『PRODUCE 101 JAPAN』元練習生9名による円神-エンジン-初となる全国ツアーを完遂!
オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から選抜されたメンバーで構成される、9人組パフォーマンスユニット「円神」の、初となる全国ツアー『円神 FIRST LIVE TOUR 〜nonaport〜』のファイナル公演が、3月31日(木)、神奈川・横浜ランドマークホールにて開催された。
3月4日の愛知・ElectricLadyLandを皮切りに、これまで全国5カ所(仙台公演は見合わせ)で実施されたツアー『円神 FIRST LIVE TOUR 〜nonaport〜』。今回はそのツアー最終公演のオフィシャルレポートをお届けする。
円神
A.rik(エーリック)、草地稜之、熊澤歩哉、瀧澤翼、中谷日向、 中林登生、中本大賀、宮里ソル、山田恭の9名によるパフォーマンスユニット「円神」。グループとして音楽&ステージ活動を展開しながら、個々でもタレント、俳優、ファッションなど多ジャンルで活動中。 2020年12月5日、メジャーデビュー曲「ENJIN」デジタル配信開始。そして、同じく12月に東京、大阪にて「歌×ダンス×芝居」が融合した、円神 Debut Stage『nonagon(ノナゴン)〜始まりの音〜』を全11公演成功させ、2021年5月には舞台『幕末バトルサークル』を上演。
2021年2月10日(水)に1st両A面シングル『Say Your Name / ENJIN』をリリース。また「Say Your Name」は、2021年1月クールの、プラチナイト 木曜ドラマF『江戸モアゼル〜令和で恋、いたしんす。〜』の主題歌に起用された。
<円神と君でどこまでも>トップギアでMU3Eと共に出航!
『円神 FIRST LIVE TOUR 〜nonaport〜』
タイトルは“円神の9人(=nona)が向かう港(=port)”という意味合いから「nonaport」と銘打たれ、港に集合したMU3E(ファンの呼称)と最高の一夜を分かち合った。
開演前に熊澤歩哉は、「ご乗船いただき、ありがとうございます。ご乗船の皆様にお願いがあります」とコロナ禍の中でライブを楽しむための影ナレを担当。さらに、この日の開場中のBGMが、中本大賀のセレクトであることを明かした。「本番前に行うルーティーンのプレイリストって言ってたよ!」と、プレイリストの紹介を挟み、「もうすぐ着くよ!」と呼びかけると、港に到着したかのように海の映像がスクリーン一面に映り、緊張感漂うライブが、スタートする。
波、そして船の汽笛の音が場内に鳴り響き、大きく伝播していくハンドクラップがSEのビートと重なる。そこへ、“Have a Nice Day!”という声を合図に、スクリーンは各地を回ったツアーのイラスト映像とA.rik、草地稜之、熊澤歩哉、瀧澤翼、中谷日向、中林登生、中本大賀、宮里ソル、山田恭の9名一人ひとりの姿を映し出した。
いよいよ出港したステージ冒頭は、爽やかなアッパーチューンを全開に、初舞台『nonagon ~始まりの音~』のテーマ曲でありメジャーデビュー曲の「ENJIN」から始まる。初心に返るような気持ちにさせてくれる躍動感あるこの曲に、まだ見ぬ未来を照らしながら<円神と君でどこまでも>というフレーズで場内を彩る。
エッジの効いたイントロに海が赤く染まっていくようなライトが場内を照らした「Perfect Step」。「その調子で最後まで行きましょう!」と中谷日向が声を上げ、オーディエンスを煽った和テイストなイントロからスリリングな重低音のビートが鳴り響くなか、「KOTONOHA」で攻めのステージ、息の合ったダンスパフォーマンスを魅せた。
つづいて、ポップでキュートな「Dressing is a way of life」では、円神らしくメンバーの個性を活かしたロマンチックな音楽で夜空を描くように景色を広げると、<夢叶えよう>とA.rikがラストまで同曲の余韻を響かせた。ファッションがテーマとなっている同曲は、ブランドのディレクターを務めファッションにも才能を発揮するA.rikならではの魅力が垣間見られるナンバー。さらに、メンバーのコーラスも美しく重なる。
つづいて、熊澤歩哉と草地稜之が背中合わせでステージに登場し、披露されたのは日替わり曲「OBENTO〜お弁当の歌〜」。ピースサインをしたり、腕を組んだり、終始笑顔で会場の一体感を一気に高めると、はにかみながらごちそう様のポーズを取って締め括った。個々のキャラが立ち、一丸となってさらにグレードアップしたステージは、ハートの振り付けが愛らしい「スマイル」でテンションのギアを上げていく。
