伊集院光が『ちびまる子ちゃん』で語った、ラジオにまつわる思い出「子供のころの自分に自慢できる」(てれびのスキマ)


昨日観た番組、そこで得た気づきを綴る連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日更新中の“てれびのスキマ”によるテレビ鑑賞記録です。


『ちびまる子ちゃん』

ラジオ番組にまる子が出演するという設定で、伊集院光が本人役で出演。ちょっとしたワンシーンかと思っていたら、がっつりふたりでラジオトーク。伊集院とまる子が話しているのか、伊集院とTARAKOが話しているのか、なんだかわからなくなる感じが不思議でおもしろかった。

「10歳までおねしょが止まらなかった」という伊集院は、ほぼ毎日のようにおねしょしていたという。その一方で、クラスで一番勉強ができてクラス委員長でもあった。これにまる子は「丸尾くんじゃん」と合いの手。クラスのリーダー的存在だったが、実はおねしょが止まらず「怖くて怖くて」と当時の心境を語る伊集院。

ラジオを聴き始めたのもそのころ。5歳上の兄が布団を被り、その中から不気味な笑い声が聞こえて「お兄ちゃんどうかしちゃった」と思い、ある日布団をめくってみたらイヤフォンでラジオを聴いていた。それで一緒に聴くようになったそう。

『欽ちゃんのドンといってみよう!』が好きで、ハガキを出していたが読まれなかったことも振り返る。「毎回、自分よりおもしろい、どっかに住んでる人のが読まれてて、すっごい悔しかったり、そういう人を尊敬したり」していた、と語る。

まる子が「欽ちゃんに会えた?」と尋ねると、「会えた。その話もした。『欽ちゃんのドンとやってみよう』っていうラジオを聴いて育ちましたって話を、それこそラジオ局でした」と語る伊集院。「なんか自分の中では、ちっちゃいときの自分に、ごめんねって思うこともあるんだけど、ちっちゃいときの自分に、すごい自慢になるのはそういうこと。『あの憧れの欽ちゃんに今、生で会って話したんだよ』って」。

『有田ジェネレーション』

「リアルドキュメント!中年芸人ネタバトル」と題して、いずれも40代のゼウスちかお、ベン山形、ワンダーワダが挑戦。ピーターパンの姿で一輪車に乗るネタを披露したベン山形は、かつてバーレスクというお店でジェラードン西本と一緒にバイトしていたそう。西本が「マジメそうに見えるんですけど、女の子にちょっとずつちょっかいを出す」と暴露すると、山形は「そのときはピーターパンじゃなかった(笑)」。

下剋上挑戦者に選ばれたのはベン山形。「おっしゃーーー!」と歓喜すると、横にいたワンダーワダに、どうだと言わんばかりに「やーー!」と威嚇。これを見たMC陣は「ちょっと待って」「そういう態度は」「負けた人に失礼」と口々に言う。

小峠は「初対面でしょ? 初対面でやる行為じゃないよね?」と呆れ顔。見てなかった人のために、参考としてもう1回再現してほしいと有田が促し、再現するとすぐに「失格!」の声。

小峠「これ5年くらいやってるけど、ああいう絡みした人見たことない」、麒麟・川島「人間の醜さが出てた」というように当然ともいえる裁定。「失格が翻ったことがない」と小峠が言うと、ベン山形は「1万……」とまさかの買収を持ちかけ。有田は「そういうのまで」と唖然とし、「女・金・暴力」が全部出たと酷評。川島「人間のクズだよ」。

まさにタイトルどおり「リアルドキュメント」だった。

『ガキの使い』

「ソフトボールでボロ勝ちしよう」ということで『ガキ使』チームと対戦するのが、72歳の笹野高史、45歳のフィフィ、59歳のDJ KOO、72歳のMr.マリック、66歳の水沢アキ、53歳の貴闘力、73歳の岡本信人、60歳のダニエル・カール、54歳の坂本ちゃんという面々。

100点差を目指す『ガキ使』チームに、「絶対そんなことをさせない」と意気込む笹野が誰よりも元気でハツラツとしていておもしろい。

1回表『ガキ使』チームの攻撃。ショートのDJ KOOを筆頭に意外と守備がなんとかなっていて、1点も取れないまま2アウトに。だが、DJ KOOのところに打球が何度も飛んできていたため疲労困憊で足をグキッとひねってしまい、ファーストとポジションチェンジ。ほかにも体力低下が目立ち、徐々に点数を取られていく。

9対0となったところで、ライセンス藤原がファーストゴロ。ボールをこぼしながらファーストベースに飛び込むKOOと交錯。その結果、藤原が負傷しまう。このメンバーで最年少組である彼が負傷してしまうというところに、切なさと皮肉を感じた。

今日観たい番組:広瀬すずの「出て来いオレの名前」など

『アメトーーク』(テレ朝)「絵心ない芸人」「スマホついていけない芸人」3時間SP。

『ロンドンハーツ』(テレ朝)は広瀬すずによる「出て来いオレの名前」。

『霜降りバラエティ』(テレ朝)は「粗品の顔を優しくしよう!!」。

『あちこちオードリー』(テレ東)は錦鯉&藤田ニコル。

『にゅーくりぃむ』(テレ朝)は『新日ちゃん。』コラボ企画後編で「プロレスクイズ」。

『チマタの噺』(テレ東)に吉岡里帆&江川卓。

『石橋、薪を焚べる』(フジ)に伊集院静。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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