朗読とVTuberはめちゃくちゃマッチする
──確かに小学校のときそこまでは感情移入しなかったですね。
渡辺 小学校じゃ泣かなかったですよ。ストーリーの全貌は堰代ミコさんに教えてもらいました。こんな悲しい、お互いの思いの入れ違いが複雑な話だったのか、って思いましたよ。
──ああー、朗読での、物語の本質の伝え方がうまいんですかね。
渡辺 声色とかも、こんなに豹変できるんだって。VTuberと「朗読」はめちゃくちゃ合うなって思いました。ちょっと朗読ハマりそうになりました。
──最近、朗読や演劇のVTuberはちょっと増えてきていますよ。
渡辺 ああーそうですか。朗読はめちゃくちゃマッチするコンテンツだと思いますよ。あにまーれも観ていますけど、全員集まってわちゃわちゃするのがすごいおもしろいですね。
──因幡はねるさんを中心に集まる感じは楽しいですね!
渡辺 「VakaTuber」はめちゃくちゃおもしろかったですね。
(※「VakaTuberは誰だ」:因幡はねる主催のVTuberテスト企画。出される問題は実際に学校で習うようなものが多い本気なもので、因幡はねる本人が制作(6回目からは天開司も制作している)。驚くほど頭のいい人物が発見されたり、とんでもない珍回答をするVTuberがいたりと、毎回波乱万丈で大人気のシリーズ)
(※因幡はねる:「有閑喫茶あにまーれ」の雇われ店長の兎。あにまーれの全体のリーダー的存在。通称「ねるちゃん」。面倒見がよく責任感が強く、かつ企画力に長けており、多くのVTuberを集めてユニークな配信を行うことが多い)
──あれは準備が本当に大変そう。
渡辺 絶対大変だと思いますよ。テレビの場合はスタッフ何人かで分担しますけど、おそらくひとりで全部やられていると思うので。出題とかも自分でやってらっしゃいますし、解説も本当にわかりやすい。本当に因幡はねるさんは勉強ができるんだろうなって思いますね。あの人、間違えた解答に対して「どうして間違えたのか」をちゃんと考えるじゃないですか。堰代ミコさんとか日ノ隈らんさんがむちゃくちゃな答えをするんだけど「なんで間違えたのか」をちゃんと見つけ出して説明するんですよねあの人。本当にすごいと思います。
(※日ノ隈らん:あにまーれ所属。元気なくまの女の子で、通称「らん太郎」。パワフルなこともあり、数多くのコラボで盛り上げ役になっている。第1回の「VakaTuberは誰だ」で最下位になって以降、堰代ミコと最下位争いを繰り広げていた)
渡辺 ただの勉強できない人で終わっちゃうところが、そこまで解説することで、堰代ミコさんの発想力が半端じゃないみたいなところに持っていく。こういうやり方あるんだなってすごい勉強になりましたね。
──いい意味でフォローになっている?
渡辺 そうなんですよ。バカだバカだっていう煽りではなく「すごい発想力」というイメージで終わる。誰も損しない。
──終わったあと「実は頭がいいのでは?」みたいな感想出ていましたね。
渡辺 そうなんです。視点が違うというのをちゃんと説明してくれるので、バカで終わらせない。フォローの仕方が半端じゃないです。

──あにまーれは企画が多いイメージがあります。羽柴なつみさんとか。
渡辺 そうですね、羽柴なつみさんと白宮みみさんが1週間一緒に過ごす配信はおもしろくて、ずっと観ていましたね。ふたりが何をやるってわけじゃないんですよ。でもおもしろかったですね。
(※羽柴なつみ:「あにまーれ」の店員ではなく、それっぽい格好でストーカーをしている柴犬の女の子。かなり凝った特異な内容の企画配信に長けている)
(※白宮みみ:あにまーれ所属の白狐の女の子。羽柴なつみと仲がよく「しろしば組」と呼ばれている。トーク配信が多く、木曜日朝7時から「白宮家のあさごはん」という料理配信も行っている)
──「それが観たかった」みたいなところを突いてきますね。今あにまーれは人がすごい増えましたが、ラジオで渡辺さんが名前をほぼ全員空で言っていたのはびっくりしました。
渡辺 あにまーれはぼくも増えた新人3人は追えてないですね。そういえば宗谷いちかさんがすごい前に、時計を分解する本当にわけわかんない配信していたことがあって。あれだけは本当に謎でしたね。なんでこの人はこれをやったんだろう?
──わりと普段はポジティブに明るく話されるだけに……。
渡辺 やりながらケタケタずっと笑っているし。あれだけぼくには伝わらなかったですね(笑)。ちょっと狂気を感じました。
(※宗谷いちか:あにまーれ所属。とても明るく笑うポジティブな子で、運動神経がよく歌もうまく絵も描けるマルチプレイヤー。ただしみんなと価値観の異なる極端な言動を取って、周囲を驚かせることもある)