昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2021年のテレビ鑑賞記録。
『霜降りバラエティ』
ラストアイドルとコラボして、せいや得意の完全再現ショー。織部金次郎につづいて行ったのは、まさかのラップバトル。2013年の「ULTIMATE MC BATTLE」決勝戦・DOTAMAvsR-指定の名勝負を、DOTAMAを安田愛里、R-指定をせいや、MCの晋平太を長月翠で再現。
さらにその1年後の再戦も、今度はDOTAMAを長月翠、晋平太を安田愛里と入れ替えて再現。ラップはもちろん動き(DOTAMAがR-指定のアンサーを聞いて笑みを浮かべるところも)まで完璧に。が、MCの台詞を間違ってしまうと、幕が降りる途中からせいやが「愛里、また間違えてたやろ!」と厳しく叱責。
つづいて霜降りのラジオでもおなじみの『マネーの虎』堀之内社長をせいや、小林社長を間島和奏、加藤社長を長月翠、河原社長を安田愛里、がなり社長を大森莉緒、志願者を西村歩乃果、吉田栄作をAD田名網という配役で再現。ザコシショウのモノマネでよく聞く「謙虚になれよ!」まで。それを見ている粗品の豪快な“大名笑い”が響き渡る。
『あちこちオードリー』
ゲストはCreepy Nuts。レギュラー番組を抱えるようになった彼らに「これから味わうわけよ、レギュラー番組が終わる瞬間を。あれは寂しいぞー!」と若林。春日も「まだつづきそうなニュアンスで終わるときがやっぱキツい」と追随する。
それを受け松永が「テレビ出てる人たちって自発的に仕事できないじゃないですか。それを頼りに生活してるってしんどくないですか?」と問うと、「本当に運としか言いようがないですね」と若林が語る。
「始まるときは始まるのが多い。減るときは減るのが多くて、ちょうどいいスケジュールがない。テレビがすごい多いか、すげぇ少ないか、どっちか。みんなそういうのに揉まれて変な数珠とかしちゃうね(笑)」。
知名度が上がるにつれ、誰かを傷つける可能性があるから「ラジオでは風俗の話をしなくなった」との松永の話を受け、「とんだ風俗野郎だった」という過去を回想する若林。確かにラジオで毎週のように風俗話をしている時期があったなあと思い出した。
店員と風俗嬢のバーベキューに呼ばれるほど常連だった若林は「風俗行くのめんどくせぇなって思いながら風俗行ってた」と述懐する。「歯医者行くとき、面倒くさいじゃん。一緒」「歯って虫歯になったら治療しないとどんどん悪くなる。こっちはテレビ出すぎて心が虫歯になってんのよ。だから風俗で銀とか被せないと、もっと悪くなっちゃうんで」。
最後に語った漫才の速さの変化についても興味深かった。自分たちの昔の漫才を見るとテンポが速く感じ、今の自分たちは遅いと感じるが「速くやろうって気持ちが起きない。もうちょっとダラダラふたりでおもしろがりたくなってる」という若林。
「無理して若手っぽく速くやると、ちょっと痛く見えちゃうのかなとか。それを感じるのが初めてなの。で、すっごい戸惑ってるの」と明かす。それを聞いてR-指定も「ラップの速度も歳を重ねるとゆっくりになっていく」かもしれないと国内外のラッパーを例に出して語る。だが「エミネムだけは速くなっていってる」とR-指定。文字数も多くなって曲も長くなってる。怒る対象も増えてる、と。松永「ずっと怒ってる(笑)」。
『スクール革命』
品川祐がMCで「スクール革命名鑑 お笑い第7世代編」。番組終盤には「発掘!第7世代」と題して、スマイラーズ、まんざらでもねぇ、シンクロニシティ、Yes!アキト、フタリシズカの5組がネタ披露。
テレビ初出演の男女コンビ・シンクロニシティは女性の吉岡が無表情でボソボソしゃべるキャラクター。ネタ終わりも表情を変えない吉岡に、品川が「お前もっと喜べよ」と言うと「楽しいです」とまったく表情を変えないまま答える。
フリーのため、ネタのアドバイスをもらう先輩がいないという話では「アドバイスできないよ、吉岡さんに。なかなかこんな人いない」とザキヤマ。その独特すぎるキャラに品川は「深堀したくなる」と興味津々。ザキヤマも「出てきた瞬間に掴まれちゃったもんね」と絶賛。
結果、優勝はシンクロニシティに。「もっとみなさんとお話したかったです……」とか細い声で感想を語る吉岡。以前、僕もインタビューしたけど、本当にシンクロニシティはめちゃくちゃ独特で不思議な可笑しみがあるコンビなのでブレイクしてほしい。
月1本のライブ出演で『M-1』『KOC』準々決勝進出! 社会人コンビのライブと賞レースの微妙な関係
https://news.yahoo.co.jp/byline/tvnosukima/20200119-00159428/
今日観たい番組:「英語禁止ボウリング、すゑひろがりず最強説」など
『有吉の壁』(フジ)は「おもしろバレンタイン選手権」。
『水曜日のダウンタウン』(TBS)「ネタ番組でつけられたキャッチフレーズ、どんなにしんどいモノでも渋々受け入れちゃう説」、「英語禁止ボウリング、すゑひろがりず最強説」、「イタコが降ろした故人にも催眠術かけられる説」。
『バナナサンド』(TBS)にカンニング竹山。
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【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)
毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。
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