「変になるほど、合体マニア」トム・ブラウンみちおの狂気

2021.12.29

宮下のアイデアも小説に取り入れて

──ご自分で読み返してみて、初めての小説は満足できる出来になりましたか?

みちお ラスト、一番大きい魔物を倒すシーンがあるんですが、それはたぶん、今まで誰も見たことのない倒し方だと思います。似ている倒し方はあっても、たぶん新しいところにいるはず。自分で言うのもなんですけど、魔物がデカければデカいほど強いという世界観なので、SF映画にしてもおもしろいと思うんですよね……。

──大きければ大きいほど強いという設定はおもしろいですね。

トム・ブラウンみちお

みちお どんどん大きくなっていくのってバカっぽいポイントなのに、意外とやってる人がいなかったなと思って。ロボットアニメも好きだから、その影響かもしれません。いろんなロボットの大きさ比較を見て「ダンバインって7メートルくらいなんだ」「ガンダムは18メートルなんだ」「ダイターン3デカ過ぎじゃない?」とか思うのが好きで。

──その好きな要素が小説に入っている。

みちお はい。宮下草薙の宮下(兼史鷹)くんに小説について話していて、「大きければ大きいほど強い世界で」と話したら「それめっちゃいいですね」と言ってくれて。ラストの戦闘シーンはそのとき宮下くんがアイデアを出してくれて、その要素も入っています。宮下くん、そういうのを考えるのが得意な人なんですよ。

みなさん、合体好きですもんね?

──小説には合体要素もあるようですが……。

トム・ブラウンみちお

みちお はい! 合体マニアなんです、僕。最初のほうに合体するポイントがあって、最後のラスボスと戦うシーンにも合体があるんで、楽しみにしていてもらえたら。みなさん、合体好きですもんね?

──(笑)。トム・ブラウンの漫才といえばやはり合体だから、サービスとして合体の要素を入れたのかと思っていました。

みちお いえいえ、全然サービスとかじゃなくて、ただ好きで。僕らの漫才をみなさんが知ってるなんて、そこまでおこがましいこと言えないですよ。僕が合体マニアというだけなんです。

──合体のどんなところが好きですか?

トム・ブラウンみちお

みちお たとえば鬼と天使が合体した場合、聖なるものになるのか、悪いものになるのか、それとも中間を取り入れた最強になるのか。角が生えたまま羽も生えているのか。そういうことを考えるのがすごく好きです。

──なるほど。

みちお 『ザ・フライ』という映画で、ハエと人間が交わってハエ人間になるのを観て衝撃を受けたのが合体に興味を持った最初だと思います。合体にもいろいろあるんですよね。ドラクエのスライムが合体してキングスライムになるという「同じものが合体して大きいものになる」パターンも好きですし。

車が合体してロボになるとか、どういうことだよ!?と思いますし、ゲーム『女神転生』で、妖精と蛇のようなのが合体して蛇の要素を取り入れた妖精になるようなのもおもしろいなと。要素と要素を取り入れ合うっていうのがなんか好きで。

──お話を聞いていて、本当にお好きなのが伝わってきました。

みちお 合体について考え過ぎて、「そういえば僕たちもそうだよな」って。お父さんとお母さんが合体して、そうやって命が紡がれていくんだ」というのは勝手に、壮大に考えてます。

──まさかここで命の真理に触れることになるとは。

トム・ブラウンみちお

みちお 考えすぎて変になってるんですよ。

Web小説は『M-1』のようなもの

この記事の画像(全9枚)


関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

関連記事

M-1 2021 てれびのスキマ

“全員曲者”の『M-1グランプリ2021』ファイナリスト──2020年からの流れと背景から決勝を考える

コットン(左:西村真二 右:きょん)

2021年のお笑い界は“完璧な世代交代の年”。コットン、M-1の手応えは「決勝全然無理じゃない」

コロコロチキチキペッパーズ

「ナダルの認知度は武器にもなるけど邪魔でもある」コロコロチキチキペッパーズが『M-1グランプリ』王者になるための課題

エバース

「ウケるからやるは『M-1』では失敗する」。3位だったエバースは2026年、自分の感覚を信じる【よしもと漫才劇場10周年企画】

豪快キャプテン×ダイタク

ダイタク×豪快キャプテン、認め合うお互いの漫才の魅力「簡単そうに笑いを取る」【よしもと漫才劇場10周年企画】

Furui Rihoが『Letters』で綴った“最後の希望”「どんなにつらい日々であっても、愛は忘れたくない」

Furui Rihoが『Letters』で綴った“最後の希望”「どんなにつらい日々であっても、愛は忘れたくない」

EXILE NAOTOが語る、「勝負する身体」がステージと水面で魅せる“攻めの0.1秒”。大きな影響を与えるオーディエンスのパワーとは【『SG第40回グランプリ』特別企画】

4年目の今、重荷だった「王子様」を堂々と名乗れる。Last Princeが語る、プリンスを背負う勇気と楽しさ

甲斐田晴/ローレン・イロアス/3SKMの撮り下ろし表紙を公開! VTuberのトップランナーたちを徹底解剖【春のQJ×にじさんじ祭り!】

ニューヨーク『Quick Japan』vol.181

ニューヨーク、60ページ総力特集「普通は勝てない?」を考える。バックカバーにはSHUNTO×MANATO×RYUHEI(BE:FIRST)が登場【Quick Japan vol.182コンテンツ紹介】