mzsrz『現在地未明』:PR

mzsrz、1stアルバム『現在地未明』に込めた十人十色の感情「誰にでも、自分自身の“正しさ”がある」

2022.3.22
mzsrz(ミズシラズ)

文=天野史彬 撮影=西村 満 編集=森田真規


エイベックス×テレビ東京による次世代オーディション『ヨルヤン』で、その“声”を武器に勝ち抜いた大原きらり、作山由衣、実果、ゆゆん、よせい。個性の異なる歌声を持ったボーカリスト5人によるグループ「mzsrz(ミズシラズ)」。

全員が10代だった2021年にデビューを果たし、“心の機微=ミクロなドラマ”を拾い上げた「micro music(ミクロ・ミュージック)」というコンセプトを掲げ、等身大の歌を紡いできた。

そんなmzsrzの1stアルバム『現在地未明』が3月16日にリリースされた。DECO*27が全曲サウンド・プロデュースを手がけた本作について、5人の“推しライン”など聴きどころを挙げてもらいつつ、それぞれの他己紹介や“歌の道”を選んだ理由といったパーソナリティについても話してもらったインタビューをお届けする。

mzsrz(ミズシラズ)1st album「現在地未明」CDダイジェスト

それぞれを他己紹介。5人の共通点は……!?

──mzsrzはQJWeb初登場ということで、まず、mzsrzが掲げる「micro music」とはどのような意味を持つ言葉なのか教えてください。

よせい 日常生活に感じる感情に寄り添った音楽という意味で、「micro music」というテーマを掲げています。一人ひとり、生きている上でいろんな感情があると思うんですけど、mzsrzの曲はどの曲も、その一つひとつの感情に寄り添えるものだと思うし、歌っている身としても、共感できるものが多いんです。

──では、皆さんのパーソナルな部分を知るために、“他己紹介”をしていただきたいなと。まずはゆゆんさんのことを4人が語ってください。

ゆゆん
ゆゆん:18歳
TikTok:@mzsrz_yuyun Instagram:@mzsrz_yuyun

よせい ゆゆんは、繊細な人です。彼女が自分の行動や言葉の一つひとつに葛藤している場面を、この1年を通して身近で見てきて。インスタグラムをそれぞれ個人でやっているんですけど、そこでも、彼女は自分の思いを言葉で綴っているんです。その言葉に共感する人もたくさんいるのかなって思います。

大原 言葉をすごく大事にしているし、発信力があるよね。それは音楽活動にも表れていて、どんな曲に合わせても色を変えてくる。メンバーはゆゆんの声質を「カメレオン」と言っています。

実果 自分を出すのがすごく上手だなと思う。インスタの言葉も、歌声も、その一つひとつが偽りのない彼女自身なので。

作山 あと、笑顔が素敵な子だなって思います(笑)。

ゆゆん (年下だけど)作山由衣には、よく「よしよし」されます(笑)。

──(笑)。では、次は実果さんについて、4人が語ってください。

作山 私からすると、「優しいお姉ちゃん」っていう感じです。お勉強もよく教えてくれるし、頭がよくて尊敬してます。

ゆゆん 実果は、素直だなって思います。よく相談に乗ってくれるんですよ。私は自分の感情だけじゃなくて、まわりの人の感情まで受け取っちゃう性格なので、すぐに情緒が不安定になっちゃうんですけど、実果と話すと「私はゆゆんに出会えてよかったよ、ありがとう」って普通に言ってくれて。そんなカッコいいこと、普通言わないじゃないですか! 照れちゃいますね(笑)。実果の言葉に救われています。

よせい 今、ゆゆんが言ったように、実果は“素直”な性格をしているので、どんな出来事に対しても、ちゃんと感情が表に出ています。

大原 そうそう、素直だからこそ、好きなものにも全力投球なんですよね。一見、静かな子に見えるんですけど、好きなものの話になるとすごくはしゃぐんですよ(笑)。

──実果さんは、最近は何にハマっているんですか?

実果 最近は、BE:FIRSTさんがすごいなぁと思っていつも観ています。たまたまテレビでオーディションを見たんですけど、「なんだ、この声は!」と衝撃を受けて。みんな本気だし、スタッフさんも本気だし、本気と、愛と、リスペクトが詰まっているグループだなって……。

──ありがとうございます。では、次は作山さんのご紹介をお願いします。

作山由衣(さくやま・ゆい)
作山由衣(さくやま・ゆい)15歳
TikTok:@mzsrz_sakuyamayui Instagram:@mzsrz_sakuyamayui

大原 優等生ですね。一番年下なのに、一番しっかりしてる。

よせい でも、まだまだ、少女らしいあどけなさもちゃんと残ってるよね(笑)。あと、作山由衣の音楽に対する向き合い方や、音楽の楽しみ具合は、全力全身から伝わってくるんです。ライブのときも本当に心から楽しんでいることが伝わってくるし。

実果 私は、作山由衣が甘いものを食べているのを見て、「かわいいなあ」って思ってます(笑)。すごくおいしそうに食べるから。

ゆゆん わかる。ちょうど1年前くらい前のバレンタインの時期に、私がレコーディングにガトーショコラを作って現場に持って行ったんですよ。作山由衣が一番食べてくれて、その姿を見て「かわいい!」って思った(笑)。

よせい あと、意外とクセの強いものが好きだよね。前に動画を観て笑ってるから、何を観てるのかなと思ったら、最近のお笑い芸人さんのネタの動画を観てて、ビックリしました(笑)。

──作山さんはお笑いがお好きなんですか?

