元ミスター慶應にして元アナウンサー、勉強もスポーツも万能の西村真二と、コミカルなキャラクターでまわりから愛される、きょん。結成10年目にして改名したコンビ名「コットン」も定着しつつあるふたり、その改名後の変化とは──。
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「コットン」改名がもたらしたもの
──おふたりは今年4月に『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日)出演をきっかけに、「ラフレクラン」から「コットン」に改名されました。あれから8カ月ほど経ちますが、どんな変化がありましたか?

きょん いやもう、改名して本当によかったなと。ラフレクランって、めちゃくちゃ覚えてもらいづらかったんですよ。コットンにしてから、お父さんの友達とかがちゃんと覚えてくれるようになって。ふたりで「変えたいね」「覚えやすい名前にしたいね」とずっと話していたので、芸歴10年目という、いいタイミングで改名できてよかったなと思います。

西村 話題にしてもらえているという意味で、改名はメリットしかないです。僕が本当にこの名前で生きていこうと思えたのは、改名に『しくじり先生』という番組が関わってくださったから。そこに多くのスタッフさんがいて、若林(正恭)さん、吉村(崇)さん、アルコ&ピースさんがいて、かつコットンという名前は最終的にAKB48の横山由依さんが決めてくれたんですから。
横山さんはその後もツイッターで僕らのことをつぶやいてくれたりしますし、『オードリーのオールナイトニッポン』でも2週間に1回くらい、イタいヤツの代名詞的に「いやコットン西村じゃねえんだから」とか名前を出してくださる。本当にコットンという名前は自分らだけのものじゃない、これから恩返ししなきゃいけないなと思いますね。
──『しくじり先生』でも、『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)にゲストで出演された際も、西村さんが注目を集めていましたね。
きょん そうですね。
──それまでコットンのおふたりは、どちらかといえばきょんさんのキャラクターが強い印象がありましたが。
きょん ネタでは僕がボケの立場だったので、にっくん(西村)が僕を引き立たせてくれていて。番組では先輩方がにっくんをイジってくれていましたけど、もちろん僕も、にっくんに対して気になる部分はあったんですよ。でも僕自身まだ人として低いので、こんな人間がイジっちゃいけないだろという気持ちもあって、うまくイジれなくて。
西村 人として低い? ランクが?

きょん そう、ランクが。脱いだら脱ぎっぱなしとか、電気つけたらつけっぱなしとか、ちゃんとしてない。そんな人間がイジれないじゃないですか。イジったところで、彼のほうがずっと頭がいいから返されちゃうし。だからこれまでも、たとえば「変な服だな」とか思ってもうまく言えなかったですよね。でも今は、先輩方がにっくんをおもしろがってくれる。だから僕としてはにっくんがイジられていると「ああ、こんな姿が見たかった、ありがとうございます!」という気持ちです。
頭がよくておしゃれな、たったひとりの男
──西村さんご自身は、イジられるようになったことをどう思っていますか?
西村 今までは、きょんが前に出て、自分はそれをサポートするかたちのネタばかり作ってきたんですよ。でも本来、ふたりだけで一緒にいるときとか、YouTubeでやってるラジオでの会話とかを考えると、たぶん、きょんは根がツッコミなんですよ。で、僕は根がボケ。最近僕をイジっていただくことでその潜在的な部分に触れてくださっているので、自分らの中では据わりがいいんです。
──なるほど。
西村 ただ、僕がイジられていること自体に対しては、ちょっと意味はわかってないですね。
きょん え、意味わかんない?

西村 芸人ってほら、ほとんど何も知らないヤツらばっかなんで。
──そうなんですね(笑)。
西村 (早口で)いや、笑ってらっしゃいますけど、これ本当なんですよ。マジでアウトローなヤツらばっかなんで。そうだな、知らない人に合わせてあげてるって感覚はありますよねー、マジで。勉強やってきたヤツも少ないでしょう?

きょん 芸人さんで頭いい人、いっぱいいるよ?
西村 そういう人らは頭いいだけだからなー。ロザン宇治原(史規)さんとかも私服はダサいからさ。
きょん 頭がよくておしゃれな人は、ひとりしかいないってこと?

西村 「頭がよくておしゃれ」はいないんじゃない? 少なくとも吉本には。
きょん にっくんだけってこと?
西村 まあ、そうなっちゃいますよね……。
──(笑)。
きょん 笑われてますよ。
西村 インタビュアーさんもこの業界の方だから。サラリーマンとかだったらきっとうなずいてるはず。この業界にいる人にはわからないんですよねー。
──なるほど……。

西村 すみません、不快な思いをさせましたか? 申し訳ないです。こんな指輪してるのも腹立ちますよね、すぐ取ります(つけていた指輪を全部取る)。
──いえ、不快になってないです、大丈夫です(笑)。
きょん さっきまでのにっくんでいてくれよ、指輪取んないでくれよー(笑)。
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