ツアー各地での思い出も織り交ぜた個性豊かな自己紹介
中盤に差しかかると、3rdシングル「Far away」の衣装にチェンジして登場した中林登生が、「今回初めてライブに来た人!」と客席に呼びかけた。
さらに「円神、1stツアー in YOKOHAMA!」と声を上げると、9人そろって「円神です」と自己紹介パートに移る。ステージ左から「(メンバーカラー)ピンク担当、プリンスこと、草地稜之です」と盛り上げると、流れるように赤担当、宮里ソルがラップから美声を響かせ挨拶。最年少リーダーの水色担当、瀧澤翼は見事なボイスパーカッションを披露し、圧倒した。
青担当の山田恭は、オーディエンスとツアーで培った息がぴったりの演出を披露、オレンジ担当の熊澤歩哉はさすがの声優経験者、「横浜、盛り上がって行クマー!」と元気よく呼びかけたあと、声色を低く変え「よろしくお願いします」と驚かせた。黄緑担当A.rikは「パン! パン! パン! お絵描きピーターパン!」と勢いよく挨拶するも自ら名前を紹介しそびれるお決まりのパターンで笑顔をこぼす。
「日本一のオールラウンダーを目指す」と意気込んだ黄色担当の中本大賀、さらに紫担当の美容オタク中谷日向、「名前はとうい、けどあなたとの距離は近い」と緑担当の中林登生が挨拶を終えると、草地は「ステージでオープニング映像を観てみんなで全国を回ったことが感慨深い。初めてプリンセスに会えてうれしかった」とライブへ足を運んだMU3Eたちに笑顔で手を振り、横浜グルメの肉まんを堪能したことも明かした。
中本が「『Far away』のMVもチェックしてね」と曲紹介し、3rdシングル「Far away」のフォーメーション位置へスタンバイすると、ステージ後方からのスポットライトにメンバーが照らされ、雰囲気が音を立て変わるようだった。楽曲に合わせた切なさを、滑らかなダンスと歌声で表現。この「Far away」は何度も経験する出会いと別れに折り合いをつけながらも次へと進むために“記憶”を本に閉まって一歩踏み出すストーリーに仕上がっているが、その世界が開けていくような見事な気持ちのグラデーションまでも、繊細に表現されていた。
そしてステージ上のスポットライトに照らされたソルのラップパートから始まる「Say Your Name」。感情を奮い立たせるかのようにエモーショナルに歌い上げると、時計の秒針が刻まれるような振り付けや低音まで意識された洗礼されたバックコーラスまで、繊細な楽曲のカラーがしっかりと伝わった。等身大の円神らしさが反映され、さらに楽曲が胸に刻まれる。
次に、今まで好きになったことのないタイプの女性を好きになってしまい、自分の気持ちに戸惑いながらも、気づいたら逆バレンタインしてしまっていたという若い男性目線の歌詞が印象的な「Addicted」では、これまで見せてこなかった円神を、スリリングな音楽に合わせて披露。甘いムードを漂わせMU3Eの心を掴んだ。波のうねりを感じさせるダンスが印象的な「Peace Summer」では、明るい夏をエネルギッシュに表現。ギアをさらに引き上げるべく、草地はMU3Eを煽るような目線で挑発し、最後は全員ピースサインで締め括った。
中林が「もっと大きなステージへ連れて行く。みんなついて来る準備はいいかー?」と一体感を増しながら「TREASURE」へ突入すると、メンバーはタオルを持ち、大きくぐるんぐるんと振り回す。ツアー最大規模の会場となる横浜の地で、宝物になると確信を得るステージを見せた円神の勢いは止まらず、熱量を上げて限界のリミットを振り切っていく様は爽快であった。
円神が語ったこれからの熱い想い
トークパートでは、A.rikと中谷が作詞に初挑戦した「Shining Your Life」の歌詞について思いを打ち明けた。A.rikは、「<悲しみ隠す Your eyes>ってあるんですけど、つらいときがあるじゃないですか」と話し始め、過去の悲しい経験を涙ぐみながら振り返る。さらに、「気持ちをごまかして、無理して明るく振る舞うことある? そういうときに『Shining Your Life』に当時の僕が出会えてたらって思った。僕自身が元気づけられる曲」と紹介。「明るく振る舞って、悲しいときも僕らはみんなの側についてるよ。みんなで思いを寄せて心が通じ合える曲にできたら」とこれからもメンバーとファン、スタッフの3つ円によって成長していくであろう「Shining Your Life」について真剣に語った。
