「“ポスト〇〇”は諦めた」ニューヨーク屋敷裕政、“王道”に乗った芸人のコンプレックス

2021.4.21

今を振り返ったときのために

ニューヨーク屋敷裕政(『芸人雑誌 volume2』より)

──「ネクストブレイク」と言われつづけることの焦りはありましたか?

屋敷 うーん、正直そんななかったですね、いつか売れるやろと。『M-1』、『キングオブコント』で決勝行ったらテレビにいっぱい呼ばれるようになるんやろうなみたいな感じやったんです。で、2018で焦り出しました、ようやく。要は後輩がいろんなところで優勝し出して。もう全然若くないやん俺らって。それまでどこ呼ばれても俺らが一番若かったんすよ。『バチバチエレキテる』ももちろんそうですけど、俺らより後輩がおるってあんまなくて。

──2018年はニューヨークさんの転機だったんですね。嶋佐さんとの関係も含めて。屋敷さんから見て、嶋佐さんとはどういう人だと思いますか。

屋敷 ほかの芸人に好かれますね。それ大事ですよね、先輩後輩同期問わず。そこは全然嶋佐のほうが上だと思う。

──ニューヨークさんはこれからどうなっていくと思いますか。

屋敷 ああー(笑)。あんま得意じゃないんじゃないですかね、狙い定めてそこに向かっていくのが。だからそれ系の質問にだいたいふわっとした答えになる。ふふふ(笑)。何年後に冠番組を持って……みたいのを計算どおりできる気がしないっすね、正直。

──でも、分岐点での「正解」を選ぶのはすごい得意なのでは。

屋敷 そうなんすかね……でも将来、今の自分ちょっと違うなあと思わん状態になってればいいなとは思いますね。10年後20年後まったくテレビ出てなくても、そのとき自分ら的に納得いってりゃいいなとは思います。

前にやすとも(海原やすよともこ)さんが「後輩にとにかくイタいとかダサいとか思われたない」って言ってて、めちゃめちゃ意外やったんです。あんな我が道を行く、後輩は誰もそんなこと言ってない人たちでも気にしてるんやって。だから俺たちも「ダッサいなあニューヨーク」って後輩に思われてなかったらそれでええです。

ニューヨーク嶋佐和也のソロインタビューは『芸人雑誌 volume2』に掲載。「2021の顔」として、ニューヨーク、空気階段、Aマッソの3パターンの表紙で発売されている。さらにカナメストーン、9番街レトロ、かが屋、ゼンモンキーも登場している。

『芸人雑誌 volume2』左からAマッソ、ニューヨーク、空気階段それぞれの表紙バージョン
『芸人雑誌 volume2』左からAマッソ、ニューヨーク、空気階段それぞれの表紙バージョン

この記事の画像(全7枚)




関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

関連記事

「2021年の顔」はニューヨークか、空気階段か、Aマッソか。『芸人雑誌 volume2』3種の表紙で発売

ニューヨーク『M-1』直前インタビュー

ニューヨークが語る<賞レース>と<長い青春>「M-1は今年で終わらせる」

1220M1

「世間を挑発する」ニューヨーク、「尖ったまま老若男女に届く」金属バット、「センターマイクを鷲掴みにする」コウテイ…今年のM-1は敗者復活戦から見逃せない

『関西コント保安協会』

『キングオブコント』王者・ロングコートダディらのコントをともに作るプロたちの仕事【『関西コント保安協会』裏側レポート】

久保田未夢&指出毬亜が語る、果林とエマの“言わずに伝わる”関係性「自分にないものを持っているからこそ、惹かれ合う」【『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』特集】

「明るさで元気をくれる人」と「一番近しい“あなた”」。矢野妃菜喜&村上奈津実が考える、侑と愛がお互いに差し向けるまなざし【『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』特集】

『Quick Japan』vol.180

粗品が「今おもろいことのすべて」を語る『Quick Japan』vol.180表紙ビジュアル解禁!50Pの徹底特集

STARGLOWが『Quick Japan』表紙&50ページ超え総力特集に登場!ミニカード付きセットも限定販売

STARGLOWが『Quick Japan』表紙&50ページ超え総力特集に登場!ミニカード付きセットも限定販売