売れない芸人の食生活
「働かざる者食うべからず」といいますが、いくら仕事が無くても腹は減るものです。僕も生意気に腹が減ります。毎日夕方くらいから腹が減ります。しかし、すぐにご飯にありつけるほど贅沢な暮らしではございません。19時になっても20時になってもご飯にありつけません。まだなんです。まだ早いんです。待つのです。半額の時を。
僕の食生活は98%がスーパーのお惣菜です。米だけは家で炊いて、買ってきたお惣菜でそれをかき込むスタイルでやらせて貰っています。自炊した方が安いのでは?いいえ。自炊するよりも安くお惣菜を手に入れる方法があるのです。
スーパーのお惣菜は徐々に値下がりするのです。19時、20時、21時と。10%、20%、30%と。そして、最大値下げ幅である「半額」のシールが閉店30分前の21時半に貼られます。時は来た!ここが勝負です!!!
21時過ぎからスタンバイ。お惣菜売り場の前を行ったり来たりしてチラチラと獲物(お惣菜)を物色します。ここで気を付けたい事が2点あります。
まず1点は、万引き犯だと思われないこと。動きからして、もろ万引き犯なのでご注意を。あと、焦れて本当に万引きしないように強い意志を持って行動して頂きたい。
もう1点は、「こいつ半額シール待ちだな」と悟られないこと。あくまで自然に。「仕事帰りにたまたま寄ってみたけど何か?」の顔をすることです。これは自分のプライドを守る効果と、半額シールを少しでも早く貼らせる効果があります。お惣菜売り場のおばちゃんは半額シール待ちがいる時には半額シールを貼ってくれない習性があります。
これも年齢によるところかもしれません。10代、20代の若者が半額シール待ちをしていれば「可哀想に。ちょっと早いけど半額シール貼ってあげようかしら」となりますが、こちとら45歳の中年です。「嫌だぁ。また来てるわ、あのハイエナ。いい歳して何やってんの」となり、”半額シール焦らし”をかまされてハイエナは餓死してしまいます。手遅れにならない為にも半額シール待ちだと悟られないことは重要なのです。
そして、物色により目星を付けたお惣菜を遠くから見守ります。たまにそれをまだ30%offなのに買って行く奴がいます。富裕層でしょう。ここは我慢です。間違っても「それ僕のでーす!」と叫んでぶん取らないように。歯を食いしばりましょう。
そして、お惣菜おばちゃんが動き出し、半額シールを貼り出しました!今だ!
ここで走らない!あくまでも「仕事帰りにたまたま寄ってみたけど何か?」のスタンスをキープしつつお惣菜をゲットです!こうしてめでたくゲットした半額お惣菜を家に持ち帰りレンジでチンして予め炊いてあったご飯といただきます。お惣菜一口に対してご飯三口分ねじ込み満腹度を上げるのは、言わずもがなです。


教訓:半額お惣菜ゲッターへ
「冷静になるのはやめよう!」
たまにお惣菜係がいつもと違う人で、時間になっても半額シールを貼ってくれない時があります。30分ほどお惣菜売り場の前をうろうろしながら待ってようやくゲット!大満足でスキップして帰るのですが、ふと冷静に考えてみたのです。250円のから揚げ。30%offで175円。50%offで125円。差額50円。30分待って50円のお得。お惣菜売り場の前をうろうろするバイトがあったとして30分50円でやるのか?と。そう考えると自暴自棄になります。是非やめましょう!
以上が「好きな仕事をかじれて楽しそうだね」の芸人の現実です。
一刻も早く「好きな仕事をやれて楽しそうだね」になれるよう精進したいと思います。手遅れ(餓死)になる前に。
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