6本撮りなんて、なんにもしんどない
──『余談』のオファーをもらったとき、どう思われましたか?
山内 率直にうれしかったのと、トーク番組ってめちゃくちゃ楽しそうだなぁって。
──この取材前に、総合演出の中村拓馬さんが「かまいたちさんに肩の力を抜いてもらえる、鬱憤を晴らせる番組にしたい」と仰っていました。実際『余談』の現場はいかがですか?
濱家 ほんまに仰ってるとおりかな。
山内 しゃべってたらあっという間に時間過ぎるんで。まぁABCさんではあんまりいい番組の思い出なかったですけど。
濱家 急になんやねん。
山内 無人島行かされたりとか。(※『雨上がりの『Aさんの話』~事情通に聞きました!~』(ABCテレビ)「サバイバルシリーズ」でのロケ)
濱家 ……無人島ロケね(苦笑)。ほかは別にええやろ、あれがいい思い出じゃないだけでしょ?(笑)
山内 この番組は非常にいいです。
濱家 あの番組と真逆のことやってる。
──『余談』と、ほかの冠番組との違いはなんでしょう?
濱家 やっぱ、信頼していただいてるのかなというか。「30分、好きにしゃべってください」って任せてもらえるのはうれしいですね。それって若手のころは絶対ないんで。
──今日の収録も6本撮りですけど、けっこう疲れませんか?
濱家 疲れます(笑)。
山内 その(取材陣の)パソコンに貼ってある『いろはに千鳥』の「今日は何本撮りで今は何本目の何?」のステッカー。そういう状態ですね……めっちゃおもしろいなそれ。
濱家 しかもあれはロケの8本撮りやからな、正直えげつないと思う。だから『余談』の6本撮りなんて、なんにもしんどないですよ。
山内 『いろはに千鳥』とはわけが違う。
濱家 わけが違う(笑)。ほんまただただ楽しいだけなんで。
人との<縁>や<恩>を第一に考える
──今、大量のオファーが来てると思いますが、お仕事を選ぶ基準はありますか?
濱家 僕は、基本的にもらえる仕事は全部入れてって言ってるんで、NGとかはあんまりないです。でも、劇場はあんまおろそかにしないようにしようとは思ってますね。
山内 あと、昔からお世話になってる方の仕事はノータイムでオッケーにしてます。
──人との縁だったり、恩だったり、そういったところを大事にされたりしてるんですね。
山内 そうですね。『NMBとまなぶくん』(関西テレビ)って番組でお世話になった増田幸一郎プロデューサーとか思い出しますね。今考えても、あのときの僕らにロケ振るとか、普通はしないなってことをしてくれて。そのおかげで今ここまで来てるのが大きいです。
濱家 普通は「え? こいつらに番組のMC任せるん?」って思うことを任せてもらってたんで、それは一生の恩やし、何があってもその人の仕事は受けたいっていうのはありますね。あと『かまいたちの知らんけど』(MBS)の清水涼平さんっていうスタッフさんがいるんですけど、その方も俺らが2、3年目ぐらいのころから呼んでくれていて。偉そうな言い方ですけど、そういうのは大事にしたいなと。
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