周囲が認めざるを得ないような漫才師に
──昨年の『M-1』では準々決勝敗退という結果に終わりました。
やっぱり賞レースで活躍する芸人さんに憧れてお笑いを始めたんで、漫才でなんとか結果を出したい気持ちはありますね。『M-1』も準々決勝で負けちゃって、いろいろ言われて悔しい思いもしましたけど、逆に言うとまだ僕らも5年目ですから。
かまいたちさんとか和牛さんだって、芸歴10年を超えてからすごい結果を出してるじゃないですか。霜降り明星さんみたいなすごい人もいますけど、長いスパンで見ればまだまだこれからだなって思います。今年でも来年でもいいから、決勝に行っていい成績を残して「四千頭身、すごいな」って言われたいです。
これだけテレビに出させてもらってるので、なんとか漫才でも結果を残したいんですよね。
──普段の石橋さんはクールに見えるので、ちょっと意外でした。それだけ賞レースにかけるというか、漫才に対して熱い思いがあるんですね。
もちろん賞レースを獲っただけで生き残れるかっていうと、別の話ですけど……。僕はやっぱり『M-1』の熱い雰囲気とか好きなんで。試行錯誤してネタを磨いて、グレードアップさせるのが好きです。
去年の『M-1』のウエストランドさんのネタで、井口さんが「お笑いやってるのは復讐のためだよ」って言ってたじゃないですか。僕、それ、めっちゃわかるんですよ。もちろん誰かへの復讐ってわけじゃないですけど、昔からずっと普通の人間で、いいこともなかったんで、どっかで見返したいって思ってるんですよね。
最近だとネタ番組に出て「つまんない」って言われることもあるんで、そういうのも含めて全部ひっくり返したい。しっかり漫才で結果を残して、周囲が認めざるを得ないような漫才師になりたいです。
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飄々としていて、掴みどころがなく、特異な存在感を放つ四千頭身。
都築拓紀、石橋遼大、後藤拓実のそれぞれにインタビューを行い、三者三様の情熱・スタイル・戦い方を解き明かす。関連リンク