CDという音楽メディアの本質とは
というわけで、初めて聴いたCDは覚えてないのですが、初めて買ったCDは覚えてます。
米米クラブの『SINGLES』というベスト・アルバムです。1987年発売なので、CDが世に出てから5年で、やっと我が家にもCDプレイヤーがやってきたということです。初めて自分で買ったCDを聴いて、音がいいという印象は正直そこまでありませんでした。
考えてみてください、アルバムを聴いて
「カールスモーキー石井の歌がめちゃクリアに聴こえる!」
とか
「ジェームス小野田の声の低音がしっかり出てる!」
なんて思いませんよね。
こっちは、単にアーティストが好きで買っているのです。
「いいメロディだな」
とか
「グっとくる歌詞だな」
とは思いますが
「CDだから音質がいいな」
なんて思いませんよね。
これ、当たり前のことのようですが、実はCDというものの本質を言い得ている気もします。我々はCDという媒体が欲しくて買っていたわけではないんです。好きなアーティストが出したのが、たまたまそのときCDだったから、CDで買っただけなんです。CDそのものに思い入れがあったわけではないんです。
レコードにはレコードマニアという人たちがいますが、CDにはCDマニアというコアなファンはほとんどいないのです。ただただ大衆に再生され、いずれはブックオフに売られたりする、そういう寂しい存在なのです。
でも、そこにCDのよさがある気がするんです。
CDというのはデジタルな性格で、0か1かで物事を割り切るドライなやつのようですが、実は「僕は単なるメディアで、大切なのは中身の音楽なんですよ」という謙虚さを持ったやつなのです。
そこへいくと、レコードのほうがなんか、がたいも大きいし、黒くて溝もあって、レアものには高い値段がついたりして、意外と偉そうですよね。
CDなんてコンパクトディスクの略ですからね、そもそも自分なんてちっぽけな存在だと言っているのです。
すべては音楽のために、その身を捧げ、回されつづけ、レーザー光線という人間ならあんまり浴びたくない光線を浴びつづけ、時には勘違いからトンカチでぶっ叩かれ、それでも世界中に音楽を届けてくれたCD。
やっぱり僕ら世代にとっては、CDって最高の存在なんです。
■ホフディラン、『フジロック’22』出演決定!
『FUJI ROCK FESTIVAL ’22』Gypsy Avalonステージ
日時:2022年7月31日(日)19:50~
URL:https://www.fujirockfestival.com/artist/#avalon
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ホフディラン通算10枚目のニューアルバム『Island CD』
デビュー26周年を迎えたホフディラン、通算10枚目となるニューアルバム『Island CD』をリリース。
アニメ『コジコジ』とのコラボレーションCMが話題になった先行配信第1弾「ココカラ銀座」(作詞・作曲:ワタナベイビー)、先行配信第2弾「生まれ変わり続ける僕たち」(作詞・作曲:小宮山雄飛)、先行シングル曲2曲を含む全10曲収録、渾身の新作!
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発売日:2022年9月14日(水)
■初回生産限定盤(CD+DVD)
CD:アルバム音源10曲
DVD:映像内容(ライブ動画 ※約60分程度収録予定)
価格:4,400円(税込)
■通常盤(CD)
価格:3,000円(税込)
※初回プレス盤に特製ステッカー封入
(初回盤、通常盤、封入ステッカーのデザインが異なります)
※初回生産限定盤 タワーレコード購入者特典:非売品音源CD(全曲インストゥルメンタル音源5曲A)
※通常盤 タワーレコード購入者特典:非売品音源CD(全曲インストゥルメンタル音源5曲B)
<CD収録楽曲 ※曲順未定>
・ココカラ銀座
(先行第1弾シングル曲&アサヒカルピスフーズ「ココカラケア」CM曲)
・生まれ変わり続ける僕たち
(先行第二弾シングル曲)
・スレンダーGF
・キミが生まれたから feat.かもめ児童合唱団
(NHK Eテレ『シャキーン』書き下ろし楽曲)
・頑張れ小中学生
・デジャデジャブーブー
(『ぶらり途中下車の旅』イメージソング)
・風の誘いで
(『ぶらり途中下車の旅』イメージソング)
・病に伏して
・STEPBACK
・花関連リンク
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