写真を撮ることにこだわりを持つアーティストや俳優・声優による連載「QJカメラ部」。
土曜日はアーティスト、モデルとして活動する森田美勇人が担当。2021年11月に自身の思想をカタチにするプロジェクト「FLATLAND」をスタート、さらに2022年3月には自らのフィルムカメラで撮り下ろした写真をヨウジヤマモト社のフィルターを通してグラフィックアートで表現したコレクション「Ground Y x Myuto Morita Collection」を発表するなどアートにも造詣が深い彼が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
足元の幸せ
第106回。
緊迫しすぎた5月が過ぎ去り、ほどけるような6月。
毎年悩まされていた五月病は、うしろ倒しでやってきたようだ。
とにかく眠い、眠すぎる。
背中を丸くして覇気のない歩き方を披露していたところに出会った星のかけら。
やはりうつむいた世界にも幸せは転がっている。
春が顔を出したのも束の間、夏が押しのけるように割り込んできたのに対応できず、さっそく顔が少し焼けた。
のらりくらりとふらついた人生設計はいつか、ピサの斜塔のように落ち着けることを祈っている。
NAOYA(ONE N’ ONLY)、中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ、工藤遥、RUI・TAIKI・KANON(BMSG TRAINEE)、森田美勇人、南條愛乃が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。