ザコシの“誇張した福山雅治”を文字起こし。「『ぴゅー!!!』はもっと長いよね」と冷静に添削(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2021年のテレビ鑑賞記録。


『勇者ああああ』

タイピングマスターに手先が器用な人たちが挑戦する「ザ・タイピング・オブ・ザ・デッド王選手権」。

その対戦の解説役は「タイピングシュー シュッシュッシュー!」と登場したザコシショウ。さらにひとり目の挑戦者は「ゲームプログラマー」という肩書でやってきた野田クリスタル。miriさんといい勝負をするも敗れると、そのままザコシの横に並ぶ。平子、酒井、ザコシ、野田という数年前の地下ライブオールスターのような陣容に。

ふたり目の挑戦者として現れたのは深夜時代の“スター”「料理人」園山真希絵。地下の王者・野田をして「ヤベーな、この人。俺初めてこんなヤバい人見ましたわ」「頭おかしくなっちゃう」と言わしめる言動を繰り返すカオスな空間に。

その一方で、最後の挑戦者として登場したスペシャリストとタイピングマスターで超絶技巧の対決を見せたり、しっかりゲーム番組してるのも振り幅たっぷりで見応えがあった。

そんななかで腹を抱えて爆笑したのが、タイピングマスターのmiriさんがテレビの字幕をつける仕事をしているということで、ザコシの誇張モノマネを文字起こししてもらうくだり。

誇張した福山雅治を「でれれてれれれれれーん ぴー でれれれれれーん てってれー 実に面白いふぉー!!! ふぉー!!!! ふぉー!!!!!! ねむたくなってきちゃった ふぉー!うーんふぉー! どぉー!」と文字起こし。「ゴース!」はさすがに聞き取れず「どぉー!」になってるのがおもしろい。

さらに「福山雅治シーズン2(頭をペットボトルで殴りつづけるバージョン)」は「実に面白い ぶっぶっぶっぶっ!!!! ぐっぐっ! ぴゅー!!!!! ぐっぐっっぐっぐ!! ぴゅー!!!」と文字起こし。これに「『ぴゅー!!!』はもっと長いよね」と冷静に添削するザコシ。そんなザコシに「(芸人)諦めて就職するやつもいるのに。『ぴゅー!!!』だって」と悶絶する酒井。平子「1回、ラーメンズのアーカイブ見たほうがいいよ(笑)」。

『伯山カレンの反省だ!!』

オープニングのゲスト予想で今田耕司や山田孝之を挙げる伯山とカレン。だが、登場したのは「今田でも山田でもありません。島田だよ!」と番組3回目の島田秀平。「この番組のせいで、俺最近フォーム崩してるんですよ」というが、裏を返せばこの番組の島田秀平の扱いが独特で抜群におもしろいということ。

今回は「数秘術」で占うがそのシステムを解説していると「そんな運勢ってあるんですか?」と根本的なことを聞くカレン。これに島田「あー、懐かしいこの感じ。まったく想定してない質問が来るこの感じ」。

今回もあり得ない方向から質問するカレンと、嫌な部分を意地悪にツッコむ伯山に対し、バチバチにやり合う島田という構造が最高におもしろかった。

とにかくツッコみまくられて、最後には島田「占いってなんなんですかね……」。


『ゴッドタン』

「女装ほろ苦選手権」。やはり「優子」こと空気階段・かたまりの女装は薄化粧なのにリアルかつミステリアスな美人で魅力的。「感情の奥の奥は見せたくない照れ屋な部分がある」というかたまりだが「正直自分の体じゃないみたい」とセリフが自然と出てくる憑依型の演技も抜群。

相方とオリジナルの台本で演じる「フリー演技」では、彼女(かたまり)と一緒にいたら甘えてしまうからという理由で、好き同士なのに別れる若手芸人(もぐら)の話。5年後、彼女は別の男性と結婚し子供ができている。その彼女が観ているのは売れてテレビで漫才をする元彼の姿。

この切ないストーリーに「現実にすごいあるやつだよね……」と天を仰ぐ小木。矢作「もぐらもうまいんだよなあ」。

今日観たい番組:すゑひろがりず出演の『シンパイ賞!!』など

『麒麟がくる』(NHK)最終回。

『有吉ぃぃeeeee!』(テレ東)放送100回記念『FIFA21』。

『シンパイ賞!!』(テレ朝)はすゑひろがりず。

『テレビ千鳥』(テレ朝)は「野球盤で遊びたいんじゃ!!」。

『ガキの使い』(日テレ)は「山-1GP」後半戦。

『おしゃれイズム』(日テレ)に高畑充希。

『おかべろ』(フジ)にテツandトモ。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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