新支配人による大宮改革の足音
──大宮ラクーンよしもと劇場は、最近支配人の方が替わったと伺いました。それによる変化は何かありますか?
坂本 新しい支配人さんがピチピチなんですよ。今「ピチピチ」という言葉でギャルをイメージされたかもしれないですけど、そうじゃなくて。若い方で「やってやんぞ!」みたいな勢いを感じるといいますか。
福井 ま、雰囲気は変わってきてると思うんですけどね。前の支配人の方は、ライブの内容に対してそこまで意見をすることがなかったんです。
──新しい支配人は、そこも含めて改革をしようと?
福井 そんな感じがしますねえ。大宮には、古参の社員さんがいらっしゃるんですよ。その方はいい意味で保守派というか、あまり波風を立たせないようにうまく劇場を回していきたいという考えがあるみたいで。これは風の噂ですけど、その方と新しい支配人が劇場の公演を決める会議のときにちょっと言い合いになり、最終的には古参の方が折れる、という状態がつづいていると聞いています。あくまでも噂ですけども。奥のほうでちょっとずつ変わっている足音が、かすかに聞こえてきている感じですかね。
坂本 僕らが「あ、変わったんやな」と感じたのは、撮影ですね。今も大宮セブンメンバーの大きなパネルを劇場に飾ってもらってるんですけど、それを新しくしようと言われて。大宮セブンライブのときに「今日は写真撮影があるので皆さんきれいな衣装を持ってきてください」と言われて、「何やるんですか?」と聞いたらそのパネルとか、あとはグッズも考えているらしくて。
ひろゆき あったなあ。
坂本 撮影のときも「飛び跳ねてくれ」「うしろ向いて振り返ってくれ」と言われたりして、これはちょっと若さが入ってきたなと。
福井 あと、この前の大宮セブンライブのとき、楽屋におにぎりが置かれてて。今までそんなことなかったので、みんなも不思議な顔でおにぎりを見てました。ちょっと羽振りがいいのかな、とは感じます。
坂本 おにぎりはでかい変化ですね!
──以前は家庭用のカメラ1台で行っていたという劇場からの配信も、ズームができるようになったり、カメラの台数が増えたりしていますよね。
坂本 天井から吊るカメラが導入されたんですよ。
ひろゆき 今まで大宮はお客さんの後頭部が配信画面に常に映っている劇場やったんですけど、それがとうとうなくなりまして。
福井 お客さんの後頭部も大宮ならではの味だったので、できれば両方観れるようにしてほしいですよね。後頭部カメラか、上からのカメラか選べるような配信にできたら……。
坂本 システムのパワーアップに劇場がついていけてないのか、僕が聞いた話では社員さんがカメラマンを発注し過ぎてカメラの台数よりたくさん来たことがあったらしいです。
ひろゆき すごいな(笑)。
福井 まだ慣れてないんでしょうね。でもカメラマンさんが少なめではなくて多めというところに勢いは感じますよねえ。
大宮の守り人・コマンダンテ
──1年前、福井さんは「今の大宮の劇場はトットとコマンダンテが支えている」と話されていましたが、特にコマンダンテは今年の上半期最も大宮の劇場に出演したコンビだそうですね。
坂本 ぶっちぎり1位らしいです。
福井 大宮セブンを語る上で、コマンダンテという存在も大きくなってきていて。コマンダンテなしでは大宮は成立しないんですよね。全国ツアーを回らせていただいていても、僕らがほかの場所にいるときは絶対コマンダンテが大宮を守ってくれてるという状況で。
坂本 その安心感たらないよな。
ひろゆき 確かにね。
福井 「俺たちがどこに行ってもコマンダンテが大宮にいるんだ」というのをみんなわかってる。コマンダンテ自身もその自覚があると思いますけど。
ひろゆき 大宮の劇場のYouTubeチャンネルでこないだアップされた「改めて大宮を語る」という趣旨の動画でも、コマンダンテがしゃべってました。それについて「なんでセブンのメンバーじゃないねん」とは誰も思わないですしね。ふたりが大宮のことをめちゃくちゃ知ってるのは事実ですから。
福井 コマンダンテの強みとして、安田(邦祐)が先ほど話した古参の社員さんに一番かわいがられているという点がありまして。
ひろゆき ははは!
福井 いま、大宮の中枢に潜入してるのが安田なんで、彼がキーマンです。
──オートバックス大宮バイパスの『お笑いバックスちゃんねる』の配信で、マヂカルラブリーの「大宮セブンに入らないの?」という問いに、コマンダンテが返事を濁していたのを観ました。
福井 それは照れ隠しだと思うんですけどねえ。風の噂ですが、コマンダンテは過去に2度、大宮セブンの勧誘を断っているんですよ。もしも3度目があったとしたら、彼らは断らないんじゃないかな、断ってほしくないな、と僕は思っているんですけどね。