「学生お笑いなんて恥ずかしいと思え」と言われていたころ
——今の学生芸人は、よしもとやワタナベに行く人が多いイメージなんですが、当時はどの事務所が人気とかありましたか?
中田 スパナペンチ、真空ジェシカが養成所通わずに所属したり、トンツカタン森本(晋太郎)さんがスクールJCA(人力舎の養成所)行って所属になったりとかあって、人力舎が人気だった気がする。俺らのひとつ下のGパンパンダ、フランスピアノとか、社会人経験してる人多いよね。

肥満 モシモシも、言ってしまえばそうだからね。
中田 まんぷくユナイテッドもそう。
宇野 当時って、プロから見た「なんだよ、学生お笑いって」って雰囲気があったんだよ。「はいはい、大学お笑いね~(笑)」みたいな。
檜原 僕はずっと「学生芸人」って言ってなかったな。ヒガシ逢ウサカとか、男性ブランコとかマユリカとかと仲よかったんだけど、関東の大会に出るときには、「学生芸人」じゃなくて、「大学お笑い」って言って出てた。

中田 確かに、「学生芸人」じゃなくて、ずっと「大学お笑い」って言ってたな。
檜原 大人は「学生芸人」って言うんだけど、本人たちは「大学お笑い」って言ってて。
中田 自称はしてないって思ってた。「大学お笑い」って言葉は好きで使ってたけど。
檜原 「学生で芸人をやってるんです」っていうよりは、「大学でお笑いをやってるんです」みたいな。
——では、「大学お笑い」という言葉をよく聞くようになったのは、いつごろですか?
中田 正直、アンゴラ(村長)が『キングオブコント』決勝行くまでは全然なかったと思います。

肥満 アンゴラが行ってもまだだったね。言葉としてはちょっと聞くようになったかなくらいで。
中田 アンゴラ、ひょっこりはん、ハナコ岡部(大)さんとかがつづいて、プロで活躍し始めた人たちがLUDOで括れるようになってきてからが大きいかもしれないね。

肥満 なんなら、木曜会Z出身でプロになった芸人さんが「学生お笑いなんて恥ずかしいよ」って言ってたくらいだから。
檜原 「学生お笑いを恥ずかしいと思え」と。

肥満 だからそのころまでは学生お笑いってアングラで、“恥ずかしい”っていうのも、「ここでウケたからってプロじゃ通用しない」みたいな感じの意味合いで。
——じゃあ、アンゴラさんの決勝進出は大きいんですね。
中田 あと、ホットパンツマンがマンウィズの番組(『MAN WITH A MISSIONの酒場放浪記』)に呼ばれるっていうのも!!
肥満 ホットパンツマン、大ハネ。

中田 あれもちょっとすごいことになるんじゃないかってなったよね。
肥満 それを受けてのアンゴラだから、やっぱりLUDOはすごいよね。
中田 LUDOは大学お笑い界のよしもとだよね。
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