ハンコいらなくね!?「しょせんは民間の話」ならまず私から(なみちえ)

2020.4.23

私と仕事をしたい人は書類にハンコはナシで

高校2年生のときに駐輪した自転車に鍵をかけ忘れたことに気づき、あっと思いすぐに駐輪場に戻りましたが盗まれており、即日警察に盗難届を出し、1週間くらいして見つかり取りに行ったときに書類を書きました。名前や住所などを書いていきハンコを押しました。

警察官「あっシャチハタはダメなんです」
私「シャチハタ?はダメ?」
警察署まで乗せてくれたタクシー運転手のおばあちゃん「実印じゃなきゃ」

もう一度書類をイチから書き直し、実印を押した。
二度手間を重ねやっとの思いでまた自分の自転車に乗ることができた。

ここで私は印鑑に種類があることを知る。
“シャチハタ”。
朱肉をつけなくても捺印できるスタンプタイプのハンコのことです。一般的には、認印として使われています。
シャチハタの印面はゴムなので劣化しやすくて、朱肉と比べてインクは時間が経つと消えやすいため、実印のように正式な書類には使うことができないそうです。

実印は、役場で印鑑登録された印鑑のこと。 ローン契約や自動車の売買、不動産の購入など、人生における重要な場面で使います。

印鑑.com

スカートはひざ下が出る長さでなければいけない。靴下は白でなければいけない。そうか。重要な書類は実印でなきゃいけない。そんな感じで「これが社会だ」っていう心のフォルダに当時は押し込めていたと思う。

でもやっぱり従うより「せーの」でみんなでやめるべきこと! いっぱいありますよ!

とは言いつつも「日本の印章制度・文化を守る議員連盟」という存在も知りました。

竹本直一IT相は14日の記者会見で、日本の「はんこ文化」がテレワーク(在宅勤務)の妨げになっているとの指摘について(中略)「役所との関係ではそういう問題は起きない」と説明。「しょせんは民・民の話だ」と語った。(中略)

竹本氏は行政手続きのデジタル化を進める担当大臣だが、「日本の印章制度・文化を守る議員連盟」(はんこ議連)の会長も務める。

IT相「しょせんは民間の話」 はんこのデジタル化

民間同士でどうにかしてくれということなら、まずは私ひとりから! これから私と仕事をしたい人はもう書類にハンコはナシにしてください。

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自分の意見に自信持ち、ハンコじゃなく太鼓判を

電子印鑑さえも必要ないのでは? 新しい文明開化の足踏みに見える。
もう、昔は印鑑使ってたよって博物館にでも記録として保存してガラスケースの中で守れば?
「儀式」としてたまに重要風の書類に印鑑を押すパフォーマンスをすればいいんじゃないか?って本気で思う。

大学時代、その場にいない先生の印鑑を押す助手を垣間見て、押す人は重要ではないんだなと思った。課題作品の制作許可には先生の印鑑とサインが必要で、それをもらいに大学に行き、書類を自宅でPDFファイルにしてGoogle ドライブに提出。なんともいびつなデジタルとアナログの融合だなぁと感じていた。

実のところ、印影があってもなくても契約書自体の法的効力に違いはありません。

電子印鑑の法的効力とは:押印が必要な文書を電子化する際の問題

人間の小手先の利益よりも地球全体の長い目で見たときの利益のほうが大事だし。
この文化を日常生活の中で保存してたら、日本以外とコミュニケーションを図るときも、タイムラグが生じる。スーツを着てても仕事できなければ意味ない。ハンコはとてもいい外装のように感じてただけだった。これからは形式よりも中身を重視していきましょうよ。 

そして自分自身の意見に自信を持って太鼓判を押しましょう!
この記事を読んでくれた方々、大変よくできました!



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なみちえ

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なみちえ

1997年、神奈川県茅ヶ崎市生まれ・在住。東京藝術大学先端芸術表現科を首席卒業。在学時には平山郁夫賞、買い上げ賞を受賞。音楽活動や着ぐるみ制作・執筆などマルチな表現活動を行うアーティスト。 音楽活動はソロのほかにギャルサー:Zoomgals、兄妹で構成されたクリエイティブクルー:TAMURA KIN..

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