『R-1』『M-1』につづき野田クリスタルが『水ダウ』で戴冠。2020年、少なくとも「6冠」が確定(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


『水曜日のダウンタウン』

「あるあるネタ『ある』とは言いながらも、実際に探すとなったら困難説」は、何も知らされず『目指せ勝俣 小器用芸人No.1決定戦』という偽番組で、自分で出した「あるあるネタ」を、そのあと実際に街で探すという、かつて藤井健太郎が制作した『有吉弘行のドッ喜利王』に似た構造の「リアルあるある探検隊」。

せいや、RG、野田クリスタル、ナダル、鈴木もぐらに加え、「小器用芸人」の番組のテイなのにコウメ太夫が入っているという違和感に、ネタバラシで「実は『水曜日のダウンタウン』です」と言われた直後、野田らがいっせいに「コウメさん(に関する説)?」とあらぬ疑いをかけられることに。

そのコウメ、あるあるを言い合うパートで「トイレの近くでウコンを売っている!」「うなぎを食べたらくるまのはいきガス」など、ワケのわからない異次元のあるあるを連発。そりゃ疑われる。絶対街でそんなあるあるが見つかるわけがない。

そんなコウメでもわずかに勝機があるように『水曜日』らしい絶妙なルール設定。出されたあるあるは一般男女20名があるある度を100点満点で採点するのだが、100からこの点数を引いた数が得点となるルール。つまり「トイレの近く~」はあるある度は4点だったので、万が一見つけることができれば96点ものポイントがもらえ、一発逆転の可能性があるということ。コウメは唯一可能性がありそうな「かっぷるがいちゃつく」(「かっぷる」がなぜか平仮名)というあるある(?)を探す。

結局、コウメは0点で最下位。優勝したのは「信号待ちのときに車止めを撫で回す」というあるあるを数時間待ちつづけて47Pという高得点を獲得したほか、合計90Pを稼いだ野田クリスタルが『R-1』『M-1』につづき戴冠。ナレーションでは「3冠」となっていたが、ファンのツイートによると野田は今年だけで「6冠」らしい(確認したら少なくとも「6冠」は間違いない)。

『ビートたけしの公開!お笑いオーディション』

毎年恒例のたけしがつまらないと思ったら即幕が降りる、ゴング形式の生放送。『M-1』王者のマヂカルラブリーを含め、ほとんどの芸人がオチまで行かないところで幕が降りてしまうなか、最初に合格したのは、得意の風俗の呼び込みネタをコンパクトにまとめ「これ、ドキュメンタリーか!」とたけしを喜ばせたとろサーモン。

つづいて登場したのはザコシショウ。出てくるなり「あいつはダメだろ!」と幕を閉められるが「深夜にCSであいつの単独ライブ観たもん」とたけし。再び幕が上がると、ズボンを上げるだけというネタに悶絶するたけし。「お前、やっぱおもしろいよな」と合格に。

コウメ太夫は当然のように「チャンチャカチャンチャン♪」の途中で幕を降ろされる。「浅草にいるホンモノだよ」とたけし。だが、今回はちゃんとオチまで見ようと幕を開けると「宇宙は膨張しつづけているかと思ったら~、京野菜でした~♪」とやっぱり意味不明。「京野菜?」と真剣にその意味を考えるたけしに、「誰も理解できないところがおもしろさなんです」とフォロー役に回ったのがまさかのとろサーモン久保田。たけし「なんだよ、あいつ!」。

最後、マヂカルラブリーがおそらく「シャドウ」でスタンバイしていたが時間切れ。見たかった。

今日観たい番組:『明石家サンタ』生放送

『明石家サンタ』(フジ)生放送。

『アウト×デラックス』(フジ)1時間SP。生放送で「アウト歌謡祭」。

『夜の巷を徘徊しない』(テレ朝)、保田圭と「政界の暴れん坊クイズ」。

『公開思考実験/未来構想会議』(フジ)にカズレーザーら。

『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレ東)、最終回。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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