刑務所、夜のお仕事、サメ映画…学校では絶対習わない知識系VTuber11選

2020.12.3

1.日雇礼子のドヤ街暮らしチャンネル(日雇労働・ドヤ街)

VTuber日雇礼子があいりん労働福祉センターでご飯を食べる
日雇礼子さん達が占拠された旧あいりんセンターにゆくよ

日雇労働者VTuberの日雇礼子は、ハードな生活環境を語りながら、大阪のあいりん地区などの実写映像を記録し公開している。人々は何をして暮らしているのか、無法地帯という噂は本当なのか、物価はどうなのか、過去と今でどう変化しているのかなどを細かく紹介。大きく変革を遂げた旧あいりん地区の報道に映らなかった姿など、貴重な映像が数多く撮影されているため、資料性も高い。
現在はコロナの影響であまり撮影に繰り出せないようだが、ウーバーイーツで働いた際のリアルな体験などを話題にユニークな映像をアップしている。食の映像が多いのも特徴。食べるものを見れば、その場所で暮らす人々の生きる根幹部分を知ることができる。

2.ico通夜の黄泉巡りch(葬儀)

”棺桶ダンス”は不謹慎なのか? 葬儀屋が調べてみた。【coffin dance】
葬儀屋さんが教える 嫌われないための会話術

骸骨アバターのIcotsuは、死んだ美少女が骨になったVTuber。彼女がチャンネルで紹介しているのは、お葬式にまつわる基礎知識や、葬儀豆知識。Icotsuは実際に葬儀屋として働いているそうで、現場経験者じゃないと知らない生々しい話が続出する。
語りは軽快で、暗さがほとんどない。葬儀はどうしても悲しい厳かな場というイメージになってしまうが、そもそも誰もが経験する人生の一部。常日頃葬儀に向き合っているIcotsuの話の視点はフラットで、変な気負いがない。葬儀でアニソンを流してもいいのか、など独自な切り口の話もおもしろい。

3.懲役太郎チャンネル(刑務所・ヤクザ)

【事件解説】死体は山には埋められない、その理由
若い頃大きな失態をして組長に迷惑をかけた話【元ヤクザの体験談】

前科3犯で服役中という懲役太郎は、囚人服で牢屋から動画投稿をしているVTuber。彼は実際にヤクザの活動をしていて、長い服役経験もあるそうだ。VTuberという姿で現実の話を発信することで特定を避けつつ、アングラな犯罪の話題をエンタメとして昇華することに成功している。
なかなか話題に上がることがない刑務所内の現実や、囚人たちの姿、どこまでが犯罪なのかという知識、報道されないヤクザのリアルなどを次々語ってくれる。彼の話はすでに本として出版もされている。

『塀の中の元極道YouTuberが明かす ヤクザの裏知識』懲役太郎/宝島社
『塀の中の元極道YouTuberが明かす ヤクザの裏知識』懲役太郎/宝島社

4.ADHD先生黒井(ADHD・ASD)

ADHDの特徴10選【前編】
【閲覧注意】発達障害が描いた絵、気持ち悪いといじめられる

どういう視点で何を語ればいいかわかりづらい、触れるのも難しいADHDの話題。自身がADHDと戦いつづけているVTuber黒井先生が今までの実体験をもとに、ADHDの現実を「自分の場合は」という前提で語っている。ADHDの人は脳の中でどういう処理をしているのか、なぜできないことがあるのか、どういう悩みを抱えやすいのかについて直接的に聞かせてくれる貴重なチャンネル。
自身の経験だけでなく医学的にもきちんと調べて語っているため、一般知識としても役立つ。「自分が出会ったあの人は発達障害だったのか」「こういう対応をすればよかったのか」という気づきを視聴者が得られるように話を広げているのも特徴。発達障害で苦しんでいる人たちからも、共感の声がちらほら上がっている。配信頻度が高く、1回10分くらいと観やすい。

5.金美館通りの藤村さん(夜のお仕事)

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