NSCはクビ、ソニーで唯一受けた仕事は子役オーディション。ランジャタイの“奇天烈事務所遍歴”と“壮絶なフリー時代”

2021.10.29


ソニー時代、唯一受けたのは子役オーディション

ランジャタイ

──NSCから移籍したソニーは、どういう雰囲気でしたか?

国崎 本当にのびのびとできましたね。奔放というか。

伊藤 自由な感じで。

国崎 月に1回ライブがあって、そこに出るだけですね。ネタ尺は4分かな? 何やってもよかったんで楽しかったですね。宣材写真も所属したその日に撮るんですけど、小学生とかもいたんですよ。「たかね」っていう姉妹のコンビ。

──よく覚えていらっしゃいますね?

国崎 覚えてます! なぜならその「たかね」とタイマンでバトルをさせられて、18対2で負けたので(笑)。

──あたたかいライブですね(笑)。

伊藤 トークも鍛えないといけないって方針で、ネタライブ以外にトークライブもありました。一人ひとり手を挙げてエピソードトークしていって、とにかく全員スベっていくっていう(笑)。これも今は全然違うと思うけどね。

──ソニーの在籍は何年ぐらい?

国崎 2年です。一番覚えている、なっがい2年ですね……4、5年いた感覚。20歳ぐらいのときです。でも、なんかよかったですねぇ、何も怒られることなく自由にできて。芸風も自由な人たちが多かったです。HEETとNEETってグループ分けがあって、ハリウッドザコシショウさんとか芸歴がある人たちはNEETだったんですけど、僕らはHEETで。

伊藤 HEETは素人が集まってる感じでした。

国崎 バトルライブで、HEETの中でさらに大将・中将・少将ってレベル分けがあって、少将と中将を行き来してたのを覚えてますね。

──そのときの大将は誰だったんですか?

国崎 ロケットパラダイスさんとか、蝉しぐれクラシックっていう、今のエル・カブキの(エル)上田さんが元組んでたコンビとか。

伊藤 ディクソンとか。今のダーヨシさん。

──みなさん昔のお名前。

国崎 それこそ桐野安生さんは僕らと同じ少将にいましたね。ずっと変わってないですね、あのまま(笑)。

伊藤 馬鹿よ貴方はのファラオ(平井“ファラオ”光)さんもいましたね。ソニーだったのは一瞬ですけど。

──そのソニーを辞めるきっかけは、なんだったんでしょうか?

伊藤 オーディションが全然なかったんです。

国崎 ひとつだけあって、いざ行ったら子供がいっぱいいまして。よくよく聞いたら子役オーディションだった(笑)。受けても絶対不合格ってわかってるのに、子供と並んで演技して(笑)。

──まず第一条件がクリアしていない……。

国崎 CMのオーディションでしたね。ちびっこ警備員みたいな。

──そのオーディションで、事務所変えようという意識が?

国崎 オーディション受けてるときに「辞めよう」って思いましたね(笑)。このままやっても、らちが明かないんじゃないかって。そこからフリーになりました。

伊藤 そのあと5年ぐらいはフリーでしたね。

5つの事務所に入ろうと試みるも……

ランジャタイ

──そのフリー時代に、ほかの事務所も受けていましたよね?

国崎 オーディションをけっこう受けましたね。太田プロ(太田プロダクション)とか、ケイダッシュ(ケイダッシュステージ)とか。

──逆に、受けていない事務所ってあるんですか?

伊藤 人力舎とか?

国崎 人力舎は学校からじゃないと入れないからね。受けてないのはそれぐらいですかね。

──大手と言われるところはほとんど行かれている。

国崎 某事務所のオーディションを見てたマネージャーさんが、僕らにいつも酷評してきたんですよ。僕らもおかしいんですけど、その人に対して「コイツは売れない」とか思ってて(笑)。

伊藤 マネージャーさんは“売れない”とかじゃないからね。

国崎 でも、ある番組を観てたらマネージャー対抗の相撲大会やってて、その人が相撲強過ぎて、優勝したんです。

伊藤 「売れた!!」って。

国崎 「俺らより先に売れた!」って思いました(笑)。ソニー、フリーを経て、次にオフィス北野があって……。

伊藤 間で山中企画とかも行きましたね。

国崎 行ったなぁ。

伊藤 入ったのかな? あれは。

国崎 よくわかんないですね。どっち?

──そんなことあります?(笑)

国崎 「うぃっす!」「うぃっす!」みたいな感じの関係(笑)。でも、ライブ呼ばれなくなったんで、たぶん入ってはなかったですね。

──そして、オフィス北野へ?

国崎 オフィス北野にオーディションで入りましたね。

伊藤 マッハスピード豪速球に「北野来てよ」って誘われて。

国崎 入って、あの騒動があって、辞めて。とんねるずさんの事務所も行こうとしてましたよ!

伊藤 アライバル。

──アライバルって、芸人さん所属しているんですか?

国崎 あの頃はとんねるずさんだけの個人事務所だったんですよ。オフィス北野を辞めるってなったときに、マネージャーがワンカードだけ切ってくれるってなって、他事務所と話をしてくれることになったんです。そこで僕らは1回グレープ(グレープカンパニー)さんに行ってるんだよね?

伊藤 そうしたら、今はオーディションやってないからって。

国崎 それで白羽の矢が立ったのが、アライバル。

──そこではどうだったんですか?

国崎 オフィス北野のマネージャーさんが、「私がなんとかするから、任せて」って言ってアライバルのマネージャーに電話したんですけど、全然出なくて。「なんで出ないのかしらね」ってもう1回かけたら留守電につながって、僕らのことを早口で紹介して。「これでワンカード使ったから」と。

──これで?(笑)

国崎 それで連絡来なくて、「あーダメだな」と。たぶん、そもそも雇ってないよってことだったと思うんですけど。

ランジャタイ

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佐々木 笑

(ささき・えみ)1996年生まれ。宝島社ムック局編集部のち、フリーランスの編集者・ライター。笑と書いてエミ読みます。本名通りお笑い大好き人間に育ちました。『フワちゃん完全攻略本』『#麒麟川島のタグ大喜利』『KOUGU維新 公式本で、イザ参ラン!』(すべて宝島社)など。アイコンは川島さんに描いていただ..

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