『第七回上方漫才協会大賞』の各賞受賞発表が行われ、すゑひろがりずが大賞を受賞。さらに「特別賞」にはプラス・マイナスが、「新人賞」にはドーナツ・ピーナツが輝いた。
東京・大阪から2021年活躍した人気芸人たちが集結!
大賞は、各分野のプロデューサーが2021年に活躍した芸人を推薦。最終ノミネートには、大阪からロングコートダディ、ニッポンの社長、コウテイ。東京からはニューヨーク、すゑひろがりず、オズワルド、蛙亭、空気階段が選出された。
大賞を受賞したすゑひろがりずは、メディア出演だけでなく、全国の劇場・ライブにも数多く出演。そして2021年は、初の全国ツアー『すゑひろがりず結成拾周年全国行脚~諸国漫遊記~』も成功させたということで大賞に選ばれた。
驚きのあまり、鼓を鳴らすことも忘れてしまった南條庄助。「こういうスタイルは、大阪ではあまり評価されないと思ってたので、心のどこかで絶対に受賞はないと思ってた。本当にこうやって選んでもらって、うれしいです」と涙ぐみながらコメントした。
また、三島達矢は最終ノミネートに残った組が後輩ばかりだったため「今回なければないだろうという感じがしてたので……」と溜めながら、「うれしいです」と笑顔を見せた。
一方、芸歴8年目以下を対象とする「新人賞」は、2021年に行われた1年間のネタバトルの成績などをもとに、大阪のよしもと漫才劇場より、ダブルヒガシ、ドーナツ・ピーナツ、フースーヤ、東京の神保町よしもと漫才劇場より、素敵じゃないか、ナイチンゲールダンス、ヨネダ2000の6組がノミネート。
授賞式で行われたこの5組のネタバトルにより、ドーナツ・ピーナツが「新人賞」に決定した(フースーヤは都合により欠場)。トロフィーを手にし、ふたりは「お笑いでこんな賞をいただいたのも初めてなので、めちゃくちゃうれしいです」と喜びを語った。

メディアで多く取り上げられ、漫才の発展に貢献した芸人に贈られる「話題賞」は、オズワルド、オダウエダが受賞。ネタの表現力や構成などを評価する「文芸部門賞」は、ヘンダーソン、ツートライブ、マユリカ、滝音、カベポスターの5組が受賞した。


また、舞台衣装や所作など舞台でのコーディネイトに関わる部分で特に優れている芸人へ贈られる「トータルコーディネイト部門賞」を受賞したのは、なにわスワンキーズ、ラニーノーズ、ゆにばーすの3組。授賞式では、ランウェイを歩くように登場し、それぞれ衣装のこだわりを紹介した。

そして、よしもと漫才劇場所属の芸人によって争われる「オシャレ&ダサい芸人ランキング」の発表も。オシャレ芸人1位には、昨年1位のコウテイ九条ジョーを抑えてセンリーズきたしろがランクイン。ダサい芸人1位は3年連続エンペラー安井祐弥が選ばれ殿堂入りを果たした。
実は、安井がエントリー写真で着ていたコートは、このコーナーのMCを務めていたトット桑原雅人がもらったものだという。安井は「ロングコート着とけばオシャレって聞いたんで。桑さんからいただいて着たら、ダサい1位だったんですよ。だから桑さんとのダブル受賞です!」と声を上げた。

【関連】大阪生まれ、大宮育ち。すゑひろがりず「人気ゼロ」から15年目の大逆転
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