感情があふれ出たパフォーマンス
つづいてステージに現れたのは、レイ・ラン・レオ・シュント・リョウキからなるチーム「One」。レオが「16人での『Shining One』を最後に作り上げて、クライマックスにぶつけたいと思います」と告げ、ステージは幕を開けた。
ともすると色濃い個性は水と油のように分離してもおかしくないが、チームOneは密接に重なりながら、それぞれの色を活かし合っていた。センターに立つランが華やかに舞台を染めると、リョウキは一挙手一投足でオーディエンスの視線を盗んでいく。独特の個性やクセといった課題は、今や特異な才能として輝きを放っていた。
全身全霊で音楽の楽しさを表現するレイ、どんな曲でも自分のカラーに昇華してしまうシュント、そして、そのすべてをどっしりと支えているレオ。“これしかない”と言い切れる絶妙なバランスで成り立つ、唯一無二の「Shining One」を魅せつけた。
心血が注がれたパフォーマンスに、舞台裏で見ていたチームShiningも思わずスタンディングオベーション。コメントを求められたレイは「今どんな気持ちかわからないけど、もう1回パフォーマンスしたいことはわかる」と話し、リョウキは「感情がそのまま楽曲に出ていた。それと、いつもよりも視界が5倍広く見えていた」と人生に一度のパフォーマンスにおける経験を言葉にした。
見つめる先は、1年後と5年後
クリエイティブ審査NEOとプレデビュー曲「Shining One」のパフォーマンスを経て、ついにSKY-HIは最終メンバーを決定する。常々掲げられてきた「クオリティファースト、クリエイティブファースト、アーティシズムファースト」。この条件に付随して、「1年後と5年後を大事にしたいと思い、考えてみた」とメンバーの選考基準について明かした。
マナトが「抜け殻って感じです。いい結果になってほしい」と今の心境を口にすれば、ショウタは「本当に音楽が最高だと感じた」と満身創痍の様子。ソウタに至っては「全員が全員、天才だと再確認した」とそれぞれの健闘を称えていた。
そして、待ちに待った合格発表の場で、SKY-HIはまず『THE FIRST』に懸けた想いを語った。
「オーディションサバイバルというよりは、人の才能が磨かれていける場所、輝ける場所を作りたいと思ってやっていた『THE FIRST』は、間違いなく“現象”であった。それを作ったのは、間違いなく君たち一人ひとりだし、集団になったときのすべての君なので、これからの人生で“『THE FIRST』を作った”ということは間違いなく誇れる。それだけは先に言わせてください。心から全員のことを尊敬しています」
つづけて、これから生まれるボーイズグループについても力強く語った。
「BMSGは設立したばかりの会社なので、ゼロから這い上がっていくことになると思います。謙虚な姿勢を持ちつつも、だからといって媚びない誇り高さも持ち、個が圧倒的に輝きつつ、チームを引っ張り上げられるチームワークを持っているグループが望ましい。クオリティファースト、クリエイティブファースト、アーティシズムファーストの面は、誰が選ばれても遜色ない。その上で5年後、一番理想的な姿を想像して考えました」
SKY-HIが目指すのは、世界を獲れるボーイズグループ。今日明日に行われるイベントの出場権を勝ち取るチームを作りたいわけではない。そうなると、一定の年数同じチームとして活動できることは考慮するべき条件ということだろう。
メンバー発表に先立ち、「BE:FIRST」というグループ名が発表された。
「君たちが“ナンバーワン”と言われるだけの個性を持ち、“才能”と呼ばれるところまで個性を磨いてきたことは忘れないでほしい。同時に、ナンバーワンでいることを常に怠らないでほしい、才能を磨きつづけてほしい、常にトップを狙いつづけてほしい」といった願いを込めたとSKY-HIは語った。
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