どんなにくだらないことでもつづける、それが大事
話は戻ってこのオファーをいただいたとき、『デイリー』に生半可な気持ちでの返答はナシやな……というかバレそうだと思い、連絡をいただいた編集部・古賀さんには通常より少し多めに猶予をいただくことをお願いさせていただきました。
そして毎晩スタジオから帰宅したあと、『デイリー』の見出しを過去10年分以上遡るという作業が始まります。新婚早々家に帰ったら毎日『デイリー』の見出しを見てる旦那ってどうなん、と思いますが奥さんも『デイリー』読者だったので助かりました。家のテレビで『プープーテレビ』を観始めたときはさすがにツッコまれましたが、自分の過去のブログやツイートなんかも参照しつつ当時好きだった記事を見返すのはなかなかに楽しい作業でした。5個くらい選んでおけばいいとのことでしたが、最終的にバカみたいな量になってしまっているのはリンクのほうでご確認ください。
2008〜2009年ごろ、まだ自分が素人同然だったときに自分の音楽を褒めてくださっていた人の中のひとりに、もともと『デイリー』のライターだった大塚幸代さんがおりまして、まだ自分が上京するのも片手で数えられるくらいのときにイベントの主催陣のおひとりとして東京でお会いしたことがあったのでした。自分は18歳になったばかり。おそらく下北沢に行ったのはそのときが初めて。ただそのあと東京の宿代わりになる友人宅が下北沢にできるので、数十回行くことになるのですが……。
よくミュージシャンが写真を撮る歩道橋(今はもうなくなったような)を主催の寺沢さんと大塚さんに教えていただいたり、よくわかっていない若者を優しく東京案内してくださった思い出が蘇ります。DJのほうも褒めてくださってうれしかった記憶があります。今考えたら全然できてなかったと思うのですが。
そのときは前後の日程でマルチネレコード勃興期の「おいッ!パーティやんぞ!」というイベントがあり、確か津田大介さんにもそこで初めて会ったような気がするし(当時は音楽ライターを中心に活動されており、権利の話を聞かせていただいた記憶……違ったっけ……)、イベントではなぜか元スパンクハッピー岩澤瞳さんなどにもお会いして、最終的には新宿2丁目でご飯を食べた記憶があります。
そのあとも横浜市街に初めて行ったりなど思い出深い滞在でした。18歳になってひとりで東京をプラプラしてよくなり、ネットで見たことあるいろんな人に矢継ぎ早に会って帰る……みたいなのの最初がコレでした。そういえばこのときバブルBさんのラジオの収録もあって、「いつか東横インに泊まれるようになりたい!」と話したような気もします。健気……。
話が脱線しましたが、記事中にある大塚さんとの関わりはざっくりそんな感じです。そしてこれまでなんとなく読んでいた『デイリー』をこれ以降ちょっと前のめりに読むようになりました。その後、こんな記事が出るようになるまで10年以上が経ちました。ライターのメンツなどには変遷がありつつも、同じ温度感で2020年も読めているすごさ。
こういう時期にも日々ただただアップされていく記事を読むと、自分もあっ、音楽作らなきゃ、と思ったりします。宮崎駿氏が震災のときに「こんなときでも製作はつづけよう」といろんなインタビューで語っていましたが、どんなことでも自分の仕事をコツコツつづけることで誰も到達できないところに行けるのかもしれない、と思わされます。それが窓から車に乗ることやキャベツ太郎のコスプレをすることだとしても……。
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デジタルミニアルバム『TBEP』
2020年3月27日配信
ダウンロード、ストリーミングはこちら -
12inch Analog『TBEP【完全生産限定盤】』
2020年8月19日発売 3,000円(税別) ワーナーミュージック・ジャパン
[SIDE-A]
01. 陰謀論
02. MOVE YOUR FEET / AS YOU LIKE
03. MOVE IT
04. HOT TOUCH
[SIDE-B]
05. SOMEBODY TORE MY P
06. クラブ
07. Along the Coast(bonus track)関連リンク
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12inch Analog『I Can’t Do It Alone【完全生産限定盤】』
2020年8月19日発売 2,000円(税別) ワーナーミュージック・ジャパン
※2020年8月19日から配信もスタート01. I CAN’T DO IT ALONE
02. I CAN’T DO IT ALONE(Instrumental)関連リンク
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