自分の容姿が嫌いな人、自信がない人へ。須田亜香里が「ブス」と言われて気づいたこと



自分に合う表現、合わない表現を見つける

須田亜香里「ブスといわれて」インタビュー後編
須田亜香里

──須田さんは状況をポジティブに変えていく能力を獲得してきた方ですが、たとえば須田さんへの容姿イジリで見ている人が傷つくという、ネガティブな可能性があると思うんですね。自分が「ブス」と言われるとき、ほかの人が傷ついている可能性を考えることはありますか。

その瞬間は、考えていないです。どうなんだろう、私が「ブス」と言われていることを介して心底傷つく人の数って、とても少ないんじゃないかと思います。私もテレビを観ていて、自分に合う番組、合わない番組があるなと感じることがあります。この番組は肩の力を抜いて楽しく観るられないな……と思う番組って、私にもある。誰にでもチャンネルを選ぶ自由はあると思う。

──テレビを見て、出演者を介して傷ついてしまうときは、チャンネルや番組が合っていない可能性があると。

自分ではない誰かを介して傷ついてしまうというのは、考え過ぎている場合もあるんじゃない?と私は思っちゃう。私が「ブス」と言われてきたことは、誰かにとっては合わない表現だったかもしれない。けど、私はそれで楽になったこともたくさんあったから。

──楽になったというのは、どういうことなんでしょうか。

誰かに「ブス」と否定されるより先に、自己紹介のように「私、ブスって言われるんですけど、なんでかわからないんですう~」って、わざとぶりっ子する。そうすると、誰かが「そういうところだよ!」って言える「ツッコみしろ」ができる。

それに、傷つかないための自己防衛になっていた部分があります。視聴者さんも「こんなアイドルいないだろ」と思うところを、芸人さんとかがうまくツッコんでくれるからスッキリすることがあると思うし。

──傷つく人もいれば、弱点が強みになって人を笑顔にすることもある。それをどう受け取るかはその人次第だと。

事務所の人に「ブスと言われることは武器だ」と言ってもらえた話をしましたけど(前編を参照)、その表現によって救われた私もいるということは、知ってほしいなと思います。


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森 ユースケ

(もり・ゆーすけ)1987年生まれ。東京都出身。毎日ウルトラ怪獣のTシャツを着ているライター/編集。インドネシアの新聞社勤務、国会議員秘書、週刊誌記者を経て現職。近年は企業のオウンドメディア編集も担当。オリックス・バファローズファン。

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