【マツコとえなこ】仕事論や責任を語る。「コスプレイヤーと女装に、こんなに共通点があったなんて」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『マツコ会議』

ゲストはコスプレイヤーのえなこ。

コスプレを始めてからしばらくは隠れてコスプレをしていたというえなこの話を受け、「ほぼ一緒の道を辿ってる」と回想するマツコ。

女装し出したときに、朝、イベント帰りで始発で家に帰って、疲れ切ったマツコは荷物を廊下に置きっぱなしで寝ちゃったという。「ぼんやりと夢なのか現実なのかわかんないぐらいで、廊下から聞こえるのよ。父親と母親がしゃべってる声が。『あいつなんか舞台にでも出てんのか』って。それを親父が言って、お袋が『やめましょう、詮索するのは』」と。

えなこも「コスプレは隠すのが当たり前の趣味」という認識があったというと、「ホントに同じこと考えてた」とマツコ。「隠し、隠し、隠しやってたもん。でもそうやっていろんな人がコソコソやりながら作っていくのね、文化って」。

マツコは「あたしもそうなんだけどさ、自分が世の中の人に知られてるって自覚するまでタイムラグがあったのよ。えなこちゃんが思っている以上にコスプレイヤーって特殊なものじゃなくなっている。自覚したら仕事の仕方も変わってくるからおもしろくなるよ」とニヤリと笑う。

「なんとなく思ってるのは、えなこちゃんが『コスプレイヤー』っていう肩書だけを使いつづける人生を歩むのかなって」と「コスプレイヤー」という概念がえなこによって大きく広がっていくのではないかと示唆する。

一方でえなこは「自分の言動がすべてコスプレイヤーの代表だったりとか、総意だと思われる」から、あまり自分の意見を言えないという悩みがあることを明かすと、「ああーー!コスプレイヤーとこんなに共通点があると思わなかったわ!」と食い気味に答える。

「あたしが何かについて意見をしてしまうと、それがゲイの総意みたいになったわけよ。中にはね、『あんたみたいな影響力ある人がちゃんと先頭に立って発言しなきゃダメでしょ』って先輩方もいたけど……だけど、そうじゃないと。あたしが言ってしまって、これはゲイみんながそう思ってるって取られてしまうほうが危険だから。だからあたし、いわゆるセクシュアリティのこととかを発言したことほとんどないでしょ。今日びっくり。こんなにコスプレイヤーと女装に共通点があったなんて」。

その上で、誤解されず正しく自分を理解してもらうことは不可能だと語り、「だから途中で開き直った。今まで自分を支えてくれた人たちを信じてその人たちにウソをつかずに本音で話していれば、そうじゃない人たちも『あいつ変だよね、ダメだよね、嫌だよね』っていうふうにはならない」と。

マツコの文化論、仕事論からメディア観、先駆者であることのプライドと責任までさまざまなことを垣間見せてくれた濃い対談だった。

『かりそめ天国』

画面にメガネだけが現れる。「それでは、裸眼解除」と飯尾の声がすると、まさかの天海祐希が登場というオープニング。「全然言わなかったわよ!」と親友のマツコにも黙っていたサプライズ出演。

VTRは天海祐希が人生で一番おいしかった「過去イチグルメ」をプレゼンするというもの。彼女とプライベートでも親しい飯尾がサポート役として同行。マツコ「(親しいこと)聞いたことない!」有吉「めんどくさくないのかな?(笑)」。

食レポの途中も、「飯尾さんの奥様はどんな方?」と聞かれ「結婚して8年ですけどまだラブラブで、『行ってきます』って言うと『行け』と言われ、『ただいま』って言ったら『上がれ』って。警察犬の訓練みたい。そろそろ語尾に『ワン』ってつきそう」とか「俺は存在消すことがうまいんだけどな。関根さんから世が世ならいい忍者になってたって言われた」などと適当なことを言ったり、「天海さん、こうやって指先で2回プッシュ(して食べるの)がいいですよね。何の数だけトントンしたんだろうなって」と、わけのわからないことを言いつづける飯尾。「有吉、来週俺のことぶん殴ってくれ(笑)」。ずーっと適当な感じがひたすら楽しいロケだった。

「観ているだけで幸せになる映像は?」という話題では、『jackass』をずっと流していると有吉。「何回観ても笑い止まんなくてさ、漫才とかコントとかもいいんだけど、俺やっぱり『jackass』とかで笑っちゃう」と。それを聞いてマツコ「『有吉の壁』がほかとちょっと違う風味なのがわかったわ。イジワルな心があるのね、アンタに!」。

やっぱり有吉には根底にリアクション芸人の血が流れているのだなと思った。


『はなつまみ』

ゲストにアルコ&ピース。

プロから見てアルピーはどうすごいのかを聞かれ「ふたりとも芝居がうまい。空気感が違う」と太田。田中も「一瞬で自分たちの世界を作る」とつづける。太田「何やっても許される域に達した。だから逆に言うと、こういう開けたバラエティには『いいんです、俺たちは』みたいな感じにも見えるからそこを打開したいんだろうね」。

『いいとも』のレギュラーになったときに親しまれようと努力していたと太田が明かすと、平子「そんなのつまびらかに言う?(笑)」。

明日観たい番組:『テレビ千鳥』で「ノブに似合う水着を見つけたいんじゃ!!」など

『シンパイ賞!!』(テレ朝)「芸人のルーツ解明スペシャル」フワちゃん、Aマッソ。

『テレビ千鳥』(テレ朝)「ノブに似合う水着を見つけたいんじゃ!!」。

『有吉ぃぃeeeee!』(テレ東)『フォールガイズ』。

『ガキの使いやあらへんで!』(日テレ)「ジジ抜き」。

『関ジャム』(テレ朝)「ミュージックビデオ特集」。

『ボクらの時代』(フジ)千原せいじ×ミキ昴生×中川家・剛。

『おしゃれイズム』(日テレ)に佐々木蔵之介。

『おかべろ』(フジ)にナイツ。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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