爆笑問題は“五輪イヤー”に何かが起こる?田中裕二の療養と復帰を振り返る

2021.6.22
『クイック・ジャパン』vol.156 特別版

文・編集=山本大樹 撮影=木村心保


田中裕二の休養で幕を開けた、爆笑問題の2021年。昨年から続くコロナ禍のさまざまな問題や世間を賑わせた芸能ニュース&スキャンダルなど、上半期だけでも話題は尽きない。

13年ぶりに爆笑問題が表紙を飾る『クイック・ジャパン』vol.156 特別版(6月24日発売)では、ふたりが上半期のさまざまなニュースを振り返る特典音声「『爆笑問題カーボーイ』Quick Japan出張版」を聴くことができるDLコード付きポストカードを付録。

そのトークの書き起こしの一部を先行公開する。

『クイック・ジャパン』vol.156
『クイック・ジャパン』vol.156 表紙

田中裕二、療養中の一部始終

太田 2021年は、それこそ歴史的なアレじゃないか。

田中 本当に「歴史的な」ですよ。まあコロナはね、ずーっとですけど。

太田 田中の病気ですよ。

田中 あー、そうですね。

太田 我々にとって印象に残ったというか。

田中 金玉もそうですし、コロナもそうですしね。

太田 大抵、オリンピックイヤーにはなにかあるっていう。

田中 そうね。2021年1月20日。「田中裕二、前大脳動脈解離によるくも膜下出血、脳梗塞により休養」っていう。

太田 これはもう驚きました。

田中 これは私の人生の中でもね、かなり大きな出来事で。

太田 ちょうど火曜日でね、『カーボーイ』の収録が終わった後。

田中 収録が終わって、『週プレ』の取材を受けて。お家に帰って……。

太田 なんともなかったよな?

田中 なんともなかったよ、それまでは。で、家帰って、一時間ぐらいしてからかな? 部屋で、頭が急にグワーンって痛くなって。「うわー、痛い痛いヤバいヤバい、なんだこれ急に」って。でも今まで頭痛はたまにありましたけど、こういう痛みはないなって。たまに聞くじゃないですか、くも膜下出血のときっていうのは……。

太田 ちょっと脳裏をよぎりました。

田中 そうそう。「そっち系だったらヤバいな」と思って。でも寝れる感じもしなくて、頭痛くて。それで、うちの奥さん起こして。

太田 「どうしたのぉ~?」って。

田中 なんだよ、そんなんじゃないよ別に。

太田 「なにぃ~? ヤりたいの〜?」

田中 バカ野郎、言うかそんなこと! 最低だな、人が頭痛いって言ってんのに(笑)。で、奥さんが救急車呼んでくれて、病院に行って。まあでも別に手術したわけでも、薬飲んだわけでもないんですけど。

太田 不思議なんだよね本当、この病気は。

田中 くも膜下出血も、出血が少なかったからすぐ止まってくれた。で、脳梗塞もまたそれとは関係なく、ほぼ同時に起きちゃったんですけど、それもそれで、別にすぐ開通してくれたっていう。

太田 不思議なもんですよね。

田中 はい。これはもう本当に神様に助けてもらって。

太田 運がいいんだか悪いんだか。その前にコロナもあってね。去年と今年で2回ね、大きな……。

田中 オリンピックイヤーだからね。去年もオリンピックイヤーで。

太田 延長になったから。

田中 延長になったから、病気まで延長しちゃって。もう延長しないでほしいね。

太田 ほんとだね。もう無理でしょ、延長は。

田中 そういうことがありましてね。1カ月ぐらい仕事もお休みさせていただいて。

太田 だからその間は私も気を遣いましたよ、もう。(田中の)代役のゲストがもうみんな、本当に頑張っていただいて。

田中 本当に申し訳なかった、いろんな人に。

太田 (『カーボーイ』のゲストに来た)伊集院(光)とかもね。評判が上がれば上がるほど田中が怒るんじゃないかって。「田中の血圧を上げるな」って社長は言うし。こっちは面白くしなきゃって思うし。もう板挟みでしたよ。

田中 『サンジャポ』も、上田晋也がやってくれたりね。

太田 またあいつが手を抜かない。ああいうときに限って容赦なく面白いんですよ(笑)。

田中 「もう田中いらねえだろ」「毎週、太田と上田でやってほしい」ぐらいまでなっちゃって。

太田 あのおかげで『太田上田』も評判がまた上がったらしいですけど。

田中 それはよかったですね、両方にとって。

トークはこのあと、太田と小川彩佳アナの初共演のエピソードや星野源&新垣結衣の結婚のニュース、さらにTBSラジオを騒がせた「チン毛事件」など、今年上半期の印象的なトピックをふたりがしゃべり尽くす展開に。
さらにリスナーから「クソみたいなサブカル雑誌の内容」をテーマにメールを募集した「クソクイック・ジャパン」のコーナーなども開催。その全容は、『クイック・ジャパンvol.156 特別版』のDLコードで聴くことができる。


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  • 爆笑問題『クイック・ジャパン』vol.156表紙

    『クイック・ジャパン』vol.156 特別版

    6月24日(木)より順次発売
    (楽天ブックスでの数量限定発売)
    サイズ:A5/192ページ/爆笑問題トーク音声DLコード付き
    定価:2,200円(税込)

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山本大樹

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山本大樹

(やまもと・だいき)編集・ライター。1991年生まれ、埼玉県出身。明治大学大学院にて人文学修士(映像批評)。編集プロダクション勤務を経て、2019年に独立。現在『クイック・ジャパン』外部編集・ライターのほか、『BRUTUS』、『オードリーとオールナイトニッポン』シリーズ、『三四郎のオールナイトニッポ..

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