信頼関係があればこそ。オードリー&カズレーザーはTAIGAに「いないほうがおもしろい」(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


『オドぜひ』

ぺこぱがゲストに来た際、話題に上がった企画「TAIGAナイト」がまさかの実現。カズレーザーにオファーを出したというと「あのカズレーザー?」「連絡しちゃったの? やめてよ、恥ずかしいから」と若林。登場したカズは「TAIGAナイト」という企画を聞いて「最終回なんですか?って確認した(笑)」。

そして本人不在のままTAIGAのエピソードを語っていく。まず、若林が以前書いたTAIGAの相関図にカズが書き足す。「TAIGA王国」と呼ばれる軍団があり、カズのほかに、トレンディエンジェルたかし、BKB、納言・薄幸などがいるそう。

さらにカズは「(TAIGAさんと)『芸能界』は犬猿の仲ですね」と書き加える。いよいよご本人登場の段になると「いいんじゃないの、別に」「いるよりいないほうがおもしろいと思うんだよね」と若林。そういわれても決して「乱入」はしないTAIGA。

「TAIGAさんが緊張してるのはわかるけど、俺も緊張してる」という若林の言葉が彼の心情をよく表していた。TAIGAのオチのない話に若林は「出ますね、奥義が。みんなの呼吸を止めるという奥義(笑)」。

同期も師弟関係も、芸人たちの強い信頼感と愛着がにじみ出る関係性にとても惹かれる。

『アメトーーク!』

2006年デビュー組(ハライチ、チョコプラ、シソンヌ、すゑひろがりず、パンサー向井、アインシュタイン稲田)による「意外と同期芸人」。

「渋いメンバー」のため、「実現できるとは思わなかった」とうれしさを爆発させる向井。番組では「ハライチブレイク期」(07~10年)、「パンサーブレイク期」(11~13年)、「シソンヌ優勝期」(14~16年)、「チョコプラバズり期」(17~19年)、「大阪の乱」(現在)と5つの期に分け、それぞれの浮き沈みを検証。

「パンサーブレイク期」でも「シソンヌ優勝期」でも、現在に至るまで常にトップに立っているのはハライチ。「ずっと思ってたんだけど……」と岩井が口を開き「俺らが(みんなを)同期だと思ってると思う? そんなわけないじゃん。みんなが青春やってる間、俺たち現場立ってるから」と、波風を立てる一言。

澤部がこれを制すようにツッコむと、「俺が同期だって思ってないんだから、こいつ(澤部)のほうが思ってないに決まってんじゃん」とさらに追撃。澤部は「俺はこういうのやりたかったんですよ!」と反論するが、「ざっくりと“こういう感じ”がやりたいと思ってただけで、このメンバーでやりたいとは思ってないだろ?」と岩井に言われると、「それは誰でも良かった……」。

2014年の『キングオブコント』決勝のファイナルで「チョコンヌ(チョコプラ&シソンヌ)」で優勝を争い、芸人審査員としてその場には向井もいた、という熱い話にも「いいっすねー。青春やってますねー(笑)」と岩井。終始キレッキレ。

そして、岩井・長田・向井の3人でよく飲みに行くという話に。岩井・長田を引き合わせた向井は、「ふたりがあんまり仲よくならない」。向井を取り合い、「俺のほうが古参だ」という一点で戦っているという長田は「友達が向井しかいない!」。


今日観たい番組

『タモリ倶楽部』(テレ朝)は「今しぼりたい油がそこにある!秋の手しぼりオイル祭り」。

『人間性暴露ゲーム 輪舞曲』(フジ)に指原莉乃、ホラン千秋、小籔千豊、若槻千夏、三浦翔平、吉村崇ら。

ドキュメント72時間』(NHK)は「アウトレット家具店」。

『金曜日のソロたちへ』(NHK)は「料理研究家&フィギュア原型師&実演販売士」。

『A-Studio+』(TBS)に磯村勇斗。

『アナザースカイII』(日テレ)に中川家。



  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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