後藤真希「ファンは“近所の人“のような存在」今だから語れる、ファンとアイドルの関係性【後編】

2021.10.16
後藤真希

文=於ありさ 撮影=洞澤佐智子 編集=高橋千里


「10年に一度の逸材」と言われて加入し、ミリオンヒットを記録する国民的アイドルグループ「モーニング娘。」のメンバーとしてスポットライトを浴びていた後藤真希さん。

現在はYouTubeを中心にタレントとして活躍し、2021年11〜12月には約10年ぶりとなる有観客ライブ『後藤真希 Billbord Live 〜Reply〜』を開催予定。後編ではファンへの思いやアイドルという職業について、たっぷり語っていただきました。

【前編はこちら】後藤真希「今が一番自分らしい」モー娘。加入から22年目で気づいたこと

ファンは「優しい近所の人」のように感じていた

後藤真希

――モーニング娘。のメンバーだった当時って、今みたいにSNSがなかったじゃないですか。今よりはファンの人の反応がわかりづらいのかなと思うのですが、どのようにしてファンの存在を認識していたのでしょう。

後藤真希(以下:後藤) モーニング娘。って、いわゆる“追っかけ”みたいなファンがたくさんいたんです。たとえば、六本木の都築スタジオでダンスのレッスンをしていて、外に出たらファンの子たちがいる、みたいなことが日常茶飯事。だから、ファンのことは、今よりもリアルに感じていました。

――なるほど。そういう方々とコミュニケーションを取る機会はあったのでしょうか?

後藤 ありましたね。手紙をくれる方や、そのときハマっているお菓子をくれるファンの方がいたり……。なんか親切な近所の人みたいな感覚で接していましたね。「みんな、優しいな」って(笑)。

私自身、もともとの性格が世話焼きなのもあって、ファンの方と感覚が近かったんだと思います。だから「今、こう思ってくれてるのかな」って信頼し切っていました。

――想像しているよりも、かなり身近な存在に感じていたんですね。

後藤 当時、地方移動があるときは前日にチケットをもらって、車内で集合するケースが多かったんですけど、私、電車とか飛行機とか全然わからなかったんですよね。

それで東京駅や上野駅で迷っているときに「真希ちゃん、こっち!」ってファンの方にホームの場所を教えてもらったこともありました。

モー娘。時代「2ちゃんねる」を見ても傷つかなかった

――モーニング娘。時代にSNSがあったとしたら、どうだったと思いますか?

後藤 どうなんですかね。でも、当時はSNSはないけど2ちゃんねるがあって、私はよく見ていましたよ。

――え! 見ていたんですか?

後藤 はい。「なんか悪口やデマが書かれてんな〜」「違うのにな〜」って思いながら。けっこうほかのメンバーも見ていたんじゃないかな?

――見ていて気持ちが落ち込んだりしないんでしょうか?

後藤 全然、気にしていませんでしたね。むしろ同じ話題で停滞していると「もっと会話広げて!」って思ったくらい(笑)。

後藤真希

――全然気にせず過ごせたのは、なぜなんでしょう?

後藤 うーん……表向きの顔と、普段の顔を使い分けていなかったからですかね。私ってどこにいても、今話している感じのそのまんまなんです。言いたいことは言っちゃうし、隠すこともないから、事実と違うことを言われていても、あまり真剣に受け止めない。だから、傷つくこともなかったんですよね。

――なるほど。

後藤 今も、公式ファンコミュニティ『Go To Channel』の会員向けのコンテンツでファンの子たちとDiscordアプリで会話しているんですけど、そこでも普通に友達のように会話しています。

アイドルだからって、キラキラしなくてもいい

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