『THE FIRST』を締め括ったSKY-HI「この現象があったことを心から誇りに思う」【『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』レポート#20】

文=坂井彩花 編集=森田真規


SKY-HI(スカイハイ)が率いる会社「BMSG」が仕かけるオーディション『THE FIRST』。その模様を追いかける番組『THE FIRST -BMSG Audition 2021-』の第19回では、最終審査のひとつ「クリエイティブ審査NEO」の様子が放送&配信された。

8月13日に公開された最終回となる第20回では、プレデビュー曲「Shining One」のパフォーマンスが披露された。そして、ついにデビューメンバーが決定し、『THE FIRST』という“現象”が締め括られる。

「それぞれのかたちで、それぞれの道で、まっすぐ行ってたら何回でもまた巡り会えると思うので、できるなら音楽を心の傍らに、願わくば『THE FIRST』があったことを心の傍らに……」

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『THE FIRST』最後のステージ

クリエイティブ審査NEOが終わり、いよいよ『THE FIRST』での最後となるステージを控えるボーイズ。そのパフォーマンスを前に、SKY-HIは今の胸中を口にした。

「『THE FIRST』に履歴書を送る前と送ったあとの生活では、大きなチェンジがあったと思います。人生というのは、ひとつの出会いやきっかけで変わることがある。そういったことって実体験が伴わないときれいごとになってしまうから自分の曲で歌うことはしないけど、『Shining One』は君たちが歌うことで説得力が出る曲になったと思う。この曲を君たちがパフォーマンスすることによって、奇跡のような煌めきやトキメキを日本中に……言ってしまえば世界中に、巻き起こしてくれると信じています。『Shining One』のパフォーマンスを一番楽しみにしているのは、俺かもしれません」

パフォーマンスに臨む10人、その一人ひとりを激励するように言葉を紡いだSKY-HI。彼の言葉を受け取ったボーイズはハグをして、それぞれの健闘を祈った。

ついに、最後の瞬間が訪れる──。

“報われる努力”は確実に存在する

先にパフォーマンスすることになったのは、ショウタ・リュウヘイ・ソウタ・マナト・ジュノンからなるチーム「Shining」だ。緊張と高揚を滲ませる5人に、SKY-HIは「緊張しそうになったら、音楽をしっかり聴いて、歌詞を一つひとつ嚙みしめながら口から出していって、あなたたちが経験したことをそのまま出すだけだから。それだけで素晴らしいパフォーマンスになると、僕はもう知っているので。ぜひ楽しんでください」と言葉を贈った。

半年前まで初心者だったメンバーもいれば、ダンスの大会で世界一を獲った実力者もいる。最年少の14歳もいれば、最年長の23歳もいる。そんなさまざまな差を感じさせず、彼らはひとつのチームとしてまとまっていた。

リュウヘイが堂々たるセンターで空気を掌握し、ソウタは<あの日の自分の身勝手が 胸の中で光ってる 誇って行こう最高の未完成>と鋭いフロウを刻む。彼自身と強く結びついたリリックは、より強い説得力を持たせていた。さらに、伸びやかな高音をショウタが響かせ、多彩な表情でマナトが魅了。ジュノンが抜群の美声で楽曲を結び、チームShiningのパフォーマンスを作り上げた。

途中でリュウヘイがフォーメーションを間違えてしまうハプニングもあったが、本人は臨機応変に対応し、メンバーも動揺せずにパフォーマンスを完逐。何よりもステージが終わったあと、当たり前のようにメンバーに抱き着くリュウヘイの姿が胸を熱くした。「人とコミュニケーションを取るのが苦手」と話していた14歳の少年は、メンバーに胸を預けられる人間へと成長していたのである。

SKY-HIも、「(パフォーマンスから)チームShiningがどのような時間を過ごしてきたのか想像できたのが幸せ」と漏らした。ジュノンが「それぞれのいいところを吸収して、ダンスが成長できたのでメンバーに感謝しかない」と話せば、マナトは「合宿審査に選ばれたメンバーの映像を1から見直して、みんなの表情や動きを研究した」と告白。審査本番での初めてのミスにやりきれない様子のリュウヘイには、SKY-HIが「固めた技術が2番目に大事なことだというのは忘れないでほしい。1番目に大事なことは、感情をちゃんと渡すこと」とエールを送った。

また、『THE FIRST』を振り返るように、SKY-HIは次のようにも語った。

「この先、練習がつらいときやまわりからの評価で苦しんだときは、こういう期間があったことをどうか覚えていてください。“報われる努力”が確実に存在したことを忘れずに生きていけたら、きっと心はまっすぐ折れないまま行けると思う」

コメントを求められたルイが「めちゃめちゃかっこよかったです。感動しました」と彼らに感想を伝えると、ソウタが「ちょっといいですか」と切り出し、「初めて歌を褒めてくれたのがルイで、ずっとうれしくて……。歌うことに対して恥ずかしさを感じていたけど、ルイが脱落したときに『そんな場合じゃない』と思ってがんばれました。本当にありがとうございました」とつづけた。その言葉に思わずルイは目頭を押さえ、SKY-HIも「いくつになっても、誰からも、もらえるものも与えられるものもあるね。美しい時間をありがとうございます」と感謝を述べた。

感情があふれ出たチーム「One」パフォーマンス


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坂井彩花

(さかい・あやか)1991年、群馬県生まれ。ライター、キュレーター。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。『Rolling Stone Japan Web』『Billboard JAPAN』『Real Sound』などで記事を執筆。エンタテインメントとカルチャーが..

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