第30回日本映画批評家大賞で『私をくいとめて』でのんが主演女優賞を、大九明子が監督賞を受賞した。その授賞式における出来事から、書評家・豊崎由美が嘆くのは「強者への忖度」の問題。出版界でも、暗黙の圧力と忖度の存在が、久しく書評から力を奪っているから。そこで手に取ったのが『クラシック「酷評」事典』(ニコラス・スロニムスキー編)。今では名曲とされている楽曲が発表時にはこんな酷評も受けていたのかと驚きながら、忖度のない「酷評」の意義を考える。 主演男優賞にしか言及しない不自然 5月31日、日本映画批評
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第30回日本映画批評家大賞で『私をくいとめて』でのんが主演女優賞を、大九明子が監督賞を受賞した。その授賞式における出来事から、書評家・豊崎由美が嘆くのは「強者への忖度」の問題。出版界でも、暗黙の圧力と忖度の存在が、久しく書評から力を奪っているから。そこで手に取ったのが『クラシック「酷評」事典』(ニコラス・スロニムスキー編)。今では名曲とされている楽曲が発表時にはこんな酷評も受けていたのかと驚きながら、忖度のない「酷評」の意義を考える。 主演男優賞にしか言及しない不自然 5月31日、日本映画批評
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(とよざき・ゆみ) ライター、書評家。『週刊新潮』『中日(東京)新聞』『DIME』などで書評を多数掲載。主な著書に『勝てる読書』(河出書房新社)、『ニッポンの書評』(光文社新書)、『ガタスタ屋の矜持 場外乱闘篇』(本の雑誌社)、『文学賞メッタ斬り!』シリーズ&『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』..
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