A.rikの一直線なMCのあと、中谷も同曲について「無理にがんばらなくてよくて、一人ひとり違うよさがあって自分なりの精一杯をやってけたら」と話し、マイペースに、焦り過ぎないで、みんなのまわりには円神とMU3Eがいる、助け合いながらいけたら」と、9人が気持ちをひとつにし寄り添った。「Shining Your Life」は最強の応援ソング。A.rikがラップパートで大きくジャンプを魅せたりと、それぞれが高め合うステージが円神の求心力を増大させているが、「We Go」では、大きくたくましくツアーファイナルという終着地に舵を切り、輝かしい景色で観る者を励ますようなステージを展開した。
アンコールでは、ラフな白いTシャツ姿で再登場したメンバーがGReeeeNの「扉」をカバー。熊澤がTシャツにつけた缶バッジや首に巻いたタオル、スマホリングなどのグッズをひと通り紹介。また、YouTubeで楽曲「Shining Your Life」のダンスパフォーマンス動画を公開すること、さらにアニバーサリー・ワンマンライブ『円神 Anniversary LIVE ~Second CIRCLE~』を結成2周年記念日である6月15日に東京・Spotify O-EASTで開催することを発表。また、募集していた円神スタッフの呼称が、nonagonとstaffをかけ合わせた造語“nonaff”に決定したことも伝えた。
瀧澤から「もっと大きな会場に行けるように切磋琢磨していきましょう。誰も欠けることなく走りつづけられたことをうれしく思います。仙台は見合わせになったけど、みんなが万全の状態でできるときまでよろしくお願いします」と最後に挨拶、「ほかのグループを超えたいって気持ちが僕たちの奥底に芽生えて、どれだけつらい状況でも戦うことを諦めたくない」と涙ながらに意気込みを語った。
最後は「ワンタイムショータイムパーティー☆」で全員が笑顔でジャンプし、約1時間半のステージに幕を閉じた。たくさんの円が重なり合って、より強い円に成長する円神のステージは、ツアーファイナルを迎えてもなお、内に秘めたエネルギーを感じさせた。まもなく2周年を迎える円神が見せる奇跡を、その目に焼きつけてほしい。
取材・文:後藤千尋
Member Profile
A.rik(エーリック)
生年月日:1993年9⽉30⽇ 出身地:沖縄 ⾝⻑:163 体重:54 ⾎液型:O
趣味:洋服リメイク、ダンス、歌
特技:ダンス、ピアノ
草地稜之(くさち・りょうの)
生年月日:1998年6⽉17⽇ 出身地:東京都 ⾝⻑:178 体重:60 ⾎液型:不明
趣味:妄想癖、映画鑑賞、体を動かすこと
特技:福⼭雅治さんのモノマネ、マジック、バスケットボール
熊澤歩哉 (くまざわ・ふみや)
生年月日:1996年10⽉22⽇ 出身地:福島県 ⾝⻑:175 体重:54 ⾎液型:A
趣味:ファッション、ゲーム、アニメ鑑賞、韓国語、声優
特技:ソフトテニス
瀧澤 翼(たきざわ・つばさ)
生年月日:2003年3⽉2⽇ 出身地:千葉県 ⾝⻑:177 体重:60 ⾎液型:O
趣味:⾳楽鑑賞、映画鑑賞
特技:ダンス、声モノマネ
中⾕⽇向 (なかたに・ひゅうが)
生年月日:1998年9⽉15⽇ 出身地:大阪府 ⾝⻑:173 体重:57 ⾎液型:A
趣味:韓国ドラマ、韓国アイドル、海外旅行、フィルムカメラ、ファッション
特技:ダンス、メイク、行動力、地図があればどこにでも行ける
中林登⽣(なかばやし・とうい)
生年月日:1997年12⽉27⽇ 出身地:大阪府 ⾝⻑:171 体重:57 ⾎液型:B
趣味:キックボクシング、映画鑑賞、⼈間観察、初めて行く街の散策
特技:サッカー(13年)、バク転、バレーボール
中本⼤賀(なかもと・たいが)
生年月日:2001年2⽉17⽇ 出身地:大阪府 ⾝⻑:181 体重:65 ⾎液型:AB
趣味:カラオケ、ダンス、野球観戦、サバゲ―、映画鑑賞、FPSゲーム、タピオカを飲む、⼈間観察
特技:歌、ダンス、バスケットボール、ハンドボール、野球
宮⾥ソル(みやざと・そる)
生年月日:1997年9⽉13⽇ 出身地:沖縄 ⾝⻑:168 体重:59 血液型:A
趣味:温泉、スケボー、自然と遊ぶこと、動物園、水族館
特技:サーフィン、空手、子供になめられること、長風呂
⼭⽥ 恭(やまだ・きょう)
生年月日:2000年9⽉27日 出身地:石川県 ⾝⻑:178 体重:61 ⾎液型:O
趣味:ダンス、映画鑑賞
特技:ダンス
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『円神 Anniversary LIVE ~Second CIRCLE~』
公演日:2022年6月15日(水)
会場:東京・Spotify O–EAST
開場/開演:18:00/19:00
チケット:全席自由(整理番号つき)/4,500円(税込)関連リンク
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