チョコレートプラネット|正田真弘写真室「笑いの山脈」第5回

チョコレートプラネット|正田真弘写真室「笑いの山脈」第5回

文・撮影=正田真弘
編集=竹村真奈村上由恵


カメラの前に立ちはだかり、ネタの瞬間ものすごい存在感でエネルギーを放出するお笑い芸人。その姿はまるで気高い山のようだ。敬愛するお笑い芸人の持ちネタをワンシチュエーションで撮り下ろす、フォトグラファー正田真弘による連載「笑いの山脈」。本業はポカリスエット、カロリーメイト、どん兵衛、Netflixなど見たことある広告をいっぱい撮っている人。


チョコレートプラネット「一緒に写真を」

チョコレートプラネット|正田真弘写真室「笑いの山脈」第5回
チョコレートプラネット|正田真弘写真室「笑いの山脈」第5回

カメラマンという仕事柄、俳優、ミュージシャンなどあらゆる分野の第一線、
時代の顔となる方々とご一緒することも多い。

大体の撮影の始まりは本人との挨拶があり、カメラ前の立ち位置に誘導し演出の言葉を二言三言伝えていく。適度な緊張をしつつも自分の心理状態は常々冷静である。

ところが、今回は少しだけ違った。撮影の準備が整いお声がけしたのち、チョコプラのおふたりに挨拶をする。そして、ここから立ち位置に誘導するほんの少しの間、心の中でのモノローグが。

(お、おぉ、TT兄弟だ)

日常では絶対に出くわすことのない存在、キャラクター。瞬間的に興奮度が増す。

(衣装、髪型、すべての丈感が絶妙過ぎる)

視点がミクロになって衣装などのディテールに没入していく。
ディズニーシーの「グリーティンググロット」でアリエルを間近に見たときと同じ感覚、と言ってもわかりづらいかもしれないが。時間が止まっているかのようにゆっくりと、現実とファンタジーの間にいるような不思議な空気になる。そして、今一度撮影を回想し言い出せなかった言葉が悔やまれる。

「一緒に記念写真撮ってもらっていいですか」

恥ずかしがらずにチャンスを生かせ、44歳の自分に言い聞かせてみる。


チョコレートプラネット
長田庄平(1980年1月28日生まれ、京都府出身)と松尾駿(1982年8月18日生まれ、神奈川県出身)のコンビ。吉本興業所属。2006年にコンビ結成。「キングオブコント」決勝の常連となり、TT兄弟など、自由な発想と観察眼に長けたネタで次から次へとキャラクターを生み出している。4月よりコント番組『新しいカギ』(フジテレビ)に出演中。

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正田真弘

(しょうだ・まさひろ)1977年生まれ。東京造形大学卒業後、石田東氏のアシスタントを経て渡米。2008年、『IPA(International Photography Award)』のセルフポートレイト部門で金賞受賞。翌年帰国して以降は、グラフィック広告、テレビコマーシャル、雑誌連載等、幅広いジャン..

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