OCTPATHならではのオリジナリティ
「OCTPATH」というグループ名には、「8人(OCT)ならではの道(PATH)をファンの皆様と共に歩み、固定概念にとらわれない変幻自在な活動をし、常に上の音域・領域(OCTAVE)への道(PATH)を追求していく」といった思いが込められているというが──。
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──「固定概念にとらわれない変幻自在な活動」というコンセプトを掲げていますが、具体的にはどのようなことを想定していますか?
冬馬 一人ひとりの個性を活かしながら、パフォーマンスでも曲でも新しい価値を見出していきたいと思っています。
太田 簡単に言うと“変幻自在”って、オリジナルや唯一無二みたいなことだと思うんです。もしかしたらOCTPATHの音楽を聴いて「どこかで聴いたことあるような曲だな」と感じる方がいるかもしれない。でも、僕ら自身がプロデュースに関わり、OCTPATHのプロジェクトに関わっている方々の個性が混ざり合うことで、僕たちだけのオリジナル性につながっていくのかなって。
冬馬 いろんなジャンルをミックスして、OCTPATHのパフォーマンスに昇華するのが僕らの理想。「IT‘S A BOP」はヒップホップ色がけっこう強いですけど、次の作品ではまた違った一面を見せていきたいと思っています。
高橋 とりあえず全ジャンルを制覇して、ゆくゆくはOCTPATHにしかできない新ジャンルを確立できたらいいよね。
四谷 やっていくうちに、自分たちのオリジナリティが出てくると思います。「この8人だから、これが出せる」というものを作っていきたいです。
──プロデュースに関わるということは、メンバーが積極的に作詞・作曲やコレオグラフ(振り付け)に携わっていくのでしょうか?
冬馬 そうですね。すでに現時点で、曲決めや衣装、MVのストーリーなど、あらゆる面でメンバーが関わっています。カップリング曲「Playboy」は直輝が振り付けをしていますし、2月に行われるライブのポスターもみんなで意見を出し合いました。
古瀬 ジャケット写真やコレオグラファー(振付師)の選定もね。
栗田 僕たちは、課題ごとに「この人に任せよう」とメンバー内で役割を割り振っているんです。その人が代表としてみんなの意見をまとめて、スタッフさんに意見を提出する流れになっています。
古瀬 全部のことにメンバーが携わっているので、僕たちでどこまでこだわりを固められるかが重要なポイント。誰ひとりとして妥協したくないので、話し合いの時間はかかってしまうんですけど、結果として一つひとつがうまく形になっているように感じます。
──OCTPATHは、グローバルでの活動を視野に入れているグループですよね。冬馬さんは5カ国語話者かと思いますが、歌詞の発音はどこの言語に寄せていくのでしょうか?
冬馬 「どこかの言語に寄せる」というよりも「曲調に合わせて歌う」というイメージですね。「IT’S A BOP」はゴリゴリのヒップホップチューンだから、曲のフロウに合わせてゴリゴリの英語。逆に「Be with you」は音程がカクカクしたバラードナンバーなので、リスナーが聴き取りやすくて感情移入しやすい発音の英語にしています。
──ビートのノリやメッセージ性など表現の主軸を見極め、楽曲が活きる発音を選んでいくということですね。振り付けでは、どのようなことを意識されましたか?
古瀬 「Playboy」は、振り付けの構成にこだわりました。強いビートやポップなサウンドを活かして音ハメしたり、歌詞の人物像をイメージさせる振り付けにしたり。“とある子を虜にさせるはずが虜になってしまった男の子”のチグハグさを表現しています。あと、メンバーの個性を活かせるように意識しましたね。「あえて振り付けをなくしてパーソナリティを活かそう」とか、僕だからこそできる構成を考えてみました。
冬馬 「Be with you」は歌メインでやりたいと思っていたので、「あまり踊らないけどファンの人も一緒に踊れる振り付け」がテーマ。すごいチャレンジでつまずいていた部分もあったんですけど、気づいたら自然と動きができました。実は、振り付けに手話を取り入れているんです。グローバルでの活動を目指すからには、この世に存在しているいろんな人にメッセージを贈れたらいいなと思って。歌詞にないメッセージを手話に込めたので、ファンの方にも伝わったらうれしいです。
──これまでのお話からすると、今回は海帆さんのアクロバットは封印ですか。
海帆 「IT‘S A BOP」でやってます。ステージ上で宙に舞うのは危険ですが、もともと入れたいと思っていましたし、振付師さんと相談して挑戦することにしました。バチバチに踊る振りなので体力的にしんどい部分もあるんですけど、アクロバットを入れることによって楽曲のアクセントになればいいかなって。
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