60名の運命を左右する「第1回順位発表式」
「第1回順位発表式」は40位の発表を残し、39位から順に1位へとカウントダウンするかたちで進められていった。
最初に名前を呼ばれたのが、39位の松本旭平。「セクシーな眼差しと漂う色気、唯一無二の存在」とコメントが読まれた時点で、「旭平君?」とざわつく練習生。実際に名前を呼ばれた際には、ホッとした表情を浮かべていた。
国民プロデューサー代表のナインティナインが練習生の名前を呼ぶたび、順位を振られた席が順々に埋まっていく。それぞれが最後まで諦めることなく、自分の名前が呼ばれる瞬間を今か今かと待ち望んでいた。
ガムシャラに全力でトップへ
「ここからは、今最もデビューに近い順位にいる練習生11人を発表します」と緊張感ある言葉が会場にこだまし、運命の瞬間が刻まれていく。
暫定メンバーとして、最初に名前を呼ばれたのは飯沼アントニー(11位)だ。「前の順位より下がってしまって悔しい気持ちもあるけれど、楽しむ気持ちを忘れずに上だけ目指してがんばっていきたいです」と心中を告白。揺るがぬ決意を口にする表情は、とても大人びていた。
そのあとも、大久保波留(10位)、後藤威尊(9位)、髙塚大夢(8位)と次々に順位が発表されていく。
4位で名前が呼ばれた西洸人は、「こんな高い順位に導いてくれた国民プロデューサーの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいですが、僕は自分の実力がまだデビュー圏内ではないと思っています。だからもっともっと上を目指していきたいです」と涙ながらに想いを語った。
ラストふたりに残ったのは、常にトップ争いをつづけている田島将吾と木村柾哉。お互いに思っていることを聞かれると、木村は「たじの実力は計り知れない」と賛美を送り、田島は「柾哉君がいるからこそ成長できる」と敬意を示す。ライバルとして仲間として、切磋琢磨していることを感じ取るにはじゅうぶん過ぎる瞬間だった。
長い“ため”のあと「木村柾哉」と1位で名前がコールされると、安堵の表情を浮かべ深々とお辞儀をする木村。「順位に見合う実力をつけていきたい」と静かな闘志を燃やすと共に「DU Quintetの創がチームのみんなにくれたミサンガが(最終メンバー発表日の)6月13日に切れることを願って」と、仲間へも想いを馳せる。
一方の田島は「皆さんの想いが僕の力になっている。そのぶん、責任もすごく感じているので、国民プロデューサーや練習生の想いに応えられるように努力をつづけたい」と心に堅く誓った。
1〜39位まで順位が発表され、いよいよ最後の1席となる40位の発表だ。「候補者ふたりを発表します」と告げ、スクリーンに映し出されたのは内田正紀と髙橋航大。40位で「内田正紀」とコールされると、内田は硬く祈っていた手をゆるませ瞳に涙を浮かべる。「上には39人の高い壁がありますが、こうやって最後の40位として滑りこませていただいて、今まで落ちていった練習生を背負う責任が僕にはある。がむしゃらに全力で努力してトップを目指していきたい」とぶれぬ想いを語った。
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