「よしもと漫才劇場芸人」が『アメトーーク!』に集結「我々のバックにはカウス師匠がいる」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『アメトーーク!』

「よしもと漫才劇場」、通称「マンゲキ」で活躍している(していた)芸人たちが集結。MC横ゲストのサバンナ高橋が「漫才以外はやっちゃいけないの?」と多くの視聴者を代弁して素朴な疑問を呈すと、せいやが中田カウスの名言「コントも漫才」を紹介。

大阪よしもとの若手芸人の劇場の歴史は、86~99年が「心斎橋筋2丁目劇場」、99~10年が「baseよしもと」、11~14年が「5upよしもと」、14年~「よしもと漫才劇場」とつづいてきた。

漫才劇場から芸歴の制限がなくなったそう。baseよしもとと、5upよしもとは同じ建物だが、B1階から5階に上がったので「5up」という名前がつき、5upと同じ場所だが、名前を変えて「漫才劇場」に。

「そのままでよかったんじゃないの?」と高橋が言うと「カウス師匠怒りますよ。我々のバックにはカウス師匠がいると思ってください!」と粗品。「インターネットで『漫才』と検索したときに1番上に挙がる劇場を目指そうという熱い思いで作られたので非常にまずい発言ですよ」。

その後も、カウスのエピソードが連発し、あたかも「中田カウス芸人」状態になっていくと昴生「僕は支配人にこれだけは言われてるんですよ。『カウス師匠の話だけはするな』。ヤバいって!(笑)」。

見取り図「タトゥー入れてでも公約を撤回したい」YouTube活動の後期は見取り図、霜降り、ミキらが出ていたものの、客が2列ほどしか埋まらず、20人程度というのがつづいていたという。それが、8.6秒バズーカーがブレイクした時期と漫才劇場がオープンした時期が重なり、客がたくさん入るようになったそう。それを聞いた高橋「8.6秒バズーカー呼んだれや!(笑)」。

「base」後期から所属していて長きにわたり「劇場番長」として君臨する見取り図が、大阪よしもとの若手芸人たちに漂う和気あいあいな雰囲気を作ったんだろうなというのがよくわかる回だった。

『キョコロヒー』

食レポをする際の決めフレーズを考えようというトーク中に出された「芸能界の食レポフレーズ分布図」がバカバカしくておもしろかった。

「うま今田」(今田耕司)、「うメンディー」(メンディー)などの【名前掛け合わせ系】、「まいうー」(石塚)、「ヒーハー」(小杉)、「好きぃ~」(若林)などの【ギャグ系】、「ぶちクソうめぇど」(ノブ)、「うまかばい」(華丸)などの【方言系】、「ウマーベラス」(富澤)、「うまビア~ン」(中岡)の【横文字合体系】、そして「うまし」「うま男」(春日)は【独自言語系】。

ヒコロヒーが「旨ロヒ―」というフレーズを絞り出すと、齊藤京子は「いい!」と興奮し、勝手にポーズを作り出すなどノリノリ。ヒコロヒーらしからぬポーズとフレーズに「昔から応援してくれてる人たちに『あー、そっち行ったかぁ』ってガッカリさせるかも」と苦笑いするヒコロヒー。

この日のVTR企画は芸能界の先輩がブレイク中に気をつけるべきことを一発撮りで教えてくれる「THE FIRST TAKE」ならぬ「THE FIRST BREAK」。

森三中・黒沢が登場し、「オンとオフがあるのをカッコいいと思っていた」ことが、今思えば恥ずかしかったと告白。「本当にオフみたいな感じで静かにいると第一声が出ない。これからロケとかも、たくさん街の方とふれ合うことがあると思うんですけど、そういうときはカットかかってからが本番だと思っていただけたら。カットかかって人間が変わったら、もう終わりですよ。カットかかってもカットでやめちゃいけないんです」と金言を授ける。

さらに「おふたりに言いたいのが」とつづけ、「人が変わるのが局員。おもしろいことをやりたいなら制作会社。裏切らないのは美術・技術。これを伝えていきたいなと思います(笑)」。


明日観たい番組:『千鳥かまいたちアワー』に、宮沢りえなど

『さんまのお笑い向上委員会』(フジ)「クレイジートリオ襲来!悪魔対決岩橋VSななまがり」。

『マツコ会議』(日テレ)に、SKY-HI。

『千鳥かまいたちアワー』(日テレ)に、宮沢りえ。

『ゴッドタン』(テレ東)「お笑いを存分に語りまくれるBAR」。

『霜降りバラエティX』(テレ朝)「ビンゴ寿司」。

『ももクロちゃんと!』(テレ朝)に、滝沢秀一。

『人生最高レストラン』(TBS)に、大久保佳代子。

『ストーリーズ』(NHK)「ボクサー兄弟〜二人で起こした番狂わせ〜」。

『ほんとにあった怖い話』(フジ)「凶音の誘い」橋本環奈、「或る学校の七不思議」与田祐希、「事故物件A」山崎育三郎、「だるまさんが転んだ?」3時のヒロイン。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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