Aマッソと金属バット、やさしいズ、しゅーじまん…ヒラギノ游ゴの<2020年ヘビロテお笑い動画ベスト5>

2020.12.24

Aマッソと金属バットのカーチェイス

28【Aマッソのゲラニチョビ】「TAXI」

何度観たかわからないくらい観ている。静岡朝日テレビが運営するYouTubeチャンネル『LOOK』(動画公開当時:『SunSetTV』)におけるAマッソの冠番組『Aマッソのゲラニチョビ』の第28回。

金属バット友保隼平による謎のいちゃもんをきっかけに、Aマッソ加納&金属バット小林圭輔、Aマッソ村上&金属バット友保のふた組に分かれて、大阪なんばの街中をタクシーで追い抜き合いながら走る。

特にスピードを出すわけでもなく、ものすごいドラテクを駆使するわけでもないのだけれど、不思議とずっと観ていたくなる。金属バットとAマッソに煽られて運転手さんの闘争心にちょっとだけ火が点いていく様子がかわいい。

チョコプラが「いわくなしスポット」を巡る

【閲覧注意】いわくなしスポットを巡る 〜23時の自動販売機〜

チョコプラ(特にネタ作り担当の長田庄平)は、YouTubeとの親和性がものすごく高いな〜としみじみ思う。新しいネタや企画のアイデアがじゃぶじゃぶ湧き出る発想力、それを実現する器用さ、もう何度も成功しているのにやりつづけるバイタリティ。そして何より稀有なのが「捨てる」能力。これがYouTubeとの親和性はもちろん、今の時代のコンテンツ消費のスタイルにチョコプラがばっちり適応している何よりの要因だと思われる。

長田は和泉元彌ものまねもTT兄弟もMr.パーカーJr.ももうやっていないし、『香水』だってバラエティ番組の絡みの中で自らねじ込んでいくわけでもない。おそらく瑛人の紅白出場をもってひと区切りして「捨てる」だろう。そういった固執しない姿勢、コンテンツ供給のペースの早さ、ネタの骨組みを焼き増しせず、毎度フォーマットをガラッと変える新規性、どれも惚れ惚れするほど今の時代に最適化されているように思う。

長田は自ら「飽きっぽい」と言っているけれど、飽きようが嫌気が差そうが一度当たったネタをやりつづけざるを得なかった芸人は歴史上枚挙に暇がない。一度当たったネタに依拠しなくても次をまた当てられるミート力と、それを確信できる強心臓があるからこそ「捨てる」ことができる。

言ってみれば、チョコプラはほかのどの芸人よりも多く「一発屋」として扱われるようになる世界線へ分岐するタイミングを迎えてきたはずで、しかし一発で終わらず何発も当てることで唯一無二の「複数発屋」になった。

いわゆる一発屋が再び評価を得る道筋にいくつかパターンがあるとして、平場でのトーク力で認められるパターン(有吉弘行)、芸とは別の切り口で再び脚光を浴びるパターン(ヒロシ)、ひたすら同じことをつづけて職人芸の域まで昇華するパターン(テツandトモ)なんかが思い浮かぶけれど、「何発も当てる」という正面突破のストロングスタイルはほかに類を見ない。それゆえにチョコプラが今後どんな立ち位置になっていくか予想がつかなくて、この「いわくなしスポット」をはじめ、動画の更新を日々楽しみに待っている。

本当の「人を傷つけない笑い」が現れるまで


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