【独占インタビュー】ENHYPENが今明かす、ドーム公演の裏側やファンへの想い、今後の目標「次はドームツアーに向かってがんばりたい」

2023.2.2
ENHYPEN (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

(P)&(C) BELIFT LAB Inc.
文=新 亜希子 編集=森田真規


2020年にデビューを果たし、ワールドワイドに活躍中のグローバルグループ「ENHYPEN(エンハイプン)」。1月21・22日には京セラドーム大阪でワールドツアーの日本公演『ENHYPEN WORLD TOUR ‘MANIFESTO’ in JAPAN』の追加公演を開催し、会場に駆けつけた約8万人のENGENE(ENHYPENのファンネーム)を魅了。日本デビューからわずか1年半で初のドーム公演2Daysを実現させた。

QJWebでは、この単独ドーム公演を終えたばかりのENHYPENの7人にインタビューを実施。ドーム公演で工夫したこと、ENGENEへの想い、近い将来に叶えたいことなどについて答えてもらった。


デビューからの活動を振り返って思うこと

2020年、IZ*ONE、JO1らを輩出した『PRODUCE』シリーズを企画したCJ ENMと、BTS、TOMORROW X TOGETHERが所属するレーベルを擁するHYBE(旧:Big Hit Entertainment)による超大型プロジェクト『I-LAND』を経て結成された7人組グローバルグループ、ENHYPEN。

グループ名に込められた「異なる7人の少年たちが“つながり”、お互いを“発見”し、一緒に“成長”する」「音楽を通じて人と人、世界と世界を“つなげる”」という意味と抱負を体現し、高いパフォーマンス力を武器にグローバルな人気を獲得している彼らに、まずはその歩みを振り返ってもらった。

──ENHYPENとしてデビューしてから、一番思い出に残っていることを教えてください。

JUNGWON 僕たちはコロナ禍の中でデビューしたので、なかなかファンの皆さんとお会いする機会がなかったのですが、デビュー後初のオンラインファンミーティング『EN-CONNECT』を通して世界中のENGENEの皆さんと初めてお会いしたときの感動が忘れられません。

HEESEUNG 気持ちは毎日ENGENEと一緒にいるので、一日一日が楽しくて大切な思い出です!

SUNGHOON 初めてのドーム公演ということもあり、直近の京セラドーム大阪での公演が特に記憶に残っています。

SUNOO 世界中のファンの方々に直接お会いしたときに、舞台に立ちながら「本当に多くの方々に愛されているんだな」と感じたので、初めての舞台や、大きな舞台に立ったときが、一番記憶に残っています。

──7人の仲間として、一番思い出に残っていることはなんでしょうか?

JAY 『I-LAND』の最終回でこの7人でENHYPENが結成されたときのことが、今でも鮮明に記憶に残っています。

JAKE ENHYPENとしてさまざまな公演に出たこと、そして初のワールドツアーを行ったことが一番の思い出です。

NI-KI 僕もツアーが一番よい思い出として残っています。この7人でENHYPENとして舞台に立てて幸せだなと、改めて感じました。

ENHYPEN
ENHYPEN (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

ドーム公演ならではの工夫、ENGENEに抱く想い

2021年7月に日本デビューを果たし、これまでにリリースしたシングル2作とアルバムはいずれもオリコンウィークリーチャートで1位を獲得するなど、日本でも多くのファンから熱い支持を得ているENHYPENだが、コロナ禍という時勢もあり、なかなか来日は叶わなかった。しかし、昨年のワールドツアー『ENHYPEN WORLD TOUR ‘MANIFESTO’ in JAPAN』の日本公演を通し、日本にいるENGENEの存在を実感したと振り返る。

1月には同ツアーの追加公演として、初の単独ドーム公演となる京セラドーム大阪の2daysを成功させた。2公演でおよそ8万人を動員した、ENGENEで埋め尽くされた京セラドームは、彼らの瞳にどう映ったのか。国内最大級の規模を誇る会場だからこその工夫や意気込み、日本ならではの感触についても聞いた。

──日本にもたくさんのENGENEがいるということを、どういったところで感じますか?

SUNGHOON 去年から始まった初のワールドツアーの中で初めて日本に来てツアーを行ったとき、そして先日の京セラドーム公演を通して、たくさん感じることができました。今後、新たなアルバムが出たときに多くの方が聴いてくだされば、さらに実感すると思います。

JAY 僕も実際に日本に来てみて、本当にたくさんのENGENEの方々がいらっしゃることを実感しました。また、ENGENEはもちろんですが、多くのスタッフの方々にも支えられていると感じました。さまざまな活動を行う中でも、僕たちが楽しく快適に過ごせるようにスタッフの方々がとても配慮してくださるので、いつも感謝しています。

SUNGHOON (P)&(C) BELIFT LAB Inc.
SUNGHOON (P)&(C) BELIFT LAB Inc.
JAY (P)&(C) BELIFT LAB Inc.
JAY (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

──2022年11月には『2022 MAMA AWARDS』で、日本最大規模の会場のひとつである京セラドーム大阪に立ちました。“ドーム”という場所での初のパフォーマンスはいかがでしたか?

JUNGWON 正直『MAMA』のときは、「こんな大きな会場を単独で埋めるには、まだまだ実力が足りないな」と感じていました。これまで立ってきた舞台とは規模が違うので、サウンドや振り付けなどの技術的な部分を念入りにチェックして、舞台に挑みました。

HEESEUNG ドームは長い間夢に描いた場所だったのでうれしかったですし、さらに大きな夢を与えてくださったENGENEの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいでした。

NI-KI ステージがとても大きくて緊張もしたのですが、会場にENGENEの方々がたくさんいらっしゃったので、本当に大きな力になりました。

HEESEUNG (P)&(C) BELIFT LAB Inc.
HEESEUNG (P)&(C) BELIFT LAB Inc.
NI-KI (P)&(C) BELIFT LAB Inc.
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──そして今回、ENGENEで埋め尽くされたドームに立ちました。ステージ構成など、“ドーム”だからこそ意識した見せ方の工夫はありましたか?

JUNGWON 遠い席にいらっしゃる方々にまで僕たちのパフォーマンスをお届けしようと、ダンスをよりパワフルに踊るよう意識しました。構成の中にダンスブレイクを追加したり、初めてトロッコを使ってファンの方々の近くまで行けるような工夫も取り入れました。

JAY 移動トロッコや新しいステージなど、ドームの規模にふさわしい演出を用意しました。

JUNGWON (P)&(C) BELIFT LAB Inc.
JUNGWON (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

──広い会場でしたが、観客の熱量はどのように受け取りましたか?

SUNGHOON 本当に多くのENGENEの方々と一緒に過ごすことができて、とてもうれしかったです。まだ歓声が出せない中でも、僕たちに向けたENGENEの皆さんの気持ちがとても伝わってきて、幸せでした。

SUNOO 観客の方々が拍手しかできない状況だったにもかかわらず、とても盛り上げてくださって本当に感謝しています。大きな空間がペンライトでぎっしり埋め尽くされていてとてもきれいでしたし、ファンの皆さんも情熱的に舞台を楽しんでくださったので、本当にありがたかったです。

NI-KI まだ歓声を出せないのがとても残念でしたが、それでもたくさんの拍手や笑顔を送ってくださって、僕たちもとても楽しかったです。

SUNOO (P)&(C) BELIFT LAB Inc.
SUNOO (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

──今回の京セラドーム公演でENGENEのために準備したこと、アイデアなどの裏話があれば教えてください。

HEESEUNG 普段よりも緊張しながら準備していました。そして、去年末の授賞式で反響が大きかった翼をモチーフにしたダンスブレイクなど、これまでの‘MANIFESTO’公演とは違うパフォーマンスをたくさん取り入れたので、さまざまな姿をお見せできたのではないかと思います。

JAKE 今回のドーム公演をライブビューイング、ストリーミングなどさまざまな方法で楽しんでくださる世界中のファンの方々ともコミュニケーションを楽しむために、トークのコメントを一生懸命準備しました。

ENHYPEN (P)&(C) BELIFT LAB Inc.
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──世界で活躍する皆さんだからこそ感じる、日本で会うENGENE“ならでは”のことはありますか?

JAKE 残念なときに、ファンの方が「え~!」という反応をするのは、日本の公演ならではだと思います。僕たちはそれがおもしろくて、つい言わせたくなってしまいます(笑)。

SUNOO 日本でしか感じられない独特の感性や文化があるので、僕たちも手で銃を撃つジェスチャーをしたり愛嬌をしたり、日本の公演で盛り上がるポイントを取り入れてみました。ファンの皆さんがとても喜んでくださったので、僕たちも楽しみながらできたと思います。

JAKE (P)&(C) BELIFT LAB Inc.
JAKE (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

デビュー3年目の今、到達したい場所

デビュー以降、チャート成績を右肩上がりに伸ばし、3rdミニアルバム『MANIFESTO : DAY1』では、米「Billboard 200」で自身最高位の6位を獲得。昨年の『2022 MAMA AWARDS』では、世界中からのオンライン投票によって10組のアーティストが選出される「Worldwide Fans’ Choice」を受賞するなど、世界を舞台に羽ばたく彼ら。2022年11月30日にデビュー2周年を迎え、3年目に突入したENHYPENが今、目指すところとは──。

──デビューから3年足らずで“グローバルK-POPライジングスター”と呼ばれているENHYPENですが、デビュー以降にグループとして成長した点、変化した点はどこにあると思いますか?

HEESEUNG 野望がますます大きくなっていると思います。ドーム公演をこんなに早く叶えることができたのはENGENEの皆さんのおかげですし、次の夢を見つけて叶えていく過程も、より多くのENGENEの皆さんと共に歩んでいきたいです。

JAKE さまざまな活動を通して、一人ひとりの実力が上がったと思います。そして、舞台の上でのケミ(相性・コンビネーション)もどんどんよくなっていると思います。

SUNOO デビューしてからたくさんの舞台に立たせていただいて、実力的にとても成長しました。そして世界中のファンの方々にもたくさんお会いして、自然に舞台を楽しむことができるようになりましたし、アーティストとしての姿勢も成長して変わったと思います。

──デビュー3年目をどういった時期だと捉え、どんな挑戦をしていきたいですか? また、そう遠くない未来で叶えたいことがあれば教えてください。

JUNGWON もっともっと素敵で、実力的にも成長しつづけるアーティストになりたいですし、舞台を見た方々に「上手だな」「楽しいな」と感じていただけるようになりたいです。

JAY ENGENEの皆さんのおかげで、いつも想像よりも大きな機会をいただいており感謝しています。それにふさわしい実力であることを僕たち自身の力でも証明していく一年にしていきたいです。

SUNGHOON 個人的には作詞にも挑戦してみたくて、ENHYPENの曲に僕の書いた歌詞が入ることが目標です。今後もさらに成長しつづけていきたいと思っています。

NI-KI ENHYPENとしてもっと高いところに行きたいです。もっと大きなステージに立ちたいですし、もっと多くの方にENHYPENというグループを知っていただいて、さらに多くのENGENEの方々と同じ空間で踊って歌いたいです。京セラドームでもお話ししたように、次はドームツアーという目標に向かってがんばっていきたいと思います。


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