「異次元すぎる天才」ミラクルひかる、ものまね芸人ランキング第1位に。しかしアンガ田中は「絶対認めない!」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

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『ものまねのプロ215人がガチで選んだ本当にスゴい!ものまね芸人ランキング』

今年1月に放送された前回の151人から、215人に増員。また、前回はネタ単位で選んでいたが今回は芸人単位。その中で10位にランクインしたみかんが披露したフワちゃんが激似で驚いた。声や動きはもちろん、独特な息遣いも完璧に再現。

今回新たな試みとして「夢のコラボものまねベスト5」も。『いいとも!』グランドフィナーレや『M-1グランプリ』などを複数のものまね芸人たちがコラボ。司会の出川が「なんでほかの局はやらなかったんだろう?」と素朴な疑問を口にすると、原口「出川さん、それは……あの、ゆっくり話しましょうか(笑)」。

ランキング1位に輝いたのは、前回も広瀬香美のものまねが1位に選出されたミラクルひかる。「褒め言葉として、この業界で一番酷い」(清水ミチコ)、「天才。異次元すぎて何を考えてるかわからない」(河口こうへい)、「うまい、似てる、おもしろい」(古賀シュウ)など、215人中91票を獲得。彼女のネタの中から今回1位に選ばれたのは、彼女の原点でもある宇多田ヒカル。

が、ミラクルひかるがスタジオで披露したのは笠置シヅ子。さすが「この業界で一番酷い」。アンガールズ田中「俺は、ミラクルひかるは最下位にすべき。俺は絶対認めない! こんなみんなの期待に応えられないタレントはテレビに必要ない!(笑)」。

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『ゴッドタン』

「もっといけるだろ!俺たちのダイアン」ということで、東京進出から3年が経ったダイアンを特集。

ダイアン大好き芸人として、さらば青春の光・森田と鬼越トマホークも出演。森田が開口一番、ダイアンについて「がっかりです」と言うと、劇団ひとりは「こっちのセリフだよ!」と返す。すると頭を深々と下げる森田。実はこの収録3日前、東ブクロのスキャンダルが発覚し、もともと「ダイアンvsさらば青春の光」の第2弾をやるはずだったが企画が変更になったそう。

番組では「本来なら今ごろこうなっていたんじゃないか」という架空のレギュラー番組の一覧を提示。フジテレビ『ダイ&GO』、日テレ『あっぱれダイアン』、テレ朝『ダイアンサー』、テレ朝『ダイアンの素』、日テレ『ヒルナンデス』のコーナー「ダイアン津田の“スーを差し上げます”」、TBS『こちらダイアン放送局』、TBSラジオ『木曜JUNK「ダイダイアン」』(※『メガネびいき』の後番組)、ABEMA『ダイ・アンダーグラウンド』、関テレ『ダイアンスープレックス』、フジ『ダイ・アンタッチャブル』、ABC『ダイアンにそれ任せてみませんか?』、生命保険のCM、UHA味覚糖のCM──と、いかにもありそうなものばかり。

現在の現実のレギュラー番組はテレビ5本、ラジオ1本。コンビで東京のレギュラー番組は0本だという。『千鳥vsかまいたち』が、「なんで『千鳥vsダイアン』じゃないんだろう?」と森田が思ったと言うと、ユースケ「こっちが一番思った」。

東京進出後のトピックスとして、津田が「M-1の裏で『どうぶつの森』の実況配信をやり周囲をドン引きた」ことが紹介されると、ユースケと自分のどちらがお笑いを観ているかでケンカに。『有ジェネ』での「ごちそうさん」ラップバトルを彷彿とさせる不毛な言い争い。くだらなくておもしろい。

一方、ユースケのトピックスは「太ってカリスマ性を失う」。改名した名前もしっくりこないことから、劇団ひとりが提案した芸名が「とんぺい」。


『かりそめ天国』

ギター界の巨匠・スティーヴ・ヴァイが、難しいコードの練習をし過ぎて指を手術したことを例に「“絶え間なく努力しつづける”って素敵なことですよね?」という投稿。対して有吉は「素敵で済ませるかどうかだよね」。この場合「究極のオタク」で「変態」だから、好きなことをやっているだけで「努力」とはいえないのではないかとマツコも同調。

有吉は「歳を取って努力しつづけるのもどうかと思うよ。惰性で生きさせてよ!」と訴え、「俺らだってずっとしゃべってるんだから、ここ(喉)の筋肉、こんなに(大きく)なってほしいよ!」と笑う。自分たちは努力が形に出ない、と。

マツコ「あたしたち、ベラベラベラベラ好きなことしゃべってるわってなってるんだろうね。スティーヴ・ヴァイと何が違うの? ド変態同士なんだから!」。

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明日観たい番組:「アルピー酒井TVで実力出ないを考える」など

『マヂカルクリエイターズ』(テレ東)「安く問題を作ってくれるクイズ作家を探したいよ~!」「問題発言ひょっこりはんから金の匂いがするよ~!」。

『激レアさん』(テレ朝)「全くマイケルジャクソンに興味がないのに嫌々専属シェフをやったら、マイケルにどハマりしちゃった人」「風船に願い事を書いて飛ばしたら、奇跡の出会いを果たした人」「江戸時代に自分の祖先が敵対していた人の末裔と160年の時を経て、思いがけず再会した人」。

『しくじり先生』(テレ朝)「アルピー酒井TVで実力出ないを考える」。

『さまぁ~ず論』(テレ朝)にアンガールズ。

『トゲアリトゲナシトゲトゲ』(テレ朝)「私のルーツをたどる夜」。

『ファミリーヒストリー』(NHK)は森進一。

『きれいのくに』(NHK)最終回。

西島秀俊・主演『シェフは名探偵』(テレ東)スタート。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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