ランジャタイ、トイレの水を飲む生活から、自販機のボタンを押せるようになるまで。お笑いスターへの憧れと目標

文・編集=佐々木 笑 撮影=加瀬健太郎


5つ以上の事務所を受け、過酷なフリー時代を経験し、転々としてきたお笑いコンビ・ランジャタイ(伊藤幸司、国崎和也)。今では千鳥などの諸先輩方からも、かなりのお墨つきな存在に。

トイレの水を飲むなど、圧倒的な“地下”を生き抜いてきた彼らが、メディアで人気になったきっかけはなんだったのか。そして、芸人として目指す姿とは──。

ランジャタイ

偉い人の怒りを収めるために、一度解散

──ランジャタイさんは、今までお互い、ほかの誰とも組まれていないですか?

国崎 NSCのときは、ほかとも組んでましたね。

伊藤 組んだのか、組んでないのか、よくわからないような。

──過去に解散を考えたことは?

国崎 解散はないかもしれないですね。

──『(公式!)踏み台TV!』(芸人・みなみかわの個人YouTube)に、国崎さんがゲスト出演した際「一度解散した」とのお話がありました。

国崎 あー、あったあった! 番組のオーディションで、審査員の方が静かに僕らを見ていて。僕らけっこううるさくしてたら、その方の手がカタカタカタって震え出したんです。それを見てふたりの間で「ウケてる、こらえてる」って意思疎通して、もう一段階トーンを上げたら、その人が机をバーンって叩いて「うるさいんだよお前ら!!」って激怒(笑)。

伊藤 僕に対して「とにかくコイツをつまみ出せ、お前の仕事はそれだけだ」って。

国崎 「つまみ出せというか、解散もせよ」みたいな(笑)。

伊藤 収まんなくてね。

国崎 「待ってくれ、わかった、解散するから許してくれ」って言って、一度解散しました。

──偉い人の怒りを収めるために解散を(笑)。

ランジャタイ

「国民最低~!」の裏に隠れた、ぎっくり背中

──メディアに出演する機会が増えたきっかけって、なんだと思いますか?

伊藤 やっぱり『M-1グランプリ2020』の敗者復活戦かな?

国崎 あと、『マヂカルラブリーno寄席』がデカいかも。

伊藤 そのコンボですかね。

国崎 人生っておもしろいもんで。敗者復活戦の3、4日前にぎっくり背中になって、動けなくなったんです。僕らなんて動きナシでしゃべるだけじゃ絶対にウケないですから(笑)。それで、もともとやる予定だったネタから、ギリギリ動けそうな『欽ちゃん』ってネタに変更したんです。グレープさんはいい事務所で、鍼治療とかもしてくれて、そのおかげで当日の4分間だけなんとか動けるようになったんですよ。

伊藤 本当に直前だったね。

国崎 整体師の先生も、当日の朝ギリギリまでやってくれてたんですよ。最後に「テレビで観てます、いってらっしゃい!」って言われて。

──カッコいい。

国崎 カッコいいんですよ! でもいざネタをやったら、すごくスベっちゃって。「頼むから観てるなよ」と思いました(笑)。でも、ぎっくり背中がなかったら、違うネタやって順位が違ってたかも。インディアンスのたぶっちゃん(田淵章裕)の「国民最高~!」に被せるのも、最下位だからこそ言えましたから(田淵のセリフに被せ、国崎が「国民最低~!」と言い注目を浴びた)。

伊藤 おかげ様ですね、本当に。

国崎 ぎっくり背中からうまいこと流れました。

伊藤 最下位じゃなかったら、こうなってなかったですもんね。

ランジャタイ
伊藤は、国崎のぎっくり背中を冗談かと思い笑っていたとのこと
ランジャタイ
そんな伊藤を「怖いですよ」と話す国崎

大先輩をイジり、トイレの水を飲む生活から脱却

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佐々木 笑

(ささき・えみ)1996年生まれ。宝島社ムック局編集部のち、フリーランスの編集者・ライター。笑と書いてエミ読みます。本名通りお笑い大好き人間に育ちました。『フワちゃん完全攻略本』『#麒麟川島のタグ大喜利』『KOUGU維新 公式本で、イザ参ラン!』(すべて宝島社)など。アイコンは川島さんに描いていただ..