元社長の地下芸人が伝授「先輩から可愛がられる方法」|新連載「神宮寺しし丸の“生き方説明書”」#1
タイトルどおり、 「元・社長、現・地下芸人」の神宮寺しし丸。類を見ない肩書きを持つ彼が、学校や職場などでさまざまな悩みを抱え、生きづらさを感じている皆さんが少しでも生きやすくなるような「生き方説明書」なるものを綴る新連載コラム。
世の中をうまく生きていく術を、彼から学べ!
……ところで、神宮寺しし丸って誰?
QJWebをご覧の皆さま、初めまして。神宮寺しし丸と申します。
と、名前を名乗ったところで「誰やねん!」と原稿越しにも罵詈雑言が聞こえてまいりましたので、まずは自己紹介を。
僕は芸歴24年のピン芸人です。ただ、芸歴24年の内、7年ほど芸人を辞めている期間があります。何をしていたのかというと、アルバイト仲間と人材派遣会社を起業し、そこで社長をしていました。
20代前半だった僕の年収は1000万円ほどで、真っ赤なスポーツカーの外車に乗っていました。調子にも乗っていました。仕事が終わると毎晩のようにアルバイトの学生達を連れて飲みに行っていました。酒席で、僕の話すことにバイト達はいつも大笑い。「社長、昔芸人やってたんすよね? まだまだいけますよ!」と。くすぶっていた僕の芸人になりたい欲がメラメラと燃え始めます。
28歳の時、こっそり太田プロのお笑い養成所に願書を出しました。受かりました(名前を書ければ全員受かります)。アルバイトの学生達を集め、「俺、社長辞めて、もう一回芸人やるわ!」と宣言。
酒席で僕の話に大笑いしていた学生達は「。。。え?」と、ドン引き。そりゃそうです。彼らは社長へのヨイショで笑っていただけ。「こいつ真に受けちゃったよ。。。」と。そうして、太田プロの養成所に入り芸人復帰となりました。
当然芸人だけでは生活できないので、自分で創った会社でアルバイトとして雇って貰いました。現在もいくつかのアルバイトを掛け持ちしながら芸人をやっております。
芸人には大きく分けて二つのカテゴリがあります。売れている芸人と売れていない芸人。僕は後者になります。では、なぜ24年も売れていない芸人を続けられるのか。
劇団ひとりと「肉体関係がある」と噂が立つほどの師弟関係
僕の自己紹介で欠かせないのは劇団ひとりさんです。
なんせ「神宮寺しし丸」でググると、関連ワードの一番上に「劇団ひとり」と出て来るのですから。Googleも認める師弟関係です。2ちゃんねるには「二人は肉体関係がある」という書き込みがあるほど。
出会いから18年。事あるごとに「神宮寺しし丸」という名前をテレビで出して頂き、ひとりさんMCの番組にバーターで出して頂き、僕の毎月のギャラの98%がひとりさんのバーターでのギャラということもしばしば。
他にも、土田晃之さん、有吉弘行さんの番組に出させて貰ったりと。。。控えめに言って「寄生虫」のような形で24年間売れていない芸人を続けている訳であります。