うるとらブギーズがヨシモト∞ホールの頂点に。『キングオブコント2021』優勝への決意も語る

2021.7.6
ムゲンダイチャンピオンシップ

文=梅山織愛 編集=鈴木 梢


ヨシモト∞ホールの本公演を担う看板芸人「ムゲンダイレギュラー」の20組、そしてネクストブレイクが期待される「ムゲンダイユース」40組から勝ち抜いた1組、計21組が集結したネタバトル『ムゲンダイチャンピオンシップ~2021 SUMMER〜』が、7月4日に東京・ヨシモト∞ホールで行われた。激戦の結果、レギュラーメンバー最年長のうるとらブギーズが優勝。『キングオブコント』2年連続決勝進出の実力を見せつけた。

ヨシモト∞ホールは2019年12月にそれまでのランキングシステムを廃止。それ以来約2年ぶりに今回、同劇場の頂点および21位までの順位が決定した。『ムゲンダイチャンピオンシップ』は今後も半年に一度実施される予定となっている。今回は優勝者に賞金30万円と、吉本興業の映像配信サービス「FANYチャンネル」での冠番組獲得という豪華特典が用意された。


確かな実力を持つ芸人21組が、コントや漫才を披露

第1ブロックでは『歌ネタ王決定戦』などでも活躍するアイロンヘッドがトップバッターで登場。コントで会場を盛り上げると、つづいて大自然、蛙亭、レインボー、やさしいズ、そいつどいつもコントを披露。爆発的な笑いを巻き起こした。

第2ブロックは、今年の『おもしろ荘』で優勝したダイヤモンドからスタート。独特な世界観の漫才で会場をさらに盛り上げると、つづけてTEAM BANANAも漫才を披露。サンシャイン、ネルソンズがコントで悲鳴混じりの笑いを呼び、男性ブランコが前半戦を締め括った。

第3ブロックはダンビラムーチョから始まり、スパイクが脱出ゲームのネタで会場を駆け巡る。そして大歓声の中、ゆにばーすが登場。川瀬名人の理論的なツッコミで会場を沸かせた。「ムゲンダイレギュラー」最年長のうるとらブギーズが、プロポーズネタで白熱したかけ合いを繰り広げると、今年の『第42回ABCお笑いグランプリ』の決勝に駒を進めているコットン、空気階段がさらにコントで魅せ、ダイタクは見事な漫才を魅せた。

19組目には、『ムゲンダイユースカップ決勝戦』で優勝を勝ち取った、かたつむりが登場。3人のキャラクターを巧みに利用したコントで、レギュラーメンバーたちに負けじと会場に笑いを呼んだ。そして『R-1グランプリ2021』で話題を呼んだZAZYが登場し、おなじみの紙芝居を披露。オズワルドがトリを飾った。

うるとらブギーズ、『キングオブコント2021』優勝への決意

今回の審査はパンクブーブー佐藤哲夫や、『ネタパレ』プロヂューサーであるフジテレビの木月洋介など、審査員11名による投票と、観客および視聴者の投票によって行われた。結果発表は21位から行われ、17位に蛙亭、9位に空気階段と、賞レースでも結果を残す実力派たちが次々と呼ばれていく。

6位まで発表が終わると、そいつどいつ、男性ブランコ、ゆにばーす、うるとらブギーズ、オズワルドの残る5組が登壇。5位はそいつどいつ、4位に男性ブランコ、そして3位にはオズワルドが呼ばれた。会場中が固唾を飲んで見守るなか、スクリーンに1位「うるとらブギーズ」の文字が。ふたりが喜びをあらわにすると、2位となったゆにばーすはふたりそろって舞台上に倒れ込んだ。

ムゲンダイチャンピオンシップ
優勝したうるとらブギーズ(左)と、倒れ込むゆにばーす(右)

ヨシモト∞ホールの頂点に輝いたうるとらブギーズのふたりは、「この17年が報われた気がして、本当に気持ちがムゲンダイですね」と優勝の気持ちを表現した。また、2019年、2020年と2年連続決勝に進出している『キングオブコント』について、「今年から即席ユニットの参加もあって、強敵の方もエントリーするという話は聞いているが、ずっとコントやっている身として(優勝の)席は譲らない」と力強くコメントした。

うるとらブギーズ
優勝したうるとらブギーズの佐々木崇博(左)、八木崇(右)


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  • ムゲンダイチャンピオンシップ~2021 SUMMER~

    料金:配信チケット1,440円(税込)※GoTo割引適用後 
    チケット:7月11日(日)12時まで発売中(配信期間:7月11日(日)18時まで)

    オンラインチケットを購入された方を対象にイベント終了後の出演者全員の集合写真をステッカーにしてプレゼント!
    引き換え方法:ヨシモト∞ホールのチケットカウンターにてFANY Online Ticketの本公演の購入画面を提示
    引き換え期間:2021年7月10日(土)~2021年8月31日(火)

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