「僕は演劇を観ている!」と涙した『12人の優しい日本人』(てれびのスキマ)


昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2020年のテレビ鑑賞記録。


三谷幸喜「おもしろいものって、だいたいめんどくさいからね」

YouTube配信『12人の優しい日本人を読む会』。近藤芳正の呼びかけで、1992年、東京サンシャインボーイズでの上演版のオリジナルキャストを中心に集結して実施された朗読会。「Zoomに入るだけで、1時間かかった」という“オジサン”たちゆえ「芝居の質とかは期待しないでください。何があっても、どんなことがあっても、みんなでつないでいく。最後までやり通す」のがコンセプトだと近藤は言うが、「朗読」という域に留まらず、小道具の受け渡しといった部分も含め、しっかりと演出が入っていて、めちゃくちゃ引き込まれた。

前説が終わって、タイトル画面になり、その後、ひとりずつキャストが現れる。そして終演後、ひとりずつ姿を消し、やがてまたひとりずつ現れる“カーテンコール”に。ああ、今、僕は演劇を観ている!とブワーっと涙が出てきた。前説にも登場した三谷幸喜「よくこんなめんどくさいこと思いついたね。でもおもしろいものって、だいたいめんどくさいからね」。

『有吉の壁』番組前半は再放送に副音声をつけたもの。副音声でアルコ&ピースと「仲がいいですよね?」と言われた有吉が「でも絶対甘やかさないから」と返していたのが印象的だった。後半は「ブレイク芸人総選挙」と新作「カベデミー賞」。後者は俳優になりきり、有吉のムチャ振りを受けながらインタビューやスピーチに挑戦するもの。『しくじり先生』で完璧な俳優のなりきりを見せていたアルピー平子だが、ここでも「甘やかされ」なかったのか、残念ながらカット。

「まずは監督に感謝を申し上げたいと思います。もうひとつ申し上げたいことがございます。ちょっと暴言吐かせていただきます。監督の嘘つき」などとノリノリで完璧なスピーチをするいつもどおりな友近以外は相当苦労した模様で、四千頭身・後藤は「カベデミー賞ずっとつづいていただきたいですね。いろんな人にこの感覚を味あわせたい」と受賞スピーチ。

『家、ついて行ってイイですか?』はこの外出自粛期間に視聴者に募集していた「家、撮ってもらってイイですか?」を3篇。一般の人が撮ると引きの画なしにすぐにアップにしがちだ(見づらい)なあと思っていたら3本目は普通によい映像。しかも場所はフィンランド。こういう企画でないと観られないものだった。

『ロンドンハーツ』は、ぺこぱ松陰寺太勇への連続ドッキリ。このところ、ドッキリ企画がつづく。勝手な想像だけど、ドッキリ企画はほかのスタジオ収録よりも早めに撮らないといけないから、ストックがなくなった番組が少なくないなかでもドッキリ企画は収録済みなのかなあ、と(次回もドッキリ企画)。

松陰寺は「リアクションは得意じゃない」と言うように、相方のシュウペイのリアクションのほうがいいということで、「もうあなたには飽きました。これからはシュウペイの時代です」とまさかのターゲットをシュウペイに乗り換え。この言葉に「俺に興味ないんだって……。頼んだ。ぺこぱはお前だ。ぺこぱはお前の時代だ」とまともにショックを受ける松陰寺を見て、「テレビ上の言葉やから」などとフジモンやザキヤマが一生懸命フォローに回るのが可笑しかった。

今日観たい番組:「プロレス大好き芸人」、「予定調和ゲーム王」など

『アメトーーク!』(テレ朝)は「プロレス大好き芸人」。出演はケンドーコバヤシ、博多大吉、麒麟・川島、東京03豊本、浅越ゴエ、GAG宮戸。

『勇者ああああ』(テレ東)はさらば青春の光、ニューヨークらによる「予定調和ゲーム王」。

『探シタラTV』(テレ朝)はノブコブ吉村をゲストに“新たな罰ゲーム”を探す。

【毎日更新】きのうのテレビ(てれびのスキマ)
5月6日 SixTONESへのおもしろいけどためにならない「ひな壇」レッスン
5月5日 山田ルイ53世「自粛期間、無意味にボーッと過ごしてもいい」
5月4日 岡村隆史の失言問題にどこまでも優しく寄り添う爆笑・太田
5月3日 明石家さんまが絶賛する、ずん飯尾の“優しい言葉”


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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