロちゃん。平子「裏テーマ強過ぎてブレ始めてる」。

まったく必要のないことをやり始める感じがわけがわからなくておもしろかった。

明日観たい番組:『学校へ行こう!』生放送3時間SPなど

『学校へ行こう!』(TBS)生放送3時間SP。

『ロンドンハーツ』(テレ朝)尾形ドッキリ「もしもあのドキュメンタリーが密着したら?」完結編。

『ホリケンのみんなともだち』(テレ朝)「芸人3者面談」。

『ぼる塾のいいじゃないキッチン』(テレ朝)「さらば森田×グルメの話をおかずに白ご飯」後編。

『〜凪咲と芸人〜マッチング』(テレ朝)に、ユースケ。

『紙とさまぁ〜ず』(テレ東)に、原田知世。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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