感慨深かったSKY-HIとのパフォーマンス
時には自分よりもまわりを優先して、メンバーに愛を注いできたSHOTA。今まで逃げてきたというカッチリとした振り付けに苦戦したものの、擬似プロ審査の課題曲「Move On」では大人の魅力を魅せた。
つづく“VSプロアーティスト審査”では、音楽FIRSTを念頭に置いてパフォーマンスに専念。SKY-HIに「最後の1週間での伸び方は想像を超えるものでした」と言われるほどの脅威の追い上げを見せた。
──擬似プロ審査はいかがでしたか?
SHOTA 「Move On」のような曲は好きでもともとすごく聴いていたんですけど、踊ってみたら難しくて。形がしっかりある振り付けに苦手意識があったので、ひたすら闘っていた感じです。踊りに関しては、本番までに間に合わなかった……。
──VSプロアーティスト審査はいかがでしたか?
SHOTA 順位が落ちたタイミングだったので、「やったるぞ!」と僕の中で火がつきまくり。11人でやれるのも楽しみだったし、「絶対にやばいの作ってやるよ!」と燃えていました。
グループで見せることはまだ修行過程だったのもあり難しかったんですけど、SOTAがコレオグラフ(振り付け)を担当してくれた時点で、魅せる準備は僕の中で整っていました。練習も本当に楽しかったし、SOTAが頼ってくれたことはすごく覚えています。実力があるのに驕らないところは、彼のすごさですよね。LEOと一緒に歌う<君はどうしたい?>のところも、けっこうなパターンを試しました。
本番は熱いだけじゃなくクールな部分も忘れないようにしようと思っていましたね。SKY-HIさんとのパフォーマンスもすごく楽しくて。踊りながら「すごいことだな」と感じていました。みんなもいい意味でリラックスしていたから、ナチュラルにあの曲を楽しめたと思います。
揺るがないマインド「曲を楽しむ」
9位から4位に順位を上げ、最終審査へ進んだSHOTA。“クリエイティブ審査NEO”では、SOTA・MANATOと共に組んだユニット「Show Minor Savage」として、抜きの美学が光る「No Cap Navy」をパフォーマンスした。“課題曲審査”では、時にはグループになじみ、時には強い個性を煌めかせ「チームShining」を支えた。
──クリエイティブ審査NEOはいかがでしたか?
SHOTA 前回のクリエイティブ審査がいい思い出だったのもあり、「またやれるんだ!」とうれしかったです。大変なのはわかっていたんですけど、「やれるからにはこだわろう」と心に決めていました。
チーム決めは、よくあんなにきれいに収まったなと思っていて。みんな頭に描いているものもあったし、譲れないものもあるし、空気も多少ピリついたんです。どこが組んでもおもしろいとわかっていつつも、「負けたくない」という思いはあったでしょうし。振り返ってみると、みんな大人でしたね。
MANATOとSOTAとの制作も、妥協せずにやれて本当によかったです。ひたすら3人とも「振りはこっちのほうがいい」「歌詞もこっちのほうがいい」「メロディーは、どれにしようか」とずっと迷っていて。一番納得がいくかたちにするために、最後の最後まで考え抜いた感覚があります。
──課題曲審査はいかがでしたか?
SHOTA 歌も踊りも難しいし、今までで一番“課題曲”って感じだったかな。振りの形や指の位置、音の当て方とか、ひたすら「技術!」って考えながら練習していました。チームShiningは僕が言い出した「曲を楽しむ」を大事にしていたので、そのマインドが本番にもつながったような気がしています。
『THE FIRST』を経て叶えたひとつの夢
BE:FIRSTのメンバーには入らなかったものの、BMSGの所属アーティストとして活動を始めたSHOTA。最終審査で「よろしくお願いします」と泣き崩れていた彼が、今思うこととは──。
──『THE FIRST』とは、なんですか?
SHOTA SKY-HIさんへの手紙にも書いたんですけど、僕にとって“希望”です。「同じ志を持つ仲間に出会う」という僕の夢は、オーディションに出たことで叶っちゃいました。
大変な半年ではあったんですけど、振り返ると「幸せだったな」と思います。意識を切らさないようにして、必死に食らいついて……。ずっと頭の隅に『THE FIRST』があったので、今は「ちょっと落ち着けるな」と思っています。
僕の夢は、ずっと音楽と一緒にやっていくこと。それを実現しやすい環境にいさせてくれて、すごくありがたいと思っています。一番目の前にある夢は、レーベルのみんなとお客さんの前でライブすることかな。
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