ナイナイ、絶妙な距離感でしみじみと語り合う。岡村「とにかく笑とってくれ。俺がなんかしたときに」(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2021年のテレビ鑑賞記録。


『ナイナイDAYS』

岡村発案で妻とも一緒に行ったという富士五湖・西湖のほとりにあるキャンプ場までナイナイふたり旅。「これは令和の罰ゲーム」と苦笑いする矢部。ふたりでドライブするのは養成所のころ以来だという。心配していたとおり、車内にはすぐに沈黙が訪れてしまう。

まずふたりは思い出の地、銀座7丁目に。劇場ができたころ、「キミら看板で」と言われたそう。「あれ正直、めちゃくちゃ嫌やったわ」と岡村。当時を振り返り「人見たらツッコまなあかん病」だっと矢部。全員がダウンタウン病を患い「強いツッコミが教科書」だった。岡村は「あるときからダウンタウンさんを観たらあかんと思った」という。「観たら影響されてしまうから」。 

カーラジオで同期のキャイ~ンからのメッセージが流れる。「俺は本当に天然素材大嫌いだった。俺たちはアイドルじゃねーぜっていう感じを出すところが大嫌いだったの」と天野。「そうやったやろうなあ」と笑うふたり。

初代マネージャーの黒澤も動画でメッセージ。詳細は彼女の著書『ナインティナインの上京物語』に詳しいが、彼女はよしもと社員ではなかったが関係性からナイナイのマネージャーになった人物。当時、唯一心を許せる相手だった。その彼女からのメッセージを観る表情にぐっときた。岡村「たった1年やったけど“3人目のナインティナイン”みたいな感じで、あのときのがむしゃらなのもまた……思い出すな」。

結婚生活の話では矢部が「うちは掴み合いのケンカかな、最高は。子供の目の前で」と語る。「でも、一個だけ決めたのは仲直りするところまで(子供に)見せようって」と。

岡村が奥さんとこのキャンプ場に来たときも寒く「めちゃくちゃ鼻水が垂れた」という。地面につきそうなくらい垂れた鼻水を見て、「めっちゃ笑ってくれてん。それが素敵やってん」と語る岡村。矢部が「(青木)裕子さんと言うてたんは『うちに呼んであげたほうが自然じゃない?』って」と両家族の顔合わせの構想を話すと、「そうか……」とうれしそうなのか戸惑いなのか判別つかない複雑な表情をする岡村。ここで「夫婦共々お待ちしてますからいつでもお越しください。奥さんにお会いしたいです」とナレーションが青木裕子だと明かされる。

『めちゃイケ』が軌道に乗ったころ、岡村が矢部に「相方、明石家さんまになるやんな。俺、志村けんになるから」と言ったそう。今、矢部から岡村への要望は「トーク番組とか自然体の仕事は無理しなくてもいいと思う。逆にキャラ作って入る番組はもうちょっと力入れてほしいのね。俺が一番おもしろいと思ってるから」というもの。「そんな器用にできるかな?」と言う岡村に、矢部「やってきたんやから」「思えば志村けんさんもそうだった」と。

「俺からはひとつだけやな。矢部氏に言えることは。とにかく笑(わろ)とってくれ。俺がなんかしたときに」と岡村。矢部は「そうね。笑わへんようになった時期があるからね」と答える。岡村「これからも、笑といてくれたらいいかなって」。

最後に岡村の奥さんの写真を見せてもらう矢部。本当にしみじみとした絶妙な距離感のふたりの会話はずっと聞いていたかった。

本当は全編このふたり旅がよかったが、合間には浅田真央の挑戦企画などが入る。30歳のガンバレルーヤよしこ、横澤夏子、ゆりやんレトリィバァの鼎談もあり、その中のよしこの言葉が印象的だった。「最近テレビ観てて『私が目指してた道はこの人かも!』と思ったのが島田珠代さん」。

『東西笑いの殿堂 2021』

爆笑問題が司会のこの番組。音が変なタイミングで鳴ったり、カメラが変なところを映してしまったりとボロボロだったけど、それを全部笑いに変える芸人たちの頼もしさ。『爆笑ヒットパレード』でもネタが完全に終わる前にCMに行ったりとミスが目立ったけど、お正月に加えてコロナの感染予防なんかもあって、おそらく最小限の人員で大変な状況で番組を作っているんだろうなということが窺える。

三遊亭円楽による、談志らが登場する噺家の死後の世界を描いた『極楽八景 噺家の賑わい』が絶品だった。「今年こそ」をテーマにしたトークでは、「みんな仲良く」とフリップに書き「伊集院光と神田伯山も」と添える円楽。帰り際、太田に「山田隆夫とも仲良く」と言われると、円楽「それはできねえんだ」とひと言。


『ものまね芸人151人がガチで選んだいま本当にスゴい!ものまねランキング』

タイトルどおり151名のものまね芸人がスゴいと思うものまねネタを投票。選ばれた845ネタの中から上位30ネタをランキング順に発表。総合司会がなぜか出川哲朗なのもおもしろいが、何より、推薦コメントをものまね芸人がものまねの扮装をしたまま真剣に言うので、その画だけでめちゃくちゃおもしろい。

10位には、まねだ聖子が「超天才肌。もう釘づけ。大好き。何をやってもおもしろい」と称賛し、早さとおもしろさが評価されたレイザーラモンRGの伊佐山部長がランクイン。ここでRGの伊佐山部長だけを見せるのではなく「ものまね界の半沢バブル」と清水ミチコによる山根基世のナレーションで、半沢ものまねの「勝ち組と負け組」を紹介する手の込みよう。48人ものものまね芸人が半沢ものまねに手を出したそう。 

4位に入ったのは「アイドル史上一番ものまねがうまい」と神奈月が評価する河合郁人。そして1位は、ミラクルひかるの広瀬香美だった。

今日観たい番組:テレ東の2番組に石原さとみがつづけて出演

『YOUは何しに日本へ?』(テレ東)に石原さとみ。

石原さとみ主演『人生最高の贈りもの』(テレ東)。

『ネプリーグ』(フジ)に木村拓哉、濱田岳、杉野遥亮、和田正人、EXIT、大倉忠義、広瀬アリス、瀧本美織、安藤ニコ。

『教場II』(フジ)、後編。

『ファミリーヒストリー』(NHK)は長谷川博己。

『しくじり先生』(テレ朝)、「キングオブう大」が地上波放送。

『有田ジェネレーション』(TBS)は新企画「有ジェネガールズ」。

『新日本プロレス1.4東京ドーム!ワールドプロレスリングSP』(テレ朝)、内藤哲也vs飯伏幸太。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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