作山 はい、お笑い大好きなんです。最近はジェラードンさんにハマってます(笑)。“貫禄”系のネタが大好きで……。

──なるほど、クセが強い(笑)。では、次は大原さんです。

大原きらり(おおはら・きらり)
大原きらり(おおはら・きらり)19歳
TikTok:@mzsrz_kirari Instagram:@mzsrz_kirari

作山 私はよく人生相談をするんですけど、そこで、いつも的確なアドバイスをくれるんです。そのアドバイスに、芯の強さを感じます。すごく助けられていて。

よせい あと、実果とも似ているところなんですけど、自分の好きなものを語り出すと止まらないんですよ。しかも、めっちゃ愛があるんですよね。好きなものをお勧めしてくれるときも、魅力が伝わってくるし、「本当に好きなんだな」っていう本気度がすごく伝わってくる。すごく芯があるんだなって感じます。

ゆゆん 簡単に自分の意志を曲げないよね。

実果 うん、自分を持っているなって思う。まわりに流されない。

──大原さんは、最近は何が好きなんですか?

大原 私、本当にマンガが好きで。昨日も本屋さんに行って、気がついたらレジに行っていたんですけど(笑)。あれもこれもって買ってしまって…….。

──たくさん買われたのですね(笑)。

大原 はい(笑)。応援してくださっている方がお勧めのマンガを教えてくれたりもするので、片っ端から読んでます(笑)。

──では最後に、よせいさんを皆さんで語ってください。

大原 明るい(笑)。

一同 (笑)。

よせい もっとちょうだいよ(笑)。

実果 話がおもしろいし、話すこと自体がすごく上手。私は話すのがあまり得意じゃなんですけど、よせいといたら気まずい時間がないんですよ。常に話してくれるし、常に笑わせようとしてくれる、楽しませようとしてくれる。しかも、それを無理せず、素でやってくれるんです。そこが好きです。

ゆゆん 存在がおもしろいよね(笑)。私も好き。

作山 けど、きちんとまじめなところもあって。こういう取材のときは、いつでも率先してしゃべってくれるんです。

大原 まわりをよく見てるよね。体調を崩したりすると、100%見抜かれます。そのくらい、見守ってくれているんだなって思う。

よせい 普段こういうこと言わないんですよ。私が笑わせようとすると「怖い」って言われたりするのに……うれしいね(笑)。

──よせいさんは、なんでそんなに笑わせたいんですか(笑)?

よせい 関西の血が騒ぐんですかね(笑)。どうしても笑ってほしいんですよ。言われて一番うれしい言葉は「おもしろいね」ですし(笑)。私はとにかくしゃべるのが好きな上に、人が笑っているのを見るのが好きで。この5人も、せっかくチームになったし、出会えた縁があるので、仲よくしたくて。でも、動いたりしゃべったりするのは無意識なときもあるので、たまに迷惑をかけちゃうんですけど(苦笑)。

──なるほど(笑)。お話を聞いていると、皆さんそれぞれバラバラな性格だし、それぞれの趣味があるんだなって思うんですけど、今、5人が共通して好きなものってあるんですか?

よせい それは……「歌」です。みんなそれぞれ背景は違うけど、グループとして、歌に対して同じ想いを持っているんじゃないかなと思います。

mzsrz(ミズシラズ)

mzsrz(ミズシラズ)
エイベックス×テレビ東京による次世代オーディション『ヨルヤン』を勝ち抜いた大原きらり、作山由衣、実果、ゆゆん、よせいからなる5人組ボーカル・コレクティヴ。水のように無色透明で変幻自在な「多様声」と「憑依声」を持つ。音楽プロデューサーに「DECO*27」を迎え、誰しもが思春期に抱える感情の機微を音に乗せて代弁する。
TikTok:@mzsrz_official
Instagram:@mzsrz_official
Twitter:@mzsrz_official

「未来ってどうなるかわかんない」歌の道を選んだ理由

──皆さんがそれぞれ、なぜ歌の道を選んだのかを教えてください。

よせい 私は物心ついたときから歌うことが好きでした。覚えているのは、学芸会で歌を発表する機会があって。そこで、まわりの人から「上手だったね」「感動したよ」と言われたんです。そのときに、自分の好きな歌で人を喜ばせることができるんだと思って。そのころはまだはっきりと「歌手になりたい」と思っていたわけではなかったんですけど、ターニングポイントになったのは、中学1年生のときにBIGBANGさんのライブに初めて行ったときですね。「こんなにもエンタテインメントって素晴らしいんだ!」って、感動して号泣しちゃったんです。そのときに、私はこんなにも「歌」に感動して、「歌」に生きがいをもらったんだから、私もいつか、世間の皆さんをそんな気持ちにさせたい、そんな歌手になりたいと思いました。

よせい
よせい:20歳
TikTok:@sei_08 Instagram:@sei.y8

大原 私は、小さいころから気づいたら歌っていたので、これといったきっかけがあるわけではないんです。ただ、私は、命ってめちゃくちゃ尊いなって思っていて。昔から「変わり者」と言われるのが好きだし、伝記小説や伝記漫画を読むのも好きで。せっかく生まれたのなら、特別なことをして生涯を終えたいっていう気持ちがずっとあったんです。でも、特別なことをするには、自分が一番輝けることをしないとダメじゃないですか。「自分にとってそれはなんなんだろう?」と思って探りながら生きていたんです。

そんなときに、中学の音楽の先生がめちゃくちゃ厳しくて、求めてくるものも、すごい高いものを要求してくる方で。その先生を見返すために、中学3年間、音楽のテストに命を懸けつづけたんです。そのうちにまわりの子も歌を褒めてくれるようになって。歌は好きだったけど、まわりから見ても「いい」と思ってもらえるのなら、これを磨けば特別な生き方ができるんじゃないかと思いました。

作山 私は、幼少期によくカラオケに連れて行ってもらっていたんですけど、そこで、祖父の歌を聴いてみんなが笑顔になる様子を見ていて。人を歌で笑顔にできる祖父のことをすごくカッコいいと思ったし、私もそうやって人を笑顔にしたいと思って、歌の道を選びました。振り返ると、祖父はすごく楽しそうに歌っていたなと思うんです。プロのアーティストさんでも、楽しそうに歌っている人を観ると涙が出るくらい感動する。「歌っているその人が楽しんでいる」ということが伝染して、聴いている人も笑顔になれるんだろうなって思います。

──作山さんから見て、「この人は楽しんで歌を歌っているな」と感じるアーティストを挙げると?

作山 松田聖子さん。本当に素敵だなと思って。『(NHK)紅白歌合戦』に出場されているのを観たことがあって、キラキラしたステージで、お姫様みたいに真っ白のワンピースを着て楽しそうに歌っていて……その姿を観たときに、人生で初めて歌を聴いて涙を流しました。

実果 私は、幼稚園のころに将来の夢で「歌手になる」とどこかに書いていたんですけど、それを『ヨルヤン』のオーディションに出会うまで忘れていたというか、自分の中でなかったことにしていたんです。「歌手になりたい」って、普通じゃないし、先生や親にも言えることじゃなかった。なので、「普通にならなきゃ」と思って普通に社会に出て働くつもりでいたんですけど、兄に勧められてボカロや「歌ってみた」を知ったときに、「これをやりたい!」と思ったんです。SouさんやEveさんが好きだったんですけど、ボカロや「歌ってみた」のあの自由な手作りの感じなら、自分でもできるんじゃないかと思って。

それで、どこに出すわけでもなく、遊びで歌ったりしていました。あと、自分が歌を選んだのは、家にひとりでいることが多かったのもあると思います。兄が部活をやっていて、お母さんも試合をよく観に行っていたんです。そのひとりの時間に、音楽は寄り添ってくれました。今もその延長で、音楽と一緒にいる感じがしますね。

実果(みのか)
実果(みのか)17歳
TikTok:@mzsrz_minoka Instagram:@mzsrz_minoka

ゆゆん 私は、テレビで音楽番組を観ていたのが音楽に触れ始めたきっかけだと思うんですけど、確か、(初音)ミクちゃんの「ブラック☆ロックシューター」が流れたんですよ。「いい曲だな」と思ったんですけど、当時は調べる術がなくて。でも、スマホを持ち始めてからボカロに出会い、「ブラック☆ロックシューター」にも改めて出会って、「あのときの曲だ!」と思って。そこからボカロ文化や歌い手さんの界隈にも触れるようになり、「顔を出さずに歌だけで生きていくってカッコいいな」と思い始めました。

だから、もともとは顔を出さずに歌う文化に憧れていて。「nana」というアプリに歌を投稿し始めて、そこから『ヨルヤン』のオーディションにもつながっていったんですよね。実は、最初はオーディションだってわかってなかったんですよ。課題曲が大好きなDECO*27さんの曲だったから、「歌わないと!」という使命感で歌って投稿してみただけだった。今の自分がいる場所って、まったく想像していなかった未来なんです。今でもたまに他人事のように感じることもあるくらい。未来ってどうなるかわかんないんだなって感じます。

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『現在地未明』それぞれの“推しライン”


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天野史彬

(あまの・ふみあき)ライター。1987年生まれ、東京都在住。雑誌編集を経て、2012年よりフリーランスでの活動を開始。音楽関係の記事を中心に多方面で執筆中。