人気お笑いライブの主催者がコロナ禍で見出した「オンライン」の価値と「オフライン」の共存

2021.6.27
スラッシュパイル片山

文=ラリー遠田 編集=鈴木 梢 写真=長野竜成


コロナ禍でお笑い芸人は変化を余儀なくされた。劇場でのライブや地方での公演は開催自粛がつづき、これまでオンラインの取り組みをしてこなかった芸人たちも、YouTubeチャンネルの開設やお笑いライブの無観客生配信など、一気にオンラインへの対応が求められた。

しかしそれはけっして、お笑いがオフラインからオンライン中心のものに変わっていくわけではない。吉本興業で今田耕司や極楽とんぼ、南海キャンディーズなどのマネージャーを務め、現在は数々の人気お笑いライブを仕かけつづけるスラッシュパイルを立ち上げた片山勝三は、吉本興業から独立した2009年からの10年間と、コロナ禍における変化をどのように見ているのだろうか?

芸人にとってのテレビの役割

——片山さんは2009年に吉本興業から独立してライブ事業を始めたそうですが、そのころに比べるとテレビのお笑いをめぐる状況は変わってきたのではないでしょうか?

片山勝三(以下、片山) 芸人にとってテレビの役割も変わっていて、おもしろい番組に出たいという気持ちに加えて、どこかプロモーションという意識が出てきたと思うんですよ。ライブに来てほしい、YouTubeを観てほしい、サロンに入会してほしい……そういう自分発信案件へのプロモーションとして出ている人もいるような気がします。

ただ、芸人ってそういう自分発信の側面もあれば、「お座敷体質」っていうところもあって。芸人はお座敷に呼ばれてなんぼというか、テレビ局に自分のことをおもしろいと思って呼んでもらえるというのが、ギャランティーとは関係なく芸人のひとつの幸せだと思うんです。そこをずっと与えつづけて、権威づけをしてくれるのがテレビなんだろうなという感じがします。

お笑いにおけるオンラインとオフラインの共存

この記事の画像(全15枚)


関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

関連記事

奥森皐月は傍若無人#1

“お笑い変態JKおねえさん”が願うこと「おもしろい人が全員、おもしろいことだけで生活できるように」|奥森皐月は傍若無人 #1

劇団かもめんたる、落語会、リットン調査団…2020年、コロナ禍に劇場で観たお笑いライブ

かが屋

かが屋、ママタルト、ザ・マミィ「無観客お笑いライブ」レポート&インタビュー(写真43枚)

エバース

「ウケるからやるは『M-1』では失敗する」。3位だったエバースは2026年、自分の感覚を信じる【よしもと漫才劇場10周年企画】

豪快キャプテン×ダイタク

ダイタク×豪快キャプテン、認め合うお互いの漫才の魅力「簡単そうに笑いを取る」【よしもと漫才劇場10周年企画】

三遊間×ゼロカラン

三遊間×ゼロカラン、人気投票との向き合い方の正解は?「やっぱり有名にならなあかんな」【よしもと漫才劇場10周年企画】

Furui Rihoが『Letters』で綴った“最後の希望”「どんなにつらい日々であっても、愛は忘れたくない」

Furui Rihoが『Letters』で綴った“最後の希望”「どんなにつらい日々であっても、愛は忘れたくない」

EXILE NAOTOが語る、「勝負する身体」がステージと水面で魅せる“攻めの0.1秒”。大きな影響を与えるオーディエンスのパワーとは【『SG第40回グランプリ』特別企画】

4年目の今、重荷だった「王子様」を堂々と名乗れる。Last Princeが語る、プリンスを背負う勇気と楽しさ

甲斐田晴/ローレン・イロアス/3SKMの撮り下ろし表紙を公開! VTuberのトップランナーたちを徹底解剖【春のQJ×にじさんじ祭り!】

ニューヨーク『Quick Japan』vol.181

ニューヨーク、60ページ総力特集「普通は勝てない?」を考える。バックカバーにはSHUNTO×MANATO×RYUHEI(BE:FIRST)が登場【Quick Japan vol.182コンテンツ紹介】