マツコ、ネットの批判「屁でもなくなるわね、ほかに信じれる人たちがいるから」(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2021年のテレビ鑑賞記録。


『かりそめ天国』

コーヒーの味の違いやイヤホンの音質の違いがわからないという話題から、ネットでの批判の話に。

「ネットとかで『あいつ、どこがおもしろいかわからない』って。そこまで教えなきゃいけない?って思う。その人のこと追いかけてみたりすると、超つまんない。そりゃわからないだろうなって思う」と有吉。

そこで終わらず「そうするとコーヒーとかイヤホンの人も俺たちのことそう思ってるのかなって」とつけ加える感覚こそ、有吉の真骨頂だなと思った。

最初はネットなどの批判を見たり聞いたりしたらキツかったというマツコだが「言葉を選ばずに言うと、屁でもなくなるわね。ほかに信じれる人たちがいるから」と言う。

突然、意味もわからず招待状が2~3日届きつづけて「恐怖だった」とマツコが語る 『Clubhouse』の話題。やっていることがアナログだと感じたマツコは「テレビもやりようによってはおもしろいって思ってもらえることもあるのかなってちょっと思ったんだよね」と感想を述べる。

「そろそろSNSをやったほうがいいかな?」というマツコに、TikTokやブログ、Clubhouse(確かにマツコがミッツらとただしゃべってるのは聴いてみたい)などを勧めるも「何もやんないほうがいっか」とマツコ。有吉「ここまで来たらやんないほうがいいと思う」。

『俺の家の話』

今回も長瀬智也が池袋西口公園に行きカラーギャング云々と言って、『池袋ウエストゲートパーク』のBGMが流れたり、サービス&小ネタ満載でありながら、特に後半は激重なテーマをぶつける濃密過ぎる1時間。本当におもしろい。


『脱力タイムズ』

ゲストは北川景子&ハナコ岡部。途中、突然泣き出すなど、今回も負担が多い北川景子。本番終了後「本当に涙流してたでしょ?」と有田が驚いていると「泣いてくれって台本に書いてあった」と事もなげに言う北川。「本当じゃなくても……」という有田に北川「書いたやん!」。

『LIFE!』

中川大志が内村ならぬ内原を演じ、山田裕貴が南原ならぬ南村を演じる「うっちゃん」の第2話。

同級生の出川ならぬ出口を演じるのは四千頭身・後藤。まったく似せる気がないのが可笑しい。逆に、「命影郎」ではなく「虫乃息蔵」や、「九州男児」ではなく「肥後もっこすん」にも扮する中川大志は、動きはもちろん、声まで完璧。

そのデフォルメ満載なストーリーを受け、「コンビ愛が描かれてたので、こんな歴史があったんだな」とスタジオで語る中川に「大嘘だよ!」と即座にツッコむ内村。

「雨の中で殴り合ったことなんかねえよ!」「南原が土下座したことなんて一度もないよ! アイツはあんなやつじゃねえ!」。

内村&小林聡美の夫婦コントもよかった。久々の共演ながら何度もやっているかのような息の合ったかけ合い。

「落語家っぽくカーディガンを脱ぐ女」が一番好きだった。父母の会で謝恩会について話し合う母たち。ちゃんと落語指導に柳家三三をつけていてタイトルのカーディガンの脱ぎ方はもちろん、座布団の置き方(人が変わるとき、ちゃんと座布団を裏返したり)などの所作に至るまで落語っぽくて、よくできているぶん、バカバカしくて最高だった。

今日観たい番組:『ゴッドタン』で「お笑いを存分に語れるBAR」など

『勇者ああああ』(テレ東)は「番組アシスタントオーディション」。

『ゴッドタン』(テレ東)は東京03飯塚、アンガールズ田中、麒麟・川島で「お笑いを存分に語れるBAR」。

『ブラタモリ』(TBS)「進撃の日田」※日田はタモリが会社員時代にいた場所。

『SWITCHインタビュー 達人達』(Eテレ)は「丸山ゴンザレス×白石和彌」。

『お笑い向上委員会』(フジ)「第7世代男女コンビ深刻な悩み」納言、蛙亭。

『人生最高レストラン』(TBS)にマヂカルラブリー